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モンゴル・ゴビ砂漠で恐竜類の集団営巣跡、恐竜は集団で巣を守る

2019-08-18 | 歴史・考古
 筑波大学生命環境系田中康平助教、北海道大学総合博物館小林快次教授、兵庫県立人と自然の博物館久保田克博研究員らの国際研究チームは、モンゴル・ゴビ砂漠東部で恐竜類の集団営巣跡を発見し、獣脚類恐竜の集団での巣作り行動を推定することに成功した。研究チームにはカナダや韓国・モンゴルの研究者も参加した。研究論文は7月5日付で国際科学誌「Geology」に掲載。
 田中助教らは、2011年~2018年の間、計5回にわたってゴビ砂漠の東部にあり、推定8600万~7200万年前のジャブラント層と呼ばれる白亜期後期の地層を発掘調査した。その結果、同一種類とみられる恐竜の集団営巣の跡を見つけた。巣の化石は約300m2の範囲に15個あり、直径約13cmの卵の化石がそれぞれの巣に3~30個確認できた。恐竜の種類は卵殻の構造などからテリジノサウルス類と推定された。
 また、15個の巣のうち9個の巣でひなが殻を割って出た穴がみつかり、卵がふ化した形跡と断定された。巣の配置や卵の化石の状態などから、テリジノサウルス類の親は集団で巣づくりをしていたと推定される。巣全体の中で少なくとも1つの卵がふ化した巣の割合は「営巣成功率」と呼ばれるが、調査結果から営巣成功率は推定60%。こうした高い営巣成功率は、巣を保護する現在のワニ類や鳥類にも見られるが、テリジノサウルス類の親も巣のそばにいて巣を守る行動をしていたようだ。
 テリジノサウルス類は獣脚類恐竜で、体長2~10m。馬のような頭に長い首と大きな胴と前肢にかまのような爪を持ち、鳥類の古い先祖と考えられている。絶滅した恐竜は、鳥類と異なって親が巣の中で卵をふ化させる「抱卵(ほうらん)」をしなかったとみられているが、集団で営巣する際に巣を守っていたのか不明だった。
 今回の研究成果は、現在の鳥類に見られる集団営巣時の親の行動が、抱卵しない恐竜類にまでさかのぼることを示している。研究グループは、恐竜が鳥類に進化する過程でまず集団での子育てのための保護行動をして、その後に抱卵行動をするようになったとみている。今後の研究により、恐竜から鳥類に進化する過程で生態や行動がどのように変わっていったか解明できると期待される。
 ◆テリジノサウルス類
 テリジノサウルス(Therizinosaurus)は、中生代白亜紀後期 (約7,000万年前)にモンゴルに生息していた恐竜の一種。名前は「刈り取りをする爬虫類」を意味し、前肢の巨大なツメを“刈り取り用の大鎌”に見立てた命名である。
 因みに種小名のcheloniformisは「カメのような姿の」と言う意味で、後述の前脚化石と共に幅広の肋骨化石が見つかり、カメのような姿に復元された事に由来する。推定全長8~11m。「テリズィノサウルス」、「ティリジノサウルス」とも呼ばれる。

 今日は朝から晴れ。雲が少ない、快晴だ。気温は最高気温33℃、今日も暑い。
 近くの園芸店に行ったら、道路向いのお家の庭に赤い果実が沢山生っている。”ヒメリンゴ”の果実だ。果実だけでなく、数輪花が咲いている。果実は小さなリンゴ似(径1cm~2cm位)で、赤・黄色となるのは秋、・・でもこの木の果実は赤い。
 ”ヒメリンゴ”の祖には諸説がある。説:中国原産の犬林檎(いぬりんご)の別名、説:犬林檎と蝦夷の小林檎(えぞのこりんご)の雑種などがある。
 ヒメリンゴ(姫林檎)
 別名:犬林檎(いぬりんご)、実海棠(みかいどう)
 学名:Malus × cerasifera
 バラ科リンゴ属
 耐寒性落葉小高木
 開花時期は4月~5月(桜より遅れる)
 花は5弁花、花色は最初薄桃で満開時に白色となる
 果実は小さなリンゴ似(径1cm~2cm位)で、秋に赤・黄色となる
 果実の観賞期は10月~11月