大聖堂の中に入ると、まず天使の柱が目に入った。細い8本の柱が束ねられて1つになった柱を、上中下の3段に分け、それぞれに像が置かれている。
1番上にはキリスト。
中段には楽器を手にした天使。
下段には4人の福音書記者の像が並ぶ。全体で最後の審判を表現しているという。
この中では天使たちの姿が印象的だ。
柱の後方には天文時計がある。ちょうど修復中で、工事用の柱が渡してあったが、時計そのものは見ることが出来た。
時間、曜日、万年歴の情報を伝えるという天文時計は、当時の技術、科学情報などが結集した作品だ。
文字盤の左脇に矢を持って立つのはアポロン像。右脇にも像があるはずだが、今回はやはり修復中なのか見当たらなかった。
また、身廊には美しい六角形の説教壇がある。
上段の正面にはキリスト磔刑像が刻まれており、
周囲には8人の使徒像も配される。
階段には四つ葉模様の繊細な装飾が施されていて、手すりの花模様も美しい。
こんな細かい像も見つけた。
その下を見ると、こんな所に子犬が!
著名な説教師がここで説教を行った際、付いてきた説教師の犬が寝そべってその説教を聞いていた。そんな姿を愛しく思った彫刻家が、そのままの姿を石に刻んだのだいう。
このような遊び心満載の作品もさりげなく残されている。
堂内を進んで、入口方向を振り返ると、上方バラ窓の手前北側に金色の装飾で輝く箱のようなものが見つかる。パイプオルガンだ。まるで王侯貴族が場内を見下ろすバルコニーかとも思える豪華な造りだ。
花模様の透かし彫り。そこに吊り下げられている2体の人形が。
向かって右がプレッツェルマン(ビスケット商人)。左がラッパを持つ町の伝令使だ。この2つの人形は機械仕掛けで動くのだという。15世紀にはこの道化役の人形遣いがいて、かなり辛辣な風刺言葉を連発する道化ショーを展開、信者たちは大いに盛り上がったという。
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