昨年の暮れに 日ごろの片付けがろくにできてない 家の中を見回し
きちんとしようと思ったけれど やっているうちに だんだんと甘くなり
結局片付いたのは 台所回りだけという 情けなさで終わりました。
戸棚や食料保管庫から 乾麺のパスタやシーチキンの缶詰 お返しの
箱入り食用油など どんどん出てきて しばらくは買うによびません。
賞味期限がさすがに 半年以上過ぎたものは捨てましたが 少々ごとは
捨てんと 食べようと思います。
どうということは ありますまい。。。
母と箱根駅伝を観戦していて まぁ 食べなさいや と勧めたらカゴ底の
ミカンが数個 ぶわぶわとだめになっております。
これを見た母に 早速お小言をもらう娘です。
「ものを大事にせん 昔からあんたの悪い癖じゃったね! 食べる物を粗末に
しよったら 目がつぶれると 母ちゃんが言うて育てたに‥‥ 」
はい ごもっとも 洋裁道具はたびたび紛失する娘なれど 食べ物はよう捨てん
もったいないと幼少時よりの教えを守り 捨てんと口に放り込んだ習性の結果
3Lサイズの目方を保っちゅうよ 母ちゃん。
少々古くとも賞味期限など気にせず食べて 別に腹痛も起こしませんが なぜか
目は確実に見えなくなり 老眼がないと新聞も読めませんし PCも出来ません。
大昔はどの家庭でも 子どもの着る服は母親が縫っており 布を裁った後でも
端布はほとんど出ないほど どこの親も見事に縫い上げました。
食べ物にしても同様に 当時はスーパーなど田舎にない時代で 農家は家で採れた
米や野菜を食べ たまに肉や干物を買うという つましい生活の中で育ちました。
母はそういう時代を生きてきたので というか 戦前の女性は皆そうであったと思われ
もったいないことを平気でする娘を 許せないのです。
今年から ちゃんとするきね! 堅い約束をいたしました。
箱根駅伝は 東洋大が往路優勝し 気温が下がらんうちに 母を施設へ
送らねばなりません。
「母ちゃん 来週の水曜日は3つ病院じゃきね また すんぐ来るきね」
手を振る娘に 母の一言です。
「思うように貯まらんがが お金じゃきね ぱっぱぁ ぱっぱぁ 使わんと
貯金しなさいよ! 」
施設の職員が 大喜びでありました。
『 親の意見となすびの花は 千に一つも仇(あだ)はない 』
昔の人は実に いい教訓を残しました。