新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

階段紀行・日本 横浜編⑥ みなとみらい地区を歩いていて見かけたいろいな階段

2021-10-30 | 階段紀行・日本

 みなとみらい地区へは何度も足を運んでいるが、意外に階段に注目して歩いたことはなかった。それで、これまでたまたま映っていた階段を集めてみた。

まずは代表的なみなとみらいの夜景を。ランドマークタワー最上階の展望台「スカイガーデン」から。

 ランドマークタワー内で、展望台へ行くために上った階段。

 タワーのとなり、巨大なモニュメントのある広場に続く階段。

 地下にかつて存在した造船所と日本最古のバックヤードを復元したバックヤードガーデンがある。夜は地下に降りる階段も含めてライトアップされていた。

 クイーンズスクエア前の広場には華やかな階段がある。

 段ごとにライトが設置され、全体が光り輝くゴールデン階段。

 階段を上下する人のプロポーションが、シルエットとなって浮かび上がる。ちょっと幻想的な光景を目の当たりにする場所だ。

 ランドマークタワーからグランモール公園を歩いて横浜駅に向かう途中、大型の建物を取り巻くようにカーブした階段が見つかった。

その隣には対照的な直線階段。こちらは中央に光が入っていた。

 夜の場面ばかりになってしまったので、明るい写真も1枚。帆船日本丸と薄雲の広がる青空。

 

 

 

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階段紀行・日本 横浜編⑤ 山下公園の螺旋階段は、白と青のコントラスト階段

2021-10-26 | 階段紀行・日本

横浜・山下公園の外れに円筒形の建物があると思ったら、内部は螺旋階段だった。

 上からのぞいてみると、こんな形。

 半分は青、残り半分は白く塗られた壁に沿って上下する。

 歩いて行くと、途中で光が少なくなる場所があり、そこでは青がより深く別世界への入口とも思える。ただ、出口方向は白が明るさを抱いている。

 途中は完全な円ではなく、少し横長の螺旋形になっていた。

 振り返って見る。上り階段の青は、清らかさをも感じさせる。

 下りきった。見上げると上空に白い世界が広がっていた。

 こちらは螺旋階段の隣りにあった大階段。ここの縞模様が独特の雰囲気を出していた。

 帰り道、馬車道駅構内で出会った階段。何とも言えない微妙なカーブ具合が、個人的には大好物だ。

 

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階段紀行・日本 横浜編④ 横浜情報文化センター。歴史の風格がにじみ出る褐色の階段

2021-10-23 | 階段紀行・日本

 横浜情報文化センターは、関東大震災の復興事業の一環として1929年に建設された。昭和初期の横浜を代表する建築だ。正面に堂々とした大階段が姿を現す。

 両脇に大人も手が回らないほどの太い円柱を配し、まるで武士のような無骨ともいえる面構えで、入館者を出迎える。先に紹介した開港記念会館よりもとっつきにくい第一印象だ。

しかし、その太い円柱も実は化粧板を貼ったソフトな仕上がりになってることが、近付いてみるとよくわかる。

 古典様式で直線的な手すりにも、踊り場付近ではアールデコ調のカーブが施されている。

 2階から1階方向を見下ろす。階段の勾配はそこそこ急に見える。

 天井から下がる照明は、意外にも和風なしつらえになっている。

 改めて正面から見直す。約100年の年月を経てきた歴史の重みを感じさせる風格がにじみ出るたたずまいだ。

 

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階段紀行・日本 横浜編③ 横浜市中央図書館の階段は、三角形で構成された螺旋階段

2021-10-19 | 階段紀行・日本

 横浜市中央図書館の階段は、その現代的造形に目を奪われる。

 見事な三角形を描いて階段が上昇して行く。「螺旋階段は曲線を描く」という既成概念でいると、その意外性にビックリする。

 光の強弱の具合によっては、吸い込まれそうになるほどの緊張感を覚えさせるような空間に変化して行く。

 濃いブルーの足場を取り巻く手すりのイエローが、この三角形の連続を一層際立たせている。

 この隙間に物を落としたら大変。なので、ちゃんと落下防止の網が張られていた。

 「三角形の連鎖は【鋭角の現代】を想起させるものだ」などと訳知り顔でうなずく、バカな自分がいた。

 図書館の真向いにあった高層マンション。ここの非常階段も高さがあるだけにちょっと怖そう。

 

 

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階段紀行・日本 横浜編② 氷川丸。チャップリンも乗船した客船の階段はとてもスタイリッシュ。

2021-10-16 | 階段紀行・日本

 山下公園の埠頭に係留されている大きな船がある。氷川丸。国産初の北米航路定期船として1930年に竣工した豪華客船だ。アメリカ・シアトルへの航海は約30年間にわたって就航し、現在はここにその姿を休めている。

 ここの船内にある階段はアール・デコ調のスタイリッシュな階段だ。

 それほど広くはないスペースだが、ゆったり感を覚えさせるデザイン。

 見上げれば、柔らかい楕円形が現れ、上空の照明がアクセントになっている。

 シャンパングラスを思わせる意匠が施された手すりも見事。

 上から見下ろすと、向かい合う階段が対称形になる。

 脇からの眺め。流れ落ちる滝を連想させる。

 一等特別室は、ステンドグラスを備えた豪華な造りだ。ここには喜劇王チャップリンも滞在したことがある。1932年、「街の灯」の完成後日本を訪問、帰国時にはこの船に乗ってアメリカに帰った。わざわざ船旅をリクエストしたのだという。

 一等食堂が復元されていた。料理の出されたシーンが再現されている。

 機関室にも入ってみた。ここへ下る階段は、巨大な2機のディーゼルエンジンに挟まれて、機能重視で一直線。それもすっきりした快さを感じさせた。

 

 

 

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