忘れ物。
飲み会があるとのことで 夕方トンボを送っていき 夕飯は1人だから残り物で
済まそうとのんびりしていたら 娘が来ました。
柚子味噌を気に入ったらしく 持ち帰り用にタッバーへ入れ話していると これはもう
時効じゃき かまんろうね と娘が吹き出しながら切り出した話とは 昨年暮れの
出来事となります。
暮れのその日 朝早くトンボは岡山へ出かけ 夕方帰りました。
帰り着いたとき 玄関でちょうど娘といっしょになり娘は ふだん着でない父親が
駐車場ではなく玄関から入ってきたので どこへ行っていたのか尋ねたそうです。
車で岡山へ行き 今帰ったことを父は告げ 冷蔵庫のビールが切れていたのですぐ
そばのコンビニへ寄った と缶ビールを持っておりました。
「 お父さん それで車はどうした? 」
「 ‥‥はぁ? 車? あっ いかんいかん! コンビニへ忘れて来た 」
とコンビニへ走り出す前に 父は
「 お母さんには このこと 言われんぞ! 」 と念を押したといいます。
このコンビニは 日頃は歩いて行っておりますが それにしても車を忘れて帰るとは
前代未聞のことです。
妻も買い物をして お釣だけ受け取り 買った品物は忘れて帰ろうとしたことは ほんの
最近のことで 夫婦でこれほどボケボケするようになったら こりゃあ なんともならんが
‥‥です。
国民栄誉賞受賞のミスターが若き日 後楽園球場に 当時少年の長男 一茂氏を置き忘れ
帰った話は有名ですが あの天才は別格として われわれ老夫婦がそれぞれに ぼぉ~とし
忘れ物を連発するようになり 娘は大笑いですが とても笑う気になれません。
「 お母ちゃ~ん 迎えに来てくれ~ 」
ごきげんでtelが入り 迎えの車を運転しつつ 2人ともこれじゃいかん なんとかせにゃ
ならんが‥‥ 考えつつ 夜の道を走ります。