今回は地中海の島サルディーニャの階段です。
サルディーニャの中でも日本ではほとんど知られていない2つの町を訪ねた。まずはカステルサルド。「サルディーニャの城」という意味の地名を持つこの町は海に突き出した半島が丸ごと城砦になっている。
従って城に行き着くにはどうしても階段を上らなければならない。ただ、坂そのものは十分に広さを保っているので、気分的には開放的なままで上ることが出来た。
ただ、上から見下ろすと高さは十分ある。一回歩いた後はたっぷりと足に疲れがたまってしまった。
それも、このまるで軍艦のような形をした半島がライトアップされた時の圧倒的な景観は、ただ我を忘れて"これぞ絶景”と叫びたくなるほどの素晴らしさだった。
一方、島中央部にあるボーザも、おもちゃ箱を並べたようなカラフルな家々で形成されたワンダーランドだ。北の港からバスで峠を越えてあの町が見えた時、思わず歓声を上げてしまった。
町の上にあるマラスピーナ山を目指して、朝一番で上り始めた。最初はトンネルのような階段。
私の前に母子連れが上っており、わりにスイスイと歩いて行く。「元気だなあ」などと見ているうちに、一行はどんどん先に行ってしまった。
ようやく山頂に着いた。城壁のある場所へは鉄製の階段が待っていた。
それを上ると、城壁沿いに歩ける遊歩道が整備されていた。そこから見えた街並みと地中海。すがすがしい気分にさせてくれた。