フランス東部、ドイツとの国境の街であるストラスブールには、ゲーテが「荘厳なる神の木」と表現したノートルダム大聖堂を始めとした歴史的建造物が立ち並ぶ。
その大聖堂に飾られていた彫刻やステンドグラスなどを収蔵、展示する大聖堂美術館で、変わった階段を見つけた。
これまで見たことのない独特の形状。それも、細い木によって支えられているだけなのに、意外にしっかりしている。
中世に造られた階段。下から仰ぎ見ると台風の渦巻きを連想させるらせん状の土台が見つかる。木材を張り付けて造られているのだろうか。
一方、正面彫階段はがっちりとした造形の中に、手すりの装飾が落ち着きをもたらす効果を出していた。
上からの見下ろしだと、木組みの美しさが表現されており、直線の良さも味合わせてくれる様式になっている。
そんなストラスブールへの訪問はクリスマス時期。外の商店街は建物全体がクリスマスプレゼントであるかのような華やかな装飾で飾られていた。
もちろん大聖堂前の通りもにぎやか。クリスマスツリー発祥の地とされる街だけに、12月は全体がクリスマス一色に彩られる。
街一番のデパート ギャラリー・ラファイエットのポスターはプレゼントを主役にした豪華な階段のデザインで構成されていた。