新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

ブルージュ⑨ 夜空をバックに、黄金色の大聖堂が突然目の前に現れた。

2020-08-28 | フランス・ブールジュ

 大聖堂のライトアップを見ようと、夜に出かけた。

 昼とは違う道を行くと、明かりの点いた細い階段に出会った。

 1つの通りを曲がった途端、その奥に突然大聖堂の北塔が見えてきた。

 黄金色に輝く塔は、周囲が暗い闇の中、しかも人通りの少ない小路のような空間の先にぬっと姿を現しただけに、圧倒されるような存在感を放っていた。

 昼には天辺上って街を見下ろした塔。だが、今は全く別のもののようだ。しばし立ち止まって夜空に輝く大聖堂を見つめていた。

 大聖堂にたどり着いた。以前話したように、中心部分は工事中で幕に覆われていたので、その部分は省いてのファザード撮影。

 周囲を回ってこちらは南塔のある扉口。

 扉口だけをアップしてみた。タンパン部分の細かな像の配列もわかるほど、綺麗にライトアップされている。

 扉口全体を俯瞰してみた。

 こちらも南扉口。装飾模様の形が光で強調されて美しい。

 この後裏に回ってみた。青いライトも印象的。

 やはりブールジュの大聖堂は、側面からの美しさにかけても他の大聖堂にも全く遜色のない素晴らしさだ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブールジュ⑧ 街歩き。市民公園からジャック・クール宮殿、教会を経由してお洒落な街灯を発見

2020-08-25 | フランス・ブールジュ

 ブールジュ大聖堂の裏にある公園は、大聖堂を俯瞰するのに絶好の位置にある。

 その公園にある群像の彫刻は、いろんな角度から変化する姿を楽しめる。

 各種の花も季節ごとに市民を楽しませているようだ。

 その公園の端に、自転車が置いてあった。こんな風景もちょっと絵になる。

 ジャック・クール宮殿に到着した。彼は貧しい家の出身だが地中海貿易で富を築き、国の財政官にまで出世した人物。民間人ながらゴシック調の建築を築いた。

 前庭には彼の像も建てられている。

 駅近くにはサンボネ教会がある。大きくて目立つ建物だったが、時間がなくて中には入らなかった。

 面白い形をした街灯が気になったので1枚。

 その街灯が、夜になると素敵な雰囲気を醸し出す。

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブルージュ⑦ 極上の笑顔をサービスしてくれた天使と出会い、市民の集う美しい広場を散策する

2020-08-21 | フランス・ブールジュ

 

 ホテルから街の繁華街に向かって歩いてゆく。美しい広場があると聞いた。名前はゴルデーヌ広場。

 道の両側に迫るような感じの建築群が続く。

 ちょっと前を歩いていた母子との距離が近くなったら、赤ちゃんが私を認めてにっこりと笑顔をサービスしてくれた。

 とても趣のある通りが続く。

 そこをゆったりと歩いてゆくカップル。何か映画の1シーンでも見ているかのような場面だった。

 ゴルデーヌ広場に到着した。木組みの家々が並ぶ見事な景観。

 道にはみ出して幾つものレストランやカフェが営業中だ。

 人気の店は大混雑中。

 「どこに入ろうかな?」 この女性は店選びの思案中の様子。

 「さあ、よそ見しないで歩いて!」 子どもたちに話しかけているママ。

 もちろんここでも携帯は必需品のようだ。

 でも、少し歩くと人通りが途絶えてしまう。ここはコンパクトな街なんだ、という感想。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブールジュ⑥ ベリー公の眠る地下は、中世で最も明るく美しい地下礼拝堂だった。

2020-08-18 | フランス・ブールジュ

 ブールジュ大聖堂屋上から一転して今度は地下室へ。ちょうど地下礼拝堂のガイドツアーが始まる所だったので、参加してみた。地下へ降りて行く。

 まず目につくのはジャン・ド・ベリー公の墓。ベリー公はフランス王ジャン2世の第3王子で、百年戦争中期のフランス最有力貴族の一人。ブールジュを含む西フランス地方を支配して栄華を誇った。彼が画家ランブル兄弟に描かせた「ベリー公の華麗なる時祷書」は有名だ。

 ベリー公はガウンを着て、黒大理石のテーブル上に横たわっている。

 横に最初の妻ジャンヌ・ダルマニヤックがひざまづいて祈りを捧げている。

 死せるキリストを悲しむ「ピエタ」の群像があった。中央で聖人たちに支えられる聖母マリアの姿もある。劇的な光景だ。

 端正な聖母子像。

 こちらはキリストが十字架に架けられるところ。脇の人物の腕が欠けてしまっている。

 こちらも顔が欠けている。これらは大聖堂壁面などにあったもので、修理を待っているところのようだ。

 群像の胴体が真ん中から割れてしまっている。長年のうちに至る所で修理が必要になってくるようだ。

 そんな中で印象的な顔つきだったのがこの像。なかなか荘厳な雰囲気の中にも優しさが感じられる表情で、この聖人なら悩み事もしっかり聞いてくれそう。

 このほか修理を待つ像たちがずらりと待機していた。

 こちらは柱のつなぎ目かもしれない。

 こんな風に何体もの像が待機中だった。

 それにしても地下室なのに実に明るい。周囲に12もの窓が設けられており、13世紀建設の地下礼拝堂の中では最も明るく美しいと評されている。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブールジュ⑤ 「バターの塔」から三角屋根が続くブールジュの街並みを見下ろした。あ、白川郷に似てるぞ!

2020-08-14 | フランス・ブールジュ

 ブールジュ大聖堂の屋上に上った。ブールジュの街は茶系とグレー系の屋根がどこまでも続いている。

 屋上へは高さ65mの北塔にだけ上ることが出来る。

 この塔は1506年に崩壊したことがある。再建しようとしたが、資金が足りない。そこで編みだしたのが、断食の時期でもバターを食べられるという権利。これを教会が売り出した。その利益で塔の建設費用を捻出して完成にこぎつけた。そのため北塔は「バターの塔」という別名が付けられている。

 屋上への出口がここ。

 釣り鐘もついていた。

 すぐ前に見えるとんがり屋根は南塔。北塔よりも低いので先端部分だけが見えている。その奥にあるのが旧市役所の建物だ。

 家々の屋根はかなり急こう配の傾斜がついている。

 しかも、その屋根の面積がとても大きい。まるで世界遺産・白川郷のかやぶき屋根の集落を見ているようだ。この地方はそれほど雪が降るわけでもないだろうに。

 アップしてみると、縦方向はこんな風に細い三角屋根だ。

 遠くに湖のような場所があった。後で調べてみたが、名称は不明。

 真下を見る。尖ったフライングバットレスがずらりと並ぶ。

 修理中の屋根修復方向。こうして見ても、この大聖堂は建物の中ほどに横に走る翼廊(トランセプト)がないことがわかる。

 飛び出しているのがガーゴイル。上から見ると、確かに雨どいの役割を果たしていることがよくわかった。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする