新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

東京探訪・東京駅④ もう1度、東京ミチテラスの復活を願って・・・。

2020-06-09 | 東京探訪・東京駅

 最後に、東京駅前で行われた4年前の東京ミチテラスの模様をすこしだけ。

 駅前も夕方ともなればまた違った雰囲気に変わる。

改めてもう1度KITTEビルに上って丸の内駅舎の夜景を。赤レンガに白い窓枠などを配したクイーン・アン様式を基調とし、ドーム型屋根を付けた辰野金吾式デザインが、夜空に映える。

 駅舎を越えてプラットホームの模様も見える。

 ミチテラスの夜。駅から少し離れたところでも、このような混雑ぶりだ。

 道端には様々な花飾りが競うように飾られている。

 駅正面。プロジェクションマッピングによって、まさに絵のように華やかな化粧が施された。

 そこからすぐ先は丸の内仲通り。ここではイルミネーションが光の花を咲かせていた。

 今年も暮れになればまた、こんな華やかな光景に巡り合いたいものだ。

 

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東京探訪・東京駅③ 丸の内駅舎天井に、実は月の満ち欠けがデザインされていた!

2020-06-05 | 東京探訪・東京駅

 丸の内駅舎ドーム3階部分を支えるブラケット(持ち送り)に面白いものを発見した。

 ここにはは月の満ち欠けを表現したものがデザインされている。実は創建当時にあったものだが、東京大空襲で破壊されて失われてしまった。それを近年の修復工事で復元したものだという。

 まずは三日月。

 かなり円部分が膨らんできた十三夜。

 これが満月。見事に真ん丸。

 そして下弦の月。次第に月はやせていく。こんなしゃれた意匠がさりげなく配置されているのがうれしい。

 創建当時の遺品も陳列されている。階段の手すりと欄干の装飾部分だ。アール・ヌーヴォー調の仕上がりになっている。

 また、ドーム部分の装飾レリーフもあった。「上が菱の実。下がエッグ&ダート」と説明がついていた。このように完成当初の面影をたどるコーナーも設置されていた。

 

 

 

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東京探訪・東京駅② 赤レンガ、螺旋階段、シャンデリア、ステンドグラス。意匠を凝らした建物内部。

2020-06-01 | 東京探訪・東京駅

 東京駅の建物内部を見てみよう。その手っ取り早い方法は駅舎内に設けられている東京ステーションギャラリーに入場することだ。

 駅舎そのものが国指定の重要文化財なので、当然この美術館も文化財。1988年4月に開館し、2012年の丸の内駅舎保存工完了と共にリニューアルオープンしている。

 創建時を思い起こすものとして最もわかりやすいのは2階展示室。元々の赤レンガをあえてそのまま壁面として活用している。創建当初は800万個ものレンガが使われていたという。

 レンガを長い辺の部分と短い辺の部分とを1段ごとに交互に積み重ねたオランダ積みと呼ばれる方式が採用されている。

 最初はエレベーターで3階に上るシステムになっているが、そこから降りて行く階段が何とも美しい。

 八角形を利用した螺旋階段。

 ここも1つの美術だ。

 各辺に照明が使われて、その螺旋階段を照らし出している。

 階段部分の最上部に吊るされたシャンデリアは花びらをかたどっている。旧ギャラリーのエントランスにあったものだという。

 小さなステンドグラスも微笑ましい。

 

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東京探訪・東京駅① 復元された丸の内駅舎は辰野金吾の傑作建築。

2020-05-30 | 東京探訪・東京駅

 ようやく緊急事態宣言も解除されたが、まだまだ好き勝手に歩き回るという訳にはいかない日々が続いている。そこで、以前に覗いてそのままにしてあった東京駅丸の内口をちょっと詳し目に見なおしてみることにした。

 まずは外観。となりのKITTEビルから見下ろした丸の内駅舎。この駅舎は1914年に辰野金吾の設計によって完成した。

 ただ、1945年第二次世界大戦末期の東京大空襲で焼け出されてしまった。戦後は元々の3階建てから2階建てとして復興されたが、2012年になって当初の3階建てに復元され、現在に至っている。

 駅前広場も整備され、ゆったりとした空間になった。

 中に入ってみよう。丸の内口エントランスは円形の広場になっている。

 上から見ると円模様がくっきりと描かれているのがよくわかる。

 一番奥に見えるのが丸の内北口の改札口だ。

 円模様の中央に立って真上を見上げると、鮮やかなイエローの装飾が浮かび上がる。

 8角形のそれぞれの角に白い鳥の縁取りがなされているのがわかる。通行人が少なめな時間帯だったこともあり、立ち止まってこの装飾を見上げる人の姿も、私だけでなく何人も認められた。

 

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