くりまんじゅうの日記

世間より少し いやだいぶん遅れている
老シーラカンスです。

映画 慕情。

2014-01-19 | 映画・TV

BS放送で映画  慕情  をやっており実に40数年ぶりで観ました。

私が高校生のころ当時高知市に 名画座 というリバイバル映画の上映館があり
学校帰りに制服で観たのは もう40年以上前のことになります。

当時のポスターの シネマスコープ 総天然色という このレトロ感がなつかしい。


1955年作の アカデミー賞受賞作品の慕情は 40数年前に観たときも 制作されてから
すでに10年以上経ち 過去の名作として上映されておりました。

時代設定は1949年 当時英領の香港が舞台で 中英混血女医の未亡人と 米国人で妻と
離婚話が進行中の 中年ジャーナリストとの悲恋物語となります。

周囲の反対を押し切り結婚を約束した直後 朝鮮動乱が勃発し 従軍記者として前線に
派遣された彼が取材中に戦死し 彼の死を新聞で知った彼女が病院近くの 思い出の丘
に登り彼を偲び これからまた 医者として生きていく決意をする という話です。

多感な高校生のころ観た感動とはまた違い 中国共産党の勢力拡大につれ 当時の香港人
の置かれた状況などが分かり また1番の見どころは 今の国際都市香港では決して見る
ことが不可能となった 香港の街並みです。

初めての海外旅行が 26年前に行ったまだ英領の香港で 重なるようにつみつみに並んだ
ビルや家の屋根をかすめるように キャセイパシフィックの翼は 当時の啓徳空港へ降り
3泊の旅でしたが 慕情の舞台である ビクトリアピークへも行きました。

あの当時もジャンク船が湾には浮かび ごみごみとした貧民窟も移動中には通り 昔ながらの
香港が見られたと思いますが 今はずいぶん変わったでしょうね。

映画慕情は 60年前の香港の景色や街並み 街行く人が見られ植民地時代の 古きよき香港
という雰囲気が漂います。


ヒーロー役のW・ホールデンは30年以上前に没し ヒロイン役のJ・ジョーンズがつい
2-3年前 90歳で亡くなったことは 新聞に出ておりました。

ジェニファーが劇中 何枚か着るチャイナドレスは 上背があり 姿のよい彼女にぴたりと
似合いとても上品で あの哀愁を帯びた慕情のメロディーに ぴったりと映えておりました。

17-8歳でこれを観て感動した乙女の時代と 60歳を超えて 同じものを観ての思いとは少し
違っており 時代の流れと 自分の変化も実感できた 40数年ぶりの再会となりました。
                                        


                   

                   
                   

 
                                         

コメント (18)
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