歩けば楽し

楽しさを歩いて発見

  思い出を歩いて発掘

   健康を歩いて増進

連続3日間の熱の蓄積影響から高齢者の熱中症搬送者数を予測

2019-08-06 | 健康・病気
 暑い日が続いている。
 熱中症は7月下旬~8月上旬の梅雨明け直後に多く、梅雨の晴れ間の暑い日にも起こると言う。そして、熱中症による死亡災害は7月がもっとも多い。死者のうち、65歳以上の高齢者が8割で、中でも75歳以上が全体の6割と特に多い。名古屋工業大学の平田晃正准教授は、「高齢者は熱中症になるリスクが高い」事を明らかにし、「後期高齢者は体温上昇に気付きにくい。周りの人たちが十分に目配りする必要がある」と言う。
 2014年7月の研究発表で、
 平田晃正准教授らの研究グループは、「高齢者は加齢によって皮膚の温度感知センサーが鈍り、体温上昇を招く」との研究結果を発表しており、加えて「脳や内臓も同様に鈍化する」ことを明らかにした。実際に高温下で体温変化を検証することは危険を伴うので、高齢者の脳の体温を実際に調べた日本とカナダの研究データを基に、気温と体温の上昇の関係を割り出す数式をつくり、スーパーコンピューターで解析した。
 気温35℃・湿度60%の条件で、22歳(若者)・65歳(前期高齢者)・75歳(後期高齢者)について、、体温の上昇や汗のかき方などがどのように変化するかを調べた。この条件の90分後、体温の上昇は、22歳が0.2℃、65歳が0.4℃だったが、75歳は0.8℃と大きかった。汗のかき方は、22歳はすぐにかき、65歳は15分後からで、75歳は30分後で量も少なかった。これより、75歳以上の後期高齢者は体温を感じる機能が衰えて汗をかくのが遅くなり、体温が上がりやすいので熱中症になる危険性が高くなる。
 2019年07月17日プレスリリース
 発表のポイント
 〇気象データと計算科学を併用することにより、熱中症搬送者予測ができる
 〇高齢者の熱中症リスクは、当日の暑さだけではなく連続した3日間の気象条件が影響
 〇梅雨明け後の熱中症リスクは、夏場に比べて2倍以上であることを立証
 概要
 名古屋工業大学平田晃正教授、小寺紗千子特任助教、大学院生西村卓、卒業生長谷川一馬、情報工学専攻竹内一郎教授、東北大学サイバーサイエンスセンターの共同研究グループは、東京都、大阪府、愛知県を対象として、気象データと計算シミュレーション技術を融合することにより、一日当たりの高齢者の熱中症搬送者数を予測可能なモデル式の提案に成功した。
 気象情報を入力データとし、詳細な人体モデルを対象として大規模シミュレーションにより計算された発汗量、体温上昇をもとに、熱中症搬送者数を都市ごとに予測する。また、従来、搬送者数と関連があるとされてきたWBGTや外気温を用いても、一定の精度で搬送者数を予測できることも確認した。
 これまでも、熱中症発症リスクは、当日の気温の高さはもちろん、連続した暑熱によっても影響があるのではと考えられていたが、高齢者では当日のみでなく前2日間の気象条件が影響すること、また、成人では当日の暑さが直接的な要因となることが、科学的に立証された。
 今後、熱中症リスクの低減に向けた啓発活動に利用していくこと、また、救急搬送される患者数の推定などへの応用が期待される。
 用語解説
 暑熱順化:気温の変化に伴い、徐々に体が暑さに慣れていくこと。汗の量や皮膚血流量の増加などの変化によって体の外へ効率的に熱を逃がし、体温上昇を抑えられるようになる。

 今日も朝から晴れ、午後から少し雲が多くなったかな。気温は、最高気温33℃・・暑い。
 金網の塀に絡みつき、”ヘクソカズラ”の花が咲き出した。葉腋から短い花序を出し、花弁は外側が灰白色、中心は紅紫色である。花は秋に、直径6mm程の黄褐色の実となる。果実の付いたツルはフラワーアレンジメントなどに利用する方もいる。果皮に見える部分は萼の変化したもので、偽果皮と呼ばれる。
 咲いている花は小さく可憐で可愛い。でも名は、ヘクソカズラ(屁糞葛)と酷い。近くに寄って見ない、名前の由来となっている独特の臭気は無い。
 名(屁屎葛)の由来は、葉や茎に悪臭があることからで、古語では”クソカズラ(屎葛)”と、古くから酷い名前のようだ。この臭い(茎・葉を傷付けると揮発性成分が出る)は自己防衛のためだからと言う。花の中心の赤がお灸(ヤイト)に見える事から、別名に”ヤイトバナ(灸花)”がある。花は可憐で可愛いから、”サオトメバナ”の別名もある。
 ヘクソカズラ (屁糞葛)
 別名:灸花(やいとばな)、早乙女花(さおとめばな)、馬食わず(うまくわず)
 学名:Paederia scandens
 アカネ科ヘクソカズラ属
 蔓性の多年草
 開花時期は7月~9月
 秋に丸い茶色の実(球形で径数mm)を付ける