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380万年前の猿人、完全な頭骨見つかり顔を復元

2019-08-29 | 歴史・考古
 アフリカ東部エチオピアで約380万年前の初期人類アウストラロピテクス・アナメンシス(アナメンシス猿人)の頭蓋骨の化石を見つけて顔を復元したと、米クリーブランド自然史博物館などのチームが28日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。
 米クリーブランド自然史博物館のヨハネス・ハイレセラシエ博士らのチームは、エチオピア北部のアファール地域にある荒地で2016年、猿人のほぼ完全な頭骨を見つけた。犬歯やあご、全体の大きさなどから雄の成人とみられ、アナメンシス猿人のものと判断した。この猿人はアウストラロピテクス属の中で最初期に出現した種とされている。人類進化の道筋への理解を進める成果。
 あごが前に突き出し、耳の穴が小さく、脳を収容する空間が細長くて小さい。こうした特徴は700万年前ごろの極めて初期の猿人に近いという。一方、頬骨が前に出ているなど、250万年前ごろの比較的新しい特徴も持っていた。
 この猿人の化石はこれまで約420万~390万年前の時代に見つかっていた。その後、アファール猿人(アウストラロピテクス・アファレンシス)が進化したと考えられてきた。発見を踏まえ、チームは約390万年前からの約10万年間は、アナメンシス猿人とそこから分岐したアファール猿人が併存したと判断している。
 諏訪元・東京大学総合研究博物館教授(形態人類学)は「アファール猿人と異なる特徴を持つアナメンシス猿人が380万年前に生息していたことは興味深い。猿人の頭骨化石の空白期を埋める大きな発見だ」と指摘している。
 ◆アウストラロピテクス
 アウストラロピテクスは、約400万年前~約200万年前に生存していたアフリカで生まれた初期の人類である。いわゆる華奢型の猿人である。身長・脳容積はチンパンジーとほとんど変わらないが、骨格から二足歩行で直立して歩く能力を持つと考えられている。
 猿人には、420万年前のアウストラロピテクス=アナメンシス、380万年前のアウストラロピテクス=アファレンシス、280万年前のアウストラロピテクス=アフリカヌスなどがある。

 今日の天気は曇り、時々雨、時々晴れ。夕方から雨の予想。
 ワイヤーの塀に”ガガイモ”が絡まり、花が咲き出した。花にはまだ蟻が寄っていない・・これからかな。花は径1cm程で、幾つか纏まっている。星型で、花冠は5深裂しており、内側に白い毛が密生している。花の中心部にはずい柱があり、柱頭は長く花冠から突き出る。
 名(ガガイモ)の由来は不確定だが諸説ある。かがむような低い所に太い茎があるからカガミイモ→ガガイモの説、葉の形が亀(ガガ)の甲羅の様で芋に似た実を付ける→ガガイモになった説、などなど。
 茎・葉は解毒や腫れ物の貼り薬として使われ、茎を切って出る白い乳液はイボや虫刺されに塗られる。白い乳汁が出ることから、別名に「乳草」がある。
 若芽は茹でて油炒め、煮物等の食用ともなり有用な植物と言う。このため、ガガイモは神代の時代からある花として知られる。
 因みに、名に”イモ”とあるが、この草に”芋(いも)”は出来ない。細長いながら地下茎は育つが毒があって食べられない。でも多食しなければ大丈夫・・らしい。根を食べる植物から”イモ”の名が付いたのかな。
 ガガイモ(蘿摩・蘿芋)
 学名:Metaplexis japonica
 ガガイモ科ガガイモ属
 蔓性多年草
 日本、朝鮮半島、中国、ロシアに分布
 開花時期は8月~9月
 果実は紡錘形(10cm位)の袋果で、白毛のある種子が沢山