くりまんじゅうの日記

世間より少し いやだいぶん遅れている
老シーラカンスです。

あさましかった かな?

2014-01-13 | 食物関係

高知トヨペットの 我が家担当の若いしからtelがありました。

土佐の方言で若い男性を 『若いし』 と年配者が呼びますが
これは 『若い衆』 がなまった言葉かも知れません。

土日の両日に お客さま感謝デーをしますので ぜひお越しください
おみやげに 浜幸のバウムクーヘンを用意してお待ちしております
とのことです。

そりゃ  行かにゃなりません。
土曜にいこう お客さんがどっさり来て 日曜になったらバウムクーヘンが
ないなるかも知れんし。。

うきうきして トンボを誘ったところ
「 タダやったら すんぐに跳びつくねぇ 恥ずかしゅうて オレはよう行かん 」
そうです。

ちょっと ちょっとぉ 妻はバウムクーヘンをくれと 相手にねだったわけでなく
トヨペットがお客さまに 日頃の感謝の印としてお菓子をくれるというお誘いに
もらいに行くのが そんなに恥ずかしいことかね?

まあええ と1人で行き もらって帰りました。
祝い餅付きで おみくじとは 袋入りのお砂糖が入っておりました。


コーヒーを立て にこにこと さっそく切りたがるのは 恥ずかしゅうて よう行かん
オレです。

下の2枚は毎年 高知市の台所大橋通で開催される 皿鉢祭り の昨年の写真です。
今年も3月になれば 恒例の皿鉢祭りがあるはずで 各料理店 割烹旅館 ホテル等の
料理人が腕を振るい 豪華な皿鉢料理が並び 春の土佐路の 観光の幕開けとなります。



昔聞いた おばあちゃんの口癖を思い出しました。

私が子どもの頃は 婚礼やお祝い事を家ですることが普通で お刺身や組み物の
皿鉢が並び これが土佐では おきゃくという名の宴会になります。

近所のこうしたおきゃくは 一家が招かれて行きごちそうになるわけで ズラリと
並んだ皿鉢料理は 日常にごちそうを食べられなかった時代の 子どもの目に
まぶしく もう夢の世界で とても楽しみでありました。

皿鉢料理はどの料理をどれだけ食べてもよく 口いっぱいに入れているときでも
目はきょろきょろと 次はあれを食べよう と当たりをつけております。

おばあちゃんの口癖とは おきゃくに招かれたとき 親がいくら上品に構えても
子どもは正直ですから 自分の皿を持って皿鉢の間を行きまわり あれこれつまみ
あさましく 下品なふるまいをする

おきゃくの場でいくら親が おほほと上品ぶっても 連れてきた子どもの振舞いを見れば
その家の日常やしつけが解るため 常日頃 子どもには十分食べさせておかねばならん
という これがおばあちゃんの哲学です。

タダでもらったバウムクーヘンをほお張りながら トンボがきらうタダに跳びついた私は
その昔おばあちゃんが 嫁である母に諭していた
『 親は我慢してでも 子どもには十分食べさせ おきゃくの場では 決してあさましい
振舞いをさせてはならん 』

この言葉を思い出し 今日の自分は あさましかった かな?
ふと思ったことでした。


              
         


              

              
               

コメント (15)
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