新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

別の教会では新郎新婦がダンスを始めた・・・マルティナ・フランカ③

2016-08-23 | マルティナ・フランカ...

 駅に向かう途中、また人の集まっている教会があった。近づいてみると・・・

 ここでも結婚式。ちょうど式が終わって新郎新婦が教会前の広場に出てきたところだった。

 新婚カップルがみんなの前に現れた。

 一斉に風船が飛ばされる。

 出迎えたみんなが祝福する。

 白いドレス、白い帽子の花嫁さんは終始にこやか。

 出迎えた子供たちは何度も花嫁を見つめていた。

 カップルのアップ。こうして見ると二人ともかなりワイルドな感じ。

 友人たちのリクエストに応えて、二人がダンスを始めた。
 あつあつに付き合うのもちょっと疲れたので、この辺でバイバイ。駅を目指した。

 その途中で見つけたバロックの彫刻たちを少し紹介しよう。通りの住宅壁面や持ち送りの部分にいろいろな像が飾られていた。

 ちょっと威張っているような表情。

 この顔は一見キューピーさんを思わせる顔をしていた。
 次の目的地はロコロトンド。ここの駅から数駅で到着する隣町だ。

 
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ウェディングドレス姿の花嫁がバイクで登場した南イタリアの結婚式・・・マルティナ・フランカ②

2016-08-20 | マルティナ・フランカ...

 この町では素晴らしい結婚式に出会った。

 サン・マルティーノ教会の前、プレシビート広場に盛装した人たちが集まって来た。何があるのかと聞くと、これから教会で結婚式があるという。
 「ちょっと拝見してもいいですか?」と試しに聞いてみると、「プレーゴ(OK)」との答え。お邪魔することにした。

 そうこうしていると、1台のオートバイが華々しく到着した。ハンサムな紳士が運転し、後部にはなんと花嫁が乗っている。

 待ち受けた人たちに颯爽と手を振って降り立つ花嫁。なんとまあカッコいい入場シーン。運転していたのは新郎かと思ったら、参加者が教えてくれた。「彼は花嫁のパパだよ」。

 祝福を受けながら二人は教会へ。

 と、その前に父親がヴェールをかけてあげる。

 長いドレスの裾は子供たちが持って入場だ。

 教会内には新郎が待ち構えていて、いよいよ式のスタート。

 歴史ある祭壇の前で、神父さんの導きによるセレモニーが始まった。

 教会の床はきれいに磨かれていて、ウェディングドレスの白が床に映って美しい。

 まるで映画のシーンのようにドラマチックに進行してゆく。

 その模様を、思わず通路にはみ出して見つめる子供のあどけなさにも、ちょっと見とれてしまった。

 セレモニーもまもなく終了。感謝の言葉を繰り返して、そっと教会を後にした。
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市民ぐるみの都市改造ーバロックの町へ・・・マルティナ・フランカ①

2016-08-16 | マルティナ・フランカ...

 マルティナ・フランカへは南イタリアのローカル鉄道sud-est線で向かった。この町はバロックの町。バロックといえばローマを思い出すが、南イタリアにも同様の町が存在する。

 この地方の中では一番標高の高いところ(431m)にあり、隣町のチステルニーノから、はるかに街並みが見渡せる。手前はトゥルッリの点在するイトリアの谷だ。

 駅前通りからしばらくは新市街を歩き、サント・ステファノ門から旧市街に入る。通りの邸宅はバロック様式で統一され、建物からはみ出したバルコニーにも工夫を加えた洗練された街並みだ。
 この門は一時凱旋門としての役割も持っていた。

 ほどなくサン・マルティーノ教会が見えてくる。1763年完成の町のシンボル的な教会だ。内部は高い天井がすっきりと気持ちよい。
 この町は18世紀ころ市民ぐるみの都市改造に乗り出し、新築、改築の建物にことごとくバロックの装いを施した。当時すでにバロック都市としての改造に先鞭をつけていたレッチェに刺激を受けたといわれている。
 地域の職人たちの技術の高さもあって、その都市改造は街を劇的に変貌させた。その1つがこの教会だ。

 主祭壇の聖母はちょっとポーズをとっているみたい。

 サン・ドメニコ教会。ここも18世紀のバロック様式だ。

 正面ファザードの装飾はその典型。天使たちはなぜかみんなぽっちゃり体型。

 天井には聖母被昇天の絵が。ここだけはスッキリの感じ。

 でも、祭壇はかなり派手で、まるでお祭りの飾りつけみたい。


 
 少し歩いてカルミネ教会に来た。ここも18世紀、1758年完成の教会だ。

 特徴的だったのが天井。6角形の格間が広がるデザインで、見上げているうちに吸い込まれそうな気持になってくる。


 聖母子像は新しいのか、現代の人形みたいだ。

 教会横の高台からは隣町のロコロトンドがはっきり見渡せる。晴れていたので見事な景観が展望できた。ロコロトンドへはここから次に目指そう。
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