新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

よさこい讃歌2022③ 「目をつむり 思い出す」 上総組 風林火山 東京花火

2022-11-29 | よさこい讃歌

「上総組」(埼玉県)

 谷川を 飛び越えて

 おにやんま 追いかけた

 あの頃に 帰りたい

 目をつむり 思い出す

 花模様の スカート

 あの娘が 笑ってるよ

 野の花ちぎって 渡した

 あれが 初恋さ

 ザリガニを 怖がって

 僕の手に しがみつく

 可愛さが 好きだった

 ああ いま僕は この街で生きてる

 ああ 灰色の 空の下でひとり

 

「甲斐 風林火山」(山梨県)

 高い木に よじ登り

 遠い町 見下ろした

 あの頃に 帰りたい

 怖いもの 知らずだった

 わんぱくな 僕

 でっかい夢があった 

 大人になるたび 大事な忘れ物したよ

 僕の吹く 草笛を

 肩をよせ 聴いていた

 あの娘は どこにいるの

 ああ 恋人もいない 僕の暮らし

 ああ この街は 寂しがり屋の街

                              (松本 隆)

「早稲田大学よさこいチーム 東京花火」

 

 

 

 

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よさこい讃歌2022② 「君の優しさが 揺れています」天空しなと屋 しん

2022-11-26 | よさこい讃歌

「天空しなと屋 しん」(東京都)

やんちゃ坊主が 走ってく

この界隈に 夕日が落ちる

赤んぼ抱いた婦人が せわしなく

洗濯物を 取り囲んで

子供は好きよ といった君の

優しさが 揺れています

ああ 久しぶりの

夕陽が きれいです

 

君はボクのものだよと

ちいさい電球 だけにして

決められた日課 みたいに

口づけすると また泣いた

部屋は狭くて 暮らしにくいけど

お金を一杯 ためましょうね

ああ ボクがかんだ

腕の傷跡 いたくなれ

 

さびしそうねと ボクに言ったあとの

君の方が さびしそうです

ああ ほんとに久しぶりの

夕焼けが 赤々と

                            (天野 滋)

 

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よさこい讃歌2022① 「うす紅色の恋」常盤

2022-11-22 | よさこい讃歌

今年2022年は、ようやくコロナ禍の落ち着いた時期を狙って観客ありの「よさこい」が東京でも復活しました。そこで、3年ぶりに本格的なよさこいの演舞を味わうことが出来ました。その一部を総集編でご紹介することにします。

「常磐」 (愛知県)

 

 うす紅色の 恋をして

 一度くらいは 泣いてみたい

 朝もやのよどむ 池の水の藻に

 やさしい音の ハスの花みつけた

 

 うす紅色の 恋の日は

 夢より淡く 心ゆれて

 丘の上 風に浮かんだ風船が

 雲間にもれる日をあびて まぶしい

 

 うす紅色の 恋ならば

 涙消えても 呼んでみたい

 たそがれのほかに残る ぬくもりに

 野菊の花の ささやきがきこえる

                         (小椋 佳)

 

 

 

 

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上野歴史散歩㉘ 観客に人気の様々な動物たち。この日シャンシャンの中国返還が発表された

2022-11-19 | 上野歴史散歩

 動物園の話をしているときに、昨日(18日)ニュースが飛び込んできました。パンダのシャンシャンがいよいよ中国に返還されることが決まりました。

 シャンシャンは2017年6月にここ上野動物園で誕生し、ずっとNO1の人気者でした。でも、所有権は中国側にあるため、返還が検討されてきましたが、コロナ禍などから延期が続いていました。しかしいよいよ来年(2023年)2月中旬から3月上旬の間に返還されることが正式に決定したようです。

ただ、パンダ以外にも人気者はいろいろいます。

 猛獣類の中ではトラの貫禄がすごい。

 ゴリラも貫禄とともにユーモラスな面もあって、檻の前にはいつも人だかりが出来ていた。

 特に子供ゴリラが親ゴリラに乗っかってはしゃぐ様子は人気だった。

 ホッキョクグマは機嫌が悪かったのか、ずっと吠えっぱなしだった。

 一方ニホンザルの哀愁を帯びたたたずまいもなかなか。

 また意外にも、動物園での鳥たちの存在感が印象的だった。ペンギンの愛らしさは格別。

 見ていてほれぼれするのがフラミンゴ。

 まるでお見合いしているかのような姿にも見とれた。

 全く動こうとしないのがハシビロコウ。哲学者の面影で、何か偉そう。

 小さな鳥たちも魅力的。この鳥はエサを加えて自慢気。

 ほれぼれするような見事なブルーの色彩は、ひと際目立っていた。

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上野歴史散歩㉗ 上野動物園 今年はパンダ来日50周年。当初はゾウもライオンさえもいない寂しい動物園だった

2022-11-15 | 上野歴史散歩

 上野動物園は1882年3月20日に開園した。開園式には明治天皇が臨席する大々的なセレモニー付きだった。

 だが、当初集められた動物はシカ、イノシシ、サルなどで、ライオンもゾウもいなく、外国産の動物はカンガルーだけというさびしい内容だった。

 それが、1887年にはトラ、翌年にはライオンが加わって、ようやく動物園らしい姿になっていった。

 また、第二次世界大戦中には処分されて見ることの出来なくなったゾウが、タイから贈られ「花子」と名付けられて人気となり、インドからも「インディラ」が到着した。

 だが、何といっても史上最高のスーパースターはパンダ。1992年に日中国交回復の記念に来日したカンカン、ランランの人気はすざましかった。

 一般公開の始まった11月5日の上野動物園は、開門の午前9時には既に3000人の行列に膨らんだ。入場しても立ち止まり禁止のため、タイミングが悪ければ姿がよく見えないままで通り過ぎなければいけないということもあったという。

 1日の入場者数は5万6千人。当初予想よりも少なかったのは「大混雑予想のPRが徹底されたため」と当時の新聞は書いている。

 それにしてもパンダブームは今でも健在。昨年入園した時もパンダ舎の前ではあまり立ち止まったままで眺める事は出来なかった。

 初来日から今年はちょうど50周年。つい先日まで記念イベントが行われていて、高さ5mのパンダバルーンが公園入口に飾られていた。

 なお、上野公園内での来客記録は1974年の国立東京博物館で開かれた「モナリザ展」。会期中に150万人の入場者が全国から集まった。また、西洋美術館で1964年に開催した「ミロのヴィーナス展」も多数の観客が集まった。

 これらを所蔵するルーブル美術館では今後これらの国外貸し出しの予定は全くないそうで、これからはパリに出かける以外その作品にお目にかかる事は出来なそうだ。

 

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