かずさDNA研究所と農研機構果樹茶業研究部門は共同で、ブドウ「シャインマスカット」の全ゲノム解析を行い、全ゲノムの 99.4%にあたる 490.1Mb の配列を解読した。これにより、ワイン用欧州ブドウとのゲノム構造を比較した。
「シャインマスカット」は農研機構が開発した黄緑色でマスカット香を有する良食味の生食用欧米雑種ブドウ。これまで、ワイン用欧州ブドウではゲノム解読がされていたが、生食用欧米雑種ブドウでは全ゲノム配列が明らかになっていない。
「シャインマスカット」の全ゲノム配列が染色体レベルで明らかになったことで、生食用欧米雑種ブドウの果実品質や病気に対する抵抗性など、より良い品種をつくるための重要な遺伝子に関わる研究を一層進めることができる。
研究成果は、BioRχiv において8月19日にオンライン公開された。
研究成果の概要と意義
①超並列シークエンシング技術と大型計算機を駆使し、「シャインマスカット」全ゲノムの 99.4%にあたる 490.1 Mb の配列を解読した。
②「シャインマスカット」は欧州ブドウと米国ブドウの長所を兼ね備えた欧米雑種ブドウである。 欧米雑種ブドウである「安芸津21号」を母親に、欧州ブドウである「白南」を父親として育成された。「シャインマスカット」全ゲノム配列の特性より、両親それぞれから異なるタイプの遺伝子を受け継いでいることが示唆された。
③「シャインマスカット」と欧州ブドウとの配列を比較したところ、生食用欧米雑種ブドウで ある「シャインマスカット」はワイン用欧州ブドウとは異なるゲノム構造をもっていることがわかった。2つのゲノム構造の違いをさらに詳しく調べることで、「シャインマスカッ ト」の生食用としての優れた形質にかかわる遺伝子を明らかできることが期待される。
④本研究により得られた情報は、Plant GARDEN データベース(https://plantgarden.jp)にて公開するとともに、バイオ系のプレプリントサーバーbioRχiv(バイオアーカイブ)でオ ンライン公開する。
将来の波及効果
①「シャインマスカット」の全ゲノム解読に世界で初めて成功したことで、生食用欧米雑種ブ ドウの様々な重要形質に関わる遺伝子の解明に向けた研究を進めることができる。
②生食用欧米雑種ブドウでは、これまでゲノム情報を用いた育種選抜がほとんど実施されていない。今回の研究で明らかにした「シャインマスカット」の全ゲノム配列情報と、現在作成中の「シャインマスカット」を生み出した交配組合せ集団(安芸津21号×白南)の 連鎖地図を用いることで、生食用欧米雑種ブドウの有用形質を選抜するためのゲノム情報が得やすくなり、生食用ブドウ育種の迅速化に寄与することが期待される。
今日の天気は、曇り、時々小雨、時々晴れ。
街のスーパーでは”ナシ”が出始めた。散歩でも、塀越しに見える”ナシ”がたわわに実っている。
梨の種類は、大別して3種あり、和なし(日本なし、Pyrus pyrifolia var. culta )、中国なし (P. bretschneideri) 、洋なし(西洋なし、P. communis )である。これらの実は、何れも食用として栽培される。日本語で”ナシ(梨)”と言うと通常、このうちの”和なし”を指す。塀越しに見える”ナシ”も”和なし”。
”ナシ”の語源には諸説がある。
中酸(なす):江戸時代の学者新井白石は中心部ほど酸味が強いことから、中酸が転じたと述べている。
風なし:風があると実らないから
中白(なかしろ)・色なし:果肉が白いから
梨子(らいし):漢語の梨子の転じたもの
”ナシ”という名前は「無し」に通じることからこれを忌ん(忌み言葉)で、家の庭に植えることを避けたり、「ありのみ(有りの実)」という反対の意味を持たせた呼称が用いられることがある。しかし、「無し」という意味を用いて、盗難に遭わぬよう家の建材にナシを用いて「何も無し」、鬼門の方角にナシを植えることで「鬼門無し」などと、縁起の良い利用法もある。
ナシ:梨 (なし)
その果実もナシ
別名:有の実(ありのみ)
有名品種には、豊水(ほうすい)・幸水(こうすい)・二十世紀などがある
学名:Pyrus pyrifolia var. culta
バラ科ナシ属
原産地:中国を原産とし中国や朝鮮半島、日本の中部地方以南に自生する野生種ヤマナシ(ニホンヤマナシ、P. pyrifolia var. pyrifolia )を基本種とする栽培品種群のこと。
日本でナシが食べられ始めたのは弥生時代頃とされ、登呂遺跡などから多数食用にされたとされる根拠の種子などが見つかっている。文献に初めて登場するのは「日本書紀」であり、持統天皇の693年の詔において五穀とともに「桑、苧、梨、栗、蕪菁」の栽培を奨励する記述がある。
開花時期:4月頃、桜から1週間ほど遅れて開花する
白い5弁花
「シャインマスカット」は農研機構が開発した黄緑色でマスカット香を有する良食味の生食用欧米雑種ブドウ。これまで、ワイン用欧州ブドウではゲノム解読がされていたが、生食用欧米雑種ブドウでは全ゲノム配列が明らかになっていない。
「シャインマスカット」の全ゲノム配列が染色体レベルで明らかになったことで、生食用欧米雑種ブドウの果実品質や病気に対する抵抗性など、より良い品種をつくるための重要な遺伝子に関わる研究を一層進めることができる。
研究成果は、BioRχiv において8月19日にオンライン公開された。
研究成果の概要と意義
①超並列シークエンシング技術と大型計算機を駆使し、「シャインマスカット」全ゲノムの 99.4%にあたる 490.1 Mb の配列を解読した。
②「シャインマスカット」は欧州ブドウと米国ブドウの長所を兼ね備えた欧米雑種ブドウである。 欧米雑種ブドウである「安芸津21号」を母親に、欧州ブドウである「白南」を父親として育成された。「シャインマスカット」全ゲノム配列の特性より、両親それぞれから異なるタイプの遺伝子を受け継いでいることが示唆された。
③「シャインマスカット」と欧州ブドウとの配列を比較したところ、生食用欧米雑種ブドウで ある「シャインマスカット」はワイン用欧州ブドウとは異なるゲノム構造をもっていることがわかった。2つのゲノム構造の違いをさらに詳しく調べることで、「シャインマスカッ ト」の生食用としての優れた形質にかかわる遺伝子を明らかできることが期待される。
④本研究により得られた情報は、Plant GARDEN データベース(https://plantgarden.jp)にて公開するとともに、バイオ系のプレプリントサーバーbioRχiv(バイオアーカイブ)でオ ンライン公開する。
将来の波及効果
①「シャインマスカット」の全ゲノム解読に世界で初めて成功したことで、生食用欧米雑種ブ ドウの様々な重要形質に関わる遺伝子の解明に向けた研究を進めることができる。
②生食用欧米雑種ブドウでは、これまでゲノム情報を用いた育種選抜がほとんど実施されていない。今回の研究で明らかにした「シャインマスカット」の全ゲノム配列情報と、現在作成中の「シャインマスカット」を生み出した交配組合せ集団(安芸津21号×白南)の 連鎖地図を用いることで、生食用欧米雑種ブドウの有用形質を選抜するためのゲノム情報が得やすくなり、生食用ブドウ育種の迅速化に寄与することが期待される。
今日の天気は、曇り、時々小雨、時々晴れ。
街のスーパーでは”ナシ”が出始めた。散歩でも、塀越しに見える”ナシ”がたわわに実っている。
梨の種類は、大別して3種あり、和なし(日本なし、Pyrus pyrifolia var. culta )、中国なし (P. bretschneideri) 、洋なし(西洋なし、P. communis )である。これらの実は、何れも食用として栽培される。日本語で”ナシ(梨)”と言うと通常、このうちの”和なし”を指す。塀越しに見える”ナシ”も”和なし”。
”ナシ”の語源には諸説がある。
中酸(なす):江戸時代の学者新井白石は中心部ほど酸味が強いことから、中酸が転じたと述べている。
風なし:風があると実らないから
中白(なかしろ)・色なし:果肉が白いから
梨子(らいし):漢語の梨子の転じたもの
”ナシ”という名前は「無し」に通じることからこれを忌ん(忌み言葉)で、家の庭に植えることを避けたり、「ありのみ(有りの実)」という反対の意味を持たせた呼称が用いられることがある。しかし、「無し」という意味を用いて、盗難に遭わぬよう家の建材にナシを用いて「何も無し」、鬼門の方角にナシを植えることで「鬼門無し」などと、縁起の良い利用法もある。
ナシ:梨 (なし)
その果実もナシ
別名:有の実(ありのみ)
有名品種には、豊水(ほうすい)・幸水(こうすい)・二十世紀などがある
学名:Pyrus pyrifolia var. culta
バラ科ナシ属
原産地:中国を原産とし中国や朝鮮半島、日本の中部地方以南に自生する野生種ヤマナシ(ニホンヤマナシ、P. pyrifolia var. pyrifolia )を基本種とする栽培品種群のこと。
日本でナシが食べられ始めたのは弥生時代頃とされ、登呂遺跡などから多数食用にされたとされる根拠の種子などが見つかっている。文献に初めて登場するのは「日本書紀」であり、持統天皇の693年の詔において五穀とともに「桑、苧、梨、栗、蕪菁」の栽培を奨励する記述がある。
開花時期:4月頃、桜から1週間ほど遅れて開花する
白い5弁花