今年(2012年)は、大西洋で豪華客船タイタニックが沈没(1912年)してから100年となる。
報道(2012年5月1日)によると、「豪資産家がタイタニック2号の建造を計画、2016年に処女航海」との事。
豪資産家とは、政界進出を目指すクライブ・パーマー氏。氏は鉱山業、ゴルフ場など観光事業などの事業家。
氏によると、「初代タイタニックと同様に豪華なもの(客室840、デッキ数9)になる。船はリベットではなく溶接にするほか、燃費効率を上げるための球状船首などの最新航行術や安全システムなど21世紀の技術を採り入れる」と述べている。客船の建造は、中国国有企業の金陵船廠に建造を委託したとの事。処女航海は2016年後半に予定し、英国からニューヨークまでの航海では中国海軍の艦船が随行する計画と言う。
因みに、日本の造船会社は円高などで受注競争で苦戦している。2011年の受注量は、日本は771万総トン、韓国は2520万総トン、中国は1544万総トンであり、年々その差は拡大している。
★(初代)タイタニック
船籍:イギリス
総トン数:46,328トン
全長:269.1m 全幅:28.2m 全高:53m
起工:1909年3月31日 進水:1911年5月31日 処女航海:1912年4月10日
沈没:1912年4月15日 4月14日の深夜に氷山に接触し、翌未明にかけて沈没
事故の犠牲者数:1,513人(1,490人から1,523人説がある)
事故の原因
船と氷山の接触による損傷である。最も有力な説は、「氷山との接触は短時間(10秒間ほど)で傷・幅損傷は小さかった。しかし、当時の船体の鋼鉄は低温で特に脆くなる性質で、リベットが抜け落ち、断続的に長い損傷が生じた、浸水を止められなかった。」
散歩道で見つけたペチコートスイセン。花の姿が独特、思わず写真に収める。今日見たらもうなかった。随分と短い花期なのか、それとも花瓶行きとなったのかな。雨の日に撮ったから”雨にぬれる水仙”となった。
ペチコートスイセンの名は英名「Hoop petticoat daffodil」からの訳名だろう。ペチコートとは「スカート状の」との事で、ラッパの様な副花冠の姿からの由来だ。副花冠が目立つが、花冠は外側の6枚の細い萼(がく)の様なヒゲの様で目立たない。
因みに、ペチコートとは、現代では”スカートの下に装着する女性用の下着、ランジェリーの一種”となっている。しかし、19世紀初期以前では”スカート状ドレス”との事で、19世紀初期以前の命名なら納得。
ペチコートスイセン(ペチコート水仙)
ヒガンバナ科スイセン(ナルキスス)属
地中海沿岸地方の原産
耐寒性多年草
丈は10cm~20cm、花期は3月~4月
花は径4cm位、黄色、円錐状の副花冠が特徴
葉は細くほぼ筒状、暗緑色
別名はナルキスス・ブルボコディウム
(学名:Narcissus bulbocodium)より
”Narcissus”はギリシャ神話の水に映った自分の姿に恋した美青年の名前からである。ナルシスト(自己陶酔型の人)の言葉で残っている。