アクアマリンふくしま(ふくしま海洋科学館)は、「インドネシアで捕獲され解剖したシーラカンスの胃から菓子の袋が見つかった」と発表した(5月28日)。
このシーラカンスは昨年7月にインドネシア沿岸の水深約60mで地元漁師が釣り上げた雄(全長約1.1m、成魚は約1.5mで全身が青褐色を帯びる)。地元研究機関と共に解剖したところ、胃の中から同国の菓子の袋が出てきたものである(報道では魚と菓子袋の写真)。同館によると、「シーラカンスは夜間に海底で目の前を通る魚を待ち伏せて食べる。菓子袋(海底を漂うごみ)を餌と勘違いした」のではとの事。
安部義孝館長は、「シーラカンスの胃からごみが見つかったのは世界で初めて。死ぬ危険もあり、海が汚されているという人間に対する警告でもあり、海の環境保全に取り組んでいく」と話した。
ふくしま海洋科学館(愛称:アクアマリンふくしま)は、施設のシナリオを一層強調するために、シーラカンス学術調査を長期計画として位置づけ、様々な活動を行っている。先の5月14日には「5月初めに、インドネシア・スラウェシ島近海で古代魚シーラカンスの撮影に成功」と発表している。
★シーラカンス
シーラカンスは「生きた化石」と呼ばれる。古代魚シーラカンス類は古生代デボン紀(約4億年前)に出現し、現代でも生存しており、原始的な形質を有するので、生きた化石と言われる。中生代白亜紀末(約6500万年前)に絶滅したと考えられていたが、1938年に南アフリカ東海岸で発見された。現生のシーラカンスは2種(アフリカ種とインドネシア種)確認している。両種とも深海に生息しているが、かつては世界中に分布していた。
☆シーラカンス撮影については、H24.5.23ブログを参照して下さい。
気候も春から夏へ、初夏に入って来た。”寒い寒い”が”暑い暑い”が口癖になって来る季節だ。
爽やかを先取りする様な淡青色のツルニチニチソウがお庭に咲いている。花はニチニソウにそっくりで、つる性だから茎は横に伸びている。葉は卵形で、斑(ふ)が入っているのとないのがある。花を見るより葉を見る”観葉植物”として、花壇のグランドカバーやプランターなどで使われるようだ。
ツルニチニチソウ(蔓日々草)
別名はビンカ・マジョール(学名から)
キョウチクトウ科ツルニチニチソウ属
原産地は地中海沿岸、明治時代に渡来
つる性の耐寒性宿根草
丈は10cm~60cm
開花時期は4月~7月(12月~1月でも咲く)
花径数cm、色は淡青色~薄紫色で白もある
花は筒状、筒先端が割けて5弁花に見える
葉に斑(ふ)が入るのと入らないのがある
ツルニチニチソウは明治に園芸種として入ってきたが、繁殖力が旺盛であり、野生化した帰化植物である。
キョウチクトウの仲間は毒性(アルカロイド)を持つが、ツルニチニチソウは死に至る程の毒性はない(弱い、嘔吐や下痢)。でも食べ過ぎには注意・・たべなきゃ良い。