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国際物理五輪で日本代表の高校生5人がメダル金1銀4を獲得

2019-08-13 | 学問
 文部科学省・物理オリンピック日本委員会が発表。
 日本代表の高校生5人がメダル金1・銀4個を獲得した。
 第50回(2019年)国際物理オリンピックが、イスラエルのテルアビブで、2019年7月6日から15日まで開催された。世界78ヵ国・地域から360人が参加し、理論問題・実験問題に各5時間をかけて挑んだ。金メダルは例年、参加者の約8%、銀メダルは約17%、銅メダルは約25%に与えられる。因みに、来年(2020年)は、リトアニアで開催される予定。また、2022年(第53回)には日本で開催される予定。
 ◆受賞者
 金メダル
 千葉遼太郎:筑波大学附属駒場高等学校(東京都) 3年(17歳)
 銀メダル
 池田紘輝:大阪府立天王寺高等学校(大阪府) 3年(17歳)
 笹木宏人:筑波大学附属駒場高等学校(東京都) 3年(18歳)
 末広多聞:大阪星光学院高等学校(大阪府) 3年(18歳)
 山田耀:筑波大学附属駒場高等学校(東京都) 3年(17歳)
   (年齢は本大会終了日時点のもの)
    末広さんは2018年の国際物理オリンピックで銀メダルを獲得

 今日の天気は曇り、時々晴れ。最高気温は、31℃と今日も夏日で暑い。
 散歩道沿いのマンション前の花壇で、”ホウセンカ”の花が咲いている。昨年も、一昨年も咲いていた。花色は紅・白である。
 本来の花の色は赤で、昔昔”ホウセンカ”で爪を染めたことから、別名に”ツマクレナイ(爪紅)””ツマベニ(爪紅)”がある。韓国の言い伝えに、爪に”ホウセンカ”の汁を塗り、初雪まで色が残っていたら恋が実る、がある。
 花が終わると果実(種袋)ができる。成熟し乾燥すると、指で触るなどの些細な刺激でも中の種がはじけ飛ぶ(種子の自動散布)。花言葉は「私に触れないで」・・とある・・セクシャルハラスメント(セクハラ)は嫌い。
 名の”ホウセンカ”は中国名:鳳仙花の音読み、花の形が羽ばたく鳳凰の姿から。因みに、アフリカ鳳仙花とは日日草(にちにちそう)に似たインパチエンス。
 ホウセンカ(鳳仙花)
 別名:爪紅(つまくれない)、爪紅(つまべに)
 ツリフネソウ科ホウセンカ属
 一年草
 原産地は東南アジア
  日本には室町に渡来したと思われる
 開花時期は7月~9月
 花径は数cmで5弁花、花色は白・紅・ピンクなど
 花が終わると果実(種袋)ができる。これが成熟し乾燥すると軽く押さえただけで中の種がはじけ飛ぶ


国際情報五輪、日本代表の高校生全員がメダル金1銀3獲得

2019-08-12 | 学問
 文部科学省と情報オリンピック日本委員会が、「第31回国際情報オリンピック(IOI)で、日本代表として高校生4人が参加し、金メダル1個・銀メダル3個を獲得した。日本代表が金メダルをとるのは14年連続。」と発表した。
 ◆日本代表の成績
 金メダル
 米田優峻:東京・筑波大学附属駒場高校2年
 銀メダル
 戸髙空:宮崎県立宮崎西高校3年
 平木康傑:兵庫・灘高校2年
 行方光一:東京・筑波大学附属駒場高校3年
  行方君は、日本で開かれた昨年の大会も代表として出場し、銅メダルを獲得。
  米田君は昨年代表からは漏れたが開催国として特別参加し、金メダル相当の成績を残している。
 ◆開催
 開催地:アゼルバイジャン共和国バクー
 開催期間:2019年8月4日から11日まで
 参加者:世界87ヵ国・地域 の高校生ら327人が参加
 競技:与えられた問題を解くために効率や質のよいアルゴリズムを考え出し (アルゴリズムの設計)、正しく動作する解法プログラムを実装することが求められる。1日5時間で3問で解く競技が2日間にわたり行われた。
 メダル獲得:金メダルは参加者の成績上位者約12分の1に、銀メダルは続く約12分の2に、銅メダルは続く約12分の3に与えられる。

 早朝は小雨。日の出の頃から晴れ上がる。湿度が高く、最高気温30℃なので、今日も暑い。
 道沿いマンションの小さな花壇で、”ニチニチソウ”が満開だ。手入れが良く、雑草が少ない。
 開花時期が6月~10月と長いので、まだまだお花は咲く。花は数日と短命だが毎日の様に新しい花を咲かせるので、ニチニチソウ(日々草)と名付けられた、と言う。
 ”ニチニチソウ”には、ビンカアルカロイドと総称する10種以上のアルカロイドが、全草に含まれる。そのうちの、ビンクリスチンとビンブラスチンには薬用作用があるが、食べると、嘔吐・下痢程度では済まない。
 因みに、”ツルニチニチソウ(ツルビンカ)”はキョウチクトウ科ツルニチニチソウ属であり別属の植物である。
 ニチニチソウ(日日草)
 別名:日日花(にちにちか)、ビンカ
 学名:Catharanthus roseus
     (Vinca rosea)
 キョウチクトウ科ニチニチソウ属
 一年草
 原産地はマダガスカル~インド
 日本には江戸中期に入ったとされる
 開花時期は6月~10月
 花は径3~4cm
(大輪品種で径5cm、極小輪品種は1cm位)
 花弁は5枚に見えるが、根元が筒状で先が大きく5つに裂けている
 花色は白・紅・ピンクなど
 中心に赤や黄色の芽が入るのがある



眼底検査装置からの画像情報を用いて、緑内障を自動診断できる機械学習モデルを構築

2019-08-11 | 医学
 理化学研究所光量子工学研究センター眼疾患クラウド診断融合連携研究チームの秋葉正博チームリーダー、横田秀夫副チームリーダー(同センター画像情報処理研究チームリーダー)、安光州客員研究員、東北大学大学院医学系研究科眼科学教室の中澤徹教授らの共同研究グループは、眼底検査装置からのマルチモダリティ画像情報を用いて、緑内障を自動診断できる機械学習モデルを構築した。本研究成果は今後、各症例に対して機械学習モデルによる確信度を提示することで、緑内障の早期発見につながると期待できる。本研究成果は、英国の科学雑誌「Journal of Healthcare Engineering」のオンライン版(2月18日付け)に掲載。
 緑内障は、高眼圧、網膜への血流量低下などのさまざまな危険因子により、視神経が損傷を受け、やがて失明に至る疾患で、日本では中途失明原因の第1位となっている。緑内障は自覚性がなく、一度失った視野や視力を治療によって取り戻すことができないため、眼科検診により早期発見し、その進行を止める早期治療を行うことが求められている。従来の緑内障の診断は、カラー眼底画像や眼底の2次元断面を測定する光干渉断層計(OCT)画像で、視神経乳頭と黄斑の形状に対する読影を行うことにより主観的に判断されていた。一方、機械学習による眼科疾患検出においては、大量の眼底写真から糖尿病網膜症の自動診断システムがアメリカ食品医薬局(FDA)で認可されるなど、世界的に大きな進展がある。しかし、緑内障を対象とするマルチモダリティ画像情報を大量に収集することは難しく、緑内障の詳しい診断はできなかった。
 共同研究グループは、眼底検査装置で視神経乳頭と黄斑を撮影したデータから抽出したマルチモダリティ画像情報に対して、緑内障の自動診断を行う機械学習モデルの構築を試みた。
 〇研究手法と成果
 共同研究グループはまず、確定診断付きの緑内障208眼(MD値:-3.90±3.80dB)と健常149眼(MD値:-0.21±1.15dB)の合計357眼を対象とし、それぞれから視神経乳頭部のカラー眼底写真(RGB画像中のグリーン成分のみ)、3次元OCTデータから得られる視神経乳頭神経線維層の層厚マップとデビエーションマップ、同じく3次元OCTデータから得られる黄斑の神経節細胞複合体層の層厚マップとデビエーションマップの5種類を抽出した。なお、デビエーションマップは、正常眼データベースから算出した層厚マップの平均画像との差分画像のこと。
 次に、公開された訓練済みの畳み込みニューラルネットワーク(CNN)モデルの一種であるVGG19モデルを用いて、上記5種類の画像データセットでそれぞれのVGG19モデルを構築した(転移学習)。CNNには一般的に特徴量抽出部と分類部があり、訓練によって両者ともに自動的に学習される。そして、それらのVGG19モデルの特徴抽出部から緑内障と正常を分類するのに必要な特徴量を抽出した後、ランダムフォレストにより学習させ、緑内障の自動診断を行う機械学習モデルを構築した。
 最後に、構築した機械学習モデルの性能を調べるために、10-分割交差検証法により各種画像の組み合わせを検証した。その結果、最高性能としてAUC=0.963を示す高い診断精度を得ることができた。
 ◆補足説明
 〇眼底検査
 視力は網膜の働きにより得られる。眼底検査とは、眼科計測装置によって、瞳孔を通して網膜を撮影し観察すること。
 〇マルチモダリティ画像情報
 複数の異なる装置で撮影した画像データ。
 〇機械学習
 人間の学習能力と同様に、機械(コンピュータ)に学習能力を持たせる手法。データから機械自身が反復的に解析し、ルールを見つけ出すという特徴がある。
 〇確信度
 機械学習モデルの出力で、各分類結果をスコアリングした数値であり、0から1までの値をとる。値が1に近いほど、機械学習モデルのその分類結果に対して自信を持つことを意味する。
 〇光干渉断層計(OCT)
 光の干渉を用いて、非侵襲的に眼底の2次元断面を測定できる眼科装置。光ビームの2次元走査により、3次元形状の計測ができる。OCTはOptical Coherence Tomographyの略。
 〇視神経乳頭、神経線維層
 視神経乳頭は眼底中心より耳側約15゜の位置にあり、網膜内の全ての視神経繊維が束になり脳へ向かう部位である。神経線維層は、神経節細胞の軸索が集合したもので、その菲薄化は緑内障が疑われる。
 〇黄斑、神経節細胞複合体層
 黄斑は網膜の中心部分であり、色や形を識別する視細胞がたくさん集まっている部位である。神経節細胞複合体層は、網膜の10層構造中、網膜神経線維層、神経節細胞層、内網状層からなり、その菲薄化は緑内障が疑われる。
 〇転移学習
 すでにある領域で構築済のモデルを他の領域で適用させる技術。新しいデータセットを用いて、モデルを再構築する必要がある。
 〇ランダムフォレスト
 決定木を弱分類器として集団学習を行うアルゴリズムであり、説明変数が多い場合によく使われる方法である。
 〇AUC
 受信者動作特性曲線より下の部分の面積をAUCといい、0から1までの値をとるが、値が1に近いほど判別性能が高いことを示す。機械学習モデルの分類性能を評価するのによく使わる指標の一つである。AUCはArea Under the Curveの略。
 〇MD値、dB
 視野測定結果の一つとしてMD値があり、dBという単位で定量的に評価されており、同じ年齢の正常者と比較して、視野の欠け具合を表したものである。正常が0dBでマイナスになるほど、視野が欠けていることを表している。
 〇デビエーションマップ
 OCT装置メーカーにより提供された正常眼データベースから算出した、層厚マップの平均画像との差分画像。
 〇畳み込みニューラルネットワーク(CNN)
 視覚野の機能からヒントを得た、ニューラルネットワークの派生版であり、主に画像分析に利用されている機械学習手法の一つである。従来の機械学習と比べて、自動的に画像から有用な特徴を抽出することが可能な特徴抽出部がある。
 〇VGG19
 コンピュータビジョンの業界において、毎年ImageNetというコンテストが開催され、各チームは訓練済のCNNモデルを公開する。VGG19はSimonyan氏によって提案されたCNN構造である。
 〇10-分割交差検証法
 n-分割交差検証で、nを10に設定したケース。n-分割交差検証では、標本群をn個に分割し、そのうちの一つをテスト群とし、残りのn-1個の群で機械学習モデルを構築する。それぞれのテスト群で検証したn回の結果を平均して、機械学習モデルの評価を行うことが機械学習分野でよく用いられる。

 天気は曇り、黒灰の雲が時々現れ、雨が降りそう・・でも降らなかった、時々晴れ。
 散歩道沿いの畑で、植えられている”ヒマワリ”。高さが3m程に延び、花が咲いている。花は大きくて鮮やかな黄色、明るい空なら良く映える。
 名(ヒマワリ:向日葵、日回り)の由来は、名の如く日(太陽)を追うようにその方向に花が回るから。花言葉は、私の目はあなただけを見つめる・あこがれ・にせ金貨・・など。別名も日(太陽)を追う花から、”ひぐるま(日車)””にちりんそう(日輪草)”。
 米カリフォルニア大の研究チームの実験によると、「成長途中のヒマワリは、昼は太陽光を受けて東から西へ首を振り、夜は体内時計の働きで元に戻る。成長し終えて開花期になると、障害物がない開けた場所では首が東を向いたままになる。」(2016年8月5日付の米科学誌サイエンスに発表)
 ヒマワリ(向日葵、日回り)
 別名:日輪草(にちりんそう)、日車(ひぐるま)、天竺葵(てんじくあおい)
 英名:Sunflower(太陽の花)
 キク科ヒマワリ属
 一年草
 北米原産、16世紀に英国に伝わり、日本には17世紀に伝わる
 開花時期は7月~9月
 花はキク科の特徴である頭状花序(多数の花の集合)
 種子は食用になる。種子からの油は石鹸や塗料の原料となる
 余談:ヒマワリの種はX-Filesに出てくる食べ物
   主人公(モルダー)がこの種が好物で良く食べている・・ハムスター並!!


経皮感作小麦アレルギーと関連する遺伝要素の同定に成功

2019-08-10 | 健康・病気
 筑波大学医学医療系の野口恵美子教授、藤田医科大学の松永佳世子教授、矢上晶子教授、理化学研究所の秋山雅人リサーチアソシエイト(研究当時)、玉利真由美チームリーダー(研究当時)、国立成育医療研究センター研究所の斎藤博久所長補佐らの国内多施設共同研究によるグループは、「経皮感作小麦アレルギー患者の全ゲノム関連解析を行い、病気のなりやすさ、なりにくさに関わる遺伝子がHLA-DQ領域とRBFOX1領域に存在することを見出し、発症に関連するHLA-DQアレル型を同定した。」と発表した(7月18日)。研究成果は、国際科学誌「Journal of Allergy and Clinical Immunology」にオンライン公開された。
 アレルギー疾患は多因子疾患であり、遺伝(体質)と環境の両方が関わって発症する。アトピー性皮膚炎など、皮膚のバリア障害がある場合には、食物アレルギーの発症リスクが高まることが知られており、皮膚からアレルギー物質(アレルゲン)が入る「経皮感作」のメカニズムが注目されている。
 食べ物として口から摂取する小麦は、化粧品などの直接肌に触れる成分にも、加水分解コムギとして含まれている。日本国内では、加水分解コムギを含むせっけんを使用した後に、パン、パスタ、うどんなどの小麦含有食品を食べてじんましんや呼吸困難の症状を起こす症例が2009年に初めて報告された。日本アレルギー学会が、2011年に「化粧品中のタンパク加水分解物の安全性に関する特別委員会」を設置し、診断基準の策定、検査法の構築とともに、全国規模で症例集積を行った結果、計2,000名以上の加水分解コムギによる経皮感作小麦アレルギーの症例が報告され、社会問題となった。このような多くの経皮感作アレルギー患者数は、世界的に見ても過去に報告がない。そこで今回研究グループは、この経皮感作小麦アレルギーと関連する遺伝要因の解明のための研究を行った。
 研究グループはまず、全国のアレルギー疾患を診療する医師の協力のもと、525例の経皮感作小麦アレルギー患者と日本人一般集団3,244名から得られた遺伝子型情報を使用して、全ゲノム関連解析と、確認のための追認解析を実施。その結果、6番染色体のHLA-DQ領域と16番染色体のRBFOX1領域に、関連を示す領域を同定した。さらに、HLA領域についてはなりやすいHLAアレル型としてHLA*DQB1*03:02とDQB1*03:03、なりにくいHLAアレル型としてHLA*DQB1*06:01とDQB1*03:01をそれぞれ同定した。
 今後、今回の研究成果と他の食物によるアレルギーの患者や、経皮感作ではない従来型の小麦アレルギーの患者との比較を行うことにより、食物アレルギーの発症機序の解明や、より良い治療法、発症予測法の開発が期待される」と、述べている。

 朝から曇り空、雨が降りそうな。気温は昨日より低く、最高気温27℃とか。
 日の出頃からは暑くなる、早朝に畑へ。
 畑は雑草の天国状態。雑草の塊の中に、青色の”ツユクサ(露草)”の花が見える。花は朝咲いて、昼には萎む・・朝起きで見る花。
 名(ツユクサ)の由来には諸説がある。説:朝咲いた花が昼しぼむことが朝露を連想させる、説:ツユクサは古くは”つきくさ”と呼ばれており、これが転じてツユクサになった、など。”つきくさ”は月草とも着草とも表され、花弁の青い色が「着」きやすいことから「着き草」と呼ばれていたと言われている。古くから利用され親しまれいるので別名が多い。ある本(植物和漢異名辞林)によると37の呼び名(別名)があるとか。
   花の形:蛍草(ほたるぐさ)、帽子花(ぼうしばな)
   花色の青:青花(あおばな)
   青く染まる:月草・着草(つきくさ)、藍花(あいばな)
     万葉集などの和歌集では「月草」の表記が多いと言う
   薬草として:鴨跖草(おうせきそう)
 ツユクサ(露草)
 英名:Dayflower(朝咲いた花が昼には萎む)
 ツユクサ科ツユクサ属
 1年草
 丈は15cm~50cm、直立せず地面を這う
 開花時期:6月~10月
 花は朝咲いて、昼には萎む
 花径は1.5cm~2cm、花色は青
 花弁は3枚あるが2枚に見える。上の2枚は大きく青色で、下の1枚は小さくて白色で目立たない


ゲノム編集で雨に濡れても穂についた実が発芽しにくいコムギを開発

2019-08-09 | 科学・技術
 岡山大学や農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)などの研究グループが、「遺伝子を効率よく改変できるゲノム編集の技術を使って、雨に濡れても穂についた実が発芽しにくく、商品価値が落ちないコムギを開発した。」と発表した(報道解禁:令和元年7月31日)。研究グループは、岡山大学資源植物科学研究所の佐藤和広教授、農研機構の安倍史高主任研究員らを中心に帯広畜産大学や横浜市立大学の研究者も参加した。研究成果は米科学誌「Cell Reports:セルリポーツ」に掲載された。
 コムギとオオムギは共通の祖先から300万年前ころに分かれたとされており、それぞれ7対の染色体からなる類似したゲノムをコムギは3組、オオムギは1組もっている。
 コムギは6000年以上前に3種類の異なる植物が自然に掛け合わさってできたことが分かっているが、全遺伝情報であるゲノムを人間のように1組ではなく、3組(Aゲノム、Bゲノム、Dゲノム)持っている。それぞれのゲノムは7対の染色体からなる。このように複数のゲノムがあり、類似した遺伝子を重複して持つ植物の特性を改良することは、これまで難しかった。
 研究グループは、1つのゲノムしか持たないオオムギで見つかった「Qsd1」と呼ばれる遺伝子に着目した。Qsd1は、「種子休眠」という発芽に適した条件になっても発芽しない現象に関わり、この遺伝子が働かないと種子の休眠が長くなることが分かっていた。種子の休眠が長いことはムギ類を含めた穀物が雨によって発芽してしまうことを防ぐための重要な特性という。
 研究グループはゲノム編集の「CRISPR-Cas9(クリスパー・キャス9)」という技術を使い、コムギが持つ3組のゲノムそれぞれにあるQsd1に相当する遺伝子を一度に改変。Qsd1が働かず、発芽しやすい環境におかれても発芽しにくいコムギをつくった。そして穂の状態で種子に水をかけて濡らす実験を続けたが、通常のコムギと比べて発芽が目立って遅れたという。
 収穫時の降雨によってコムギのような穀物が穂に種子が付いたまま発芽してしまう現象は「穂発芽」と呼ばれる。穂発芽したコムギから製粉した小麦粉は、品質が劣化して商品価値が著しく下がる。農研機構などによると、穂発芽による経済損失は大きく、日本国内の例として知られる2016年の北海道での被害額は140億円に上るという。
 今回の成果について研究グループは、日本や北欧のように収穫期に雨が多い地域のコムギを雨にも強くできると期待され、経済的効果や技術開発の面での意義は大きい、としている。
 ◆用語説明
 〇ゲノム
 それぞれの生物が持つ遺伝情報の一セット。全DNA 塩基配列を指すこともある。
 〇遺伝子と変異
 遺伝子は、「メンデルの法則」で有名なメンデルが、親から子へ受け継がれていく遺伝物質として仮定した因子であり、実際にはDNA 配列の一部を指す。細胞中の蛋白質を構成するアミノ酸の配列は遺伝子のDNA 配列が決めている。このため遺伝子は蛋白質の設計図であり、蛋白質がいろいろな機能を発揮することを通じて生物の形質を決定している。遺伝子の変異は塩基配列が変化することで、この変異によっては蛋白質の性質の変化が引き起こされることがある。
 〇ゲノム編集
 DNAを切断する酵素等を用い、特定の遺伝子配列を標的として、その遺伝子配列内に変異を導入する技術。標的とした遺伝子以外への変異の導入は極めて少ないことが知られている。ゲノム編集では、変異を導入するために外から組み込んだ遺伝子は除くことが可能であり、また最近では、外来遺伝子を組み込まない技術も確立されつつあるため、この技術で出来た植物は従来の突然変異(育種)により生じた植物(品種)と遺伝子配列上の違いがない。
 〇種子休眠と穂発芽
 種子休眠とは、植物の種子が発芽に適した条件(温度、水分)においても発芽しないこと。休眠が短いと、コムギでは穂に種子がついたまま発芽してしまう「穂発芽」が起こりやすくなります。穂発芽したコムギから製粉した小麦粉は品質が劣化して、利用価値が著しく下がってしまう。
 〇CRISPR/Cas9
 ゲノム編集技術の手法の一つ。細菌など原核生物の持つ免疫系を活用していて、DNA を切断するハサミの役割を果たす。使用に際して設計が容易なこと、効率が高いことなどからゲノム編集技術の中で最も多用されている。
 〇アグロバクテリウム
 土壌細菌の一種で、宿主となる植物に感染し、自身の持つ植物細胞の増殖を促す遺伝子と自身の栄養を合成する遺伝子を宿主に組み込み、そこで増殖する微生物。遺伝子配列を置き換えることで、外から植物に目的とする遺伝子を組み込むことが可能となる。

 雲が多い晴れ。気温は高く、最高気温34℃・・暑い。早朝(朝4時)に畑に出かけ、”ズッキーニ”の収穫、雑草取り・・日の出前は少し涼しい。
 昔住宅があった空地、”サルスベリ”の赤い花が咲いている。樹高が1m程の幼木だ。”サルスベリ”は夏を代表する花木、暑い・暑いと言いながら夏は過ぎていく・・。
 ”サルスベリ”は、漢字で「百日紅」、開花期間が長いからかな。花は一度咲いた枝先からまた花芽が出て花が咲くので咲き続けているように見える。”サルスベリ:猿滑”の由来は、木の肌が滑らか(すべらか)なので猿も滑りそうとの事からと言う・・実際にはサルは滑らない。
 サルスベリ(猿滑)
 別名:百日紅(ひゃくじつこう)
    開花期間が長い(百日間紅色の花が咲く)ところに因む
 ミソハギ科サルスベリ属
 落葉中高木
 中国南部の原産、江戸初期に渡来か
 開花時期は7月~10月
 花色は紅紫色~淡紅紫色・白色
 花は円錐花序で、咢(がく)は筒状で6裂、花弁は6枚でちりめんの様に縮れている
 花後に果実(球形や楕円形)を付ける
 果実は蒴果(さくか:成熟すると裂開するもの)で熟すと6裂して種が散る
 種には薄い羽のような翼(よく)が付いている


仙台七夕まつりを見る

2019-08-08 | まち歩き
 今日の天気は曇り~晴れ。暑い。・・3時半ごろに一雨が・・。
 熱中症に気を付けて、仙台七夕まつりに出かけた。
 仙台七夕(せんだいたなばた)は、旧仙台藩内各地で五節句の1つ「七夕」に因んで毎年行われている年中行事および祭である。宮城県仙台市で開催されている仙台七夕まつりが特に著名である。
 資料から(抜粋)
 仙台七夕まつりは例年7月7日の月遅れである8月7日を中日として、8月6日から8日の3日間にわたって行われる。大規模な飾り付けがされるのは一番町や中央通りなどのアーケード街、仙台駅周辺などであるが、それ以外の商店街組織ごとの飾り付けや店舗や家庭など個別の飾り付けなど市内各地至るところに飾り付けがなされる。東北三大祭りの1つに数えられ、例年200万人以上の人が訪れる。
 江戸時代初期、仙台藩祖の伊達政宗が婦女に対する文化向上の目的で七夕を奨励したため当地で盛んな年中行事の1つになったともされる。年中行事としての七夕は江戸時代中期頃から全国各地で行われている。1783年(天明3年)には、天明の大飢饉発生による荒廃した世俗の世直しを目的に藩内で盛大に行われた。1873年(明治6年)の新暦採用を境にして年々七夕の風習は廃れ始め、第一次世界大戦後の不景気以降はそれに拍車がかかった。
 1927年(昭和2年)、この状況を憂えた商店街の有志らによって大規模に七夕飾りが飾られた。すると、大勢の見物客で商店街は賑わった。翌1928年(昭和3年)には旧暦開催を新暦日付の月遅れ(8月6日・7日・8日)に開催することとし、東北産業博覧会と関連して「飾りつけコンクール」も行われ以降、華麗な飾りつけが発達するようになった。このようにして、「七夕」という庶民の風習は「七夕祭り」という昼間の商店街で行われるイベントへ転換した。しかし、第二次世界大戦の戦局の悪化とともに規模は縮小された。
 戦後の1946年(昭和21年)、仙台空襲で焼け野原となった街に52本の竹飾りで仙台七夕は復活した。翌1947年(昭和22年)の昭和天皇巡幸の際、沿道に5000本の竹飾りを並べて大規模な飾りつけの「七夕祭り」が復活した。1949年(昭和24年)には七夕協賛会が発足した。高度経済成長以降は、「東北三大祭り」の1つに数えられたことで日本各地から団体旅行客が集まる祭りへと変化した。1970年(昭和45年)からは「動く七夕パレード」(現「星の宵まつり」)と「仙台七夕花火祭」が始まり、夜のイベントが加わった。
 仙台七夕では、7種類の七夕飾りが飾れる。それぞれの飾りに意味がある。
 短冊:学問や書の上達を願う。
 紙衣:病や災いの身代わり、または、裁縫の上達を願う。
 折鶴:長寿を願う。
 巾着:富貴と貯蓄、商売繁盛を願う。
 投網:豊漁を願う。
 くずかご:飾り付けを作るとき出た裁ち屑・紙屑を入れる。清潔と倹約を願う。
 吹き流し:織姫の織り糸を象徴する。

 タイ焼き屋さんも”氷”を出してた・・暑い

 出店も沢山でてる


 七夕飾り。吹き流しが中心で、吹き流しにはくす玉が付く例が多い。


高齢者の難聴は健康寿命に影響を及ぼす

2019-08-07 | 健康・病気
 筑波大学は、平成28年に行われた「国民生活基礎調査」の回答データを用いて、65歳以上の人々における難聴(きこえにくさ)と外出活動制限・心理的苦痛・もの忘れの関連を解析し、その結果を報告した(6月27日)。この研究は、同大医学医療系のヘルスサービスリサーチ分野・ヘルスサービス開発研究センターと耳鼻咽喉科、および筑波技術大学の共同研究グループによるもの。研究成果は、「Geriatrics&Gerontology International(日本老年医学会の公式英文誌)」に掲載された。
 難聴が健康寿命に影響を及ぼすメカニズムはいくつか考えられ、具体的には外出活動制限、心理的苦痛、もの忘れ等が、経路となる因子として考えられる。特にもの忘れは認知症のリスク因子である可能性が指摘されており、「認知症予防、介入、ケアに関するランセット委員会報告」によると、介入できる可能性がある認知症のリスク因子(教育レベルの低さ、高血圧、肥満、難聴、喫煙、うつ病、運動不足、社会的孤立、糖尿病)のひとつとして難聴が挙げられている。これまで米・英などの諸外国では、高齢者の難聴とさまざまな指標との関連が大規模に検討されてきていたが、日本において国全体の規模でこのような検討は行われていなかった。
 研究グループは、厚労省による平成28年の「国民生活基礎調査」の回答データを2次利用申請の形で取得し、研究を行った。この調査に協力した22万4,641世帯(回答率77.6%)のうち、自宅で生活する65歳以上の高齢者(調査時点で認知症のために通院していた人は除く)13万7,723人(平均年齢74.5歳、男性割合45.1%)を解析対象とした。調査票(健康票)の中で、現在の自覚症状として「きこえにくい」に〇をつけた人たちを難聴がある人と判断。難聴の評価項目として、外出活動制限、心理的苦痛、もの忘れの3つを設定(いずれも自己申告)した。
 その結果、1万2,389人(9.0%)が「きこえにくい」と回答。また、「きこえにくい」と回答しなかった人に比べ、外出活動制限、心理的苦痛、もの忘れ、いずれの割合も高いことがわかった。さらに、難聴による相対リスク(調整後オッズ比)は、外出活動制限に対して2.0、心理的苦痛に対して2.1、もの忘れに対して7.1であることが示されたという。これらのことから、高齢者の難聴は外出活動制限、心理的苦痛、もの忘れと関連があり、特にもの忘れと強い関連があることが示唆された。
 研究グループは、「加齢に伴う難聴に対して、早期から適切な介入を行うことで、外出活動制限・心理的苦痛・もの忘れの一部が予防・軽減できる可能性がある。また、難聴がある高齢者が生活しやすいような環境を作ることも社会に求められているのかもしれない。本研究の結果を通じて、難聴を訴える高齢者への医療・社会的な対策が健康増進対策のひとつとして考慮されることが期待される」と、述べている。
 ◆「きこえにくい」と回答した人々の割合
 年齢(歳)      65-69  70-74  75-79  80-84  85-
 男性の解析対象者数  22,531  14,403  11,690  8,035  5,512
        割合  5%以下  7%   11%   15%   20%
 女性の解析対象者数  23,830  16,111  13,786  11,393  10,432
        割合  5%以下  6%    9%   14%   20%

 朝は曇り、時々霧雨?が降る。次第に晴れ、日差しが強い。昨日から仙台七夕祭りが始まっている・・暑さを覚悟して見る!。
 郊外に出かけたら、生垣の中に、”ボタンクサギ”の赤い花が咲いている。
 花は、赤いアジサイやボタンのようである。名(ボタンクサギ:牡丹臭木)は、牡丹のような花を咲かせる臭木という意味である。臭木とは葉や茎が独特の異臭を発するからである。”ボタンクサギ”は、葉や茎を切ったり折ったりなど接触しない限り臭わない。
 花穂はボタンに似ており芳香があり、枝・葉には独特の臭気がある。
 ボタンクサギ(牡丹臭木)
 別名:クレロデンドルム(学名から)
    ヒマラヤ臭木(ひまらやくさぎ)、紅花臭木(べにばなくさぎ)、玉臭木(たまくさぎ)
 学名:Clerodendrum bungei
 クマツヅラ科クサギ属
 耐寒性の落葉低木、樹高は1m~2m
 原産地は中国南部
 開花時期は7月~8月
 花は小さなピンク色の五弁花を多数集合させた半球状(15cm~20cm)となって咲く
 花には芳香があるが、枝・葉には独特の臭気がある


連続3日間の熱の蓄積影響から高齢者の熱中症搬送者数を予測

2019-08-06 | 健康・病気
 暑い日が続いている。
 熱中症は7月下旬~8月上旬の梅雨明け直後に多く、梅雨の晴れ間の暑い日にも起こると言う。そして、熱中症による死亡災害は7月がもっとも多い。死者のうち、65歳以上の高齢者が8割で、中でも75歳以上が全体の6割と特に多い。名古屋工業大学の平田晃正准教授は、「高齢者は熱中症になるリスクが高い」事を明らかにし、「後期高齢者は体温上昇に気付きにくい。周りの人たちが十分に目配りする必要がある」と言う。
 2014年7月の研究発表で、
 平田晃正准教授らの研究グループは、「高齢者は加齢によって皮膚の温度感知センサーが鈍り、体温上昇を招く」との研究結果を発表しており、加えて「脳や内臓も同様に鈍化する」ことを明らかにした。実際に高温下で体温変化を検証することは危険を伴うので、高齢者の脳の体温を実際に調べた日本とカナダの研究データを基に、気温と体温の上昇の関係を割り出す数式をつくり、スーパーコンピューターで解析した。
 気温35℃・湿度60%の条件で、22歳(若者)・65歳(前期高齢者)・75歳(後期高齢者)について、、体温の上昇や汗のかき方などがどのように変化するかを調べた。この条件の90分後、体温の上昇は、22歳が0.2℃、65歳が0.4℃だったが、75歳は0.8℃と大きかった。汗のかき方は、22歳はすぐにかき、65歳は15分後からで、75歳は30分後で量も少なかった。これより、75歳以上の後期高齢者は体温を感じる機能が衰えて汗をかくのが遅くなり、体温が上がりやすいので熱中症になる危険性が高くなる。
 2019年07月17日プレスリリース
 発表のポイント
 〇気象データと計算科学を併用することにより、熱中症搬送者予測ができる
 〇高齢者の熱中症リスクは、当日の暑さだけではなく連続した3日間の気象条件が影響
 〇梅雨明け後の熱中症リスクは、夏場に比べて2倍以上であることを立証
 概要
 名古屋工業大学平田晃正教授、小寺紗千子特任助教、大学院生西村卓、卒業生長谷川一馬、情報工学専攻竹内一郎教授、東北大学サイバーサイエンスセンターの共同研究グループは、東京都、大阪府、愛知県を対象として、気象データと計算シミュレーション技術を融合することにより、一日当たりの高齢者の熱中症搬送者数を予測可能なモデル式の提案に成功した。
 気象情報を入力データとし、詳細な人体モデルを対象として大規模シミュレーションにより計算された発汗量、体温上昇をもとに、熱中症搬送者数を都市ごとに予測する。また、従来、搬送者数と関連があるとされてきたWBGTや外気温を用いても、一定の精度で搬送者数を予測できることも確認した。
 これまでも、熱中症発症リスクは、当日の気温の高さはもちろん、連続した暑熱によっても影響があるのではと考えられていたが、高齢者では当日のみでなく前2日間の気象条件が影響すること、また、成人では当日の暑さが直接的な要因となることが、科学的に立証された。
 今後、熱中症リスクの低減に向けた啓発活動に利用していくこと、また、救急搬送される患者数の推定などへの応用が期待される。
 用語解説
 暑熱順化:気温の変化に伴い、徐々に体が暑さに慣れていくこと。汗の量や皮膚血流量の増加などの変化によって体の外へ効率的に熱を逃がし、体温上昇を抑えられるようになる。

 今日も朝から晴れ、午後から少し雲が多くなったかな。気温は、最高気温33℃・・暑い。
 金網の塀に絡みつき、”ヘクソカズラ”の花が咲き出した。葉腋から短い花序を出し、花弁は外側が灰白色、中心は紅紫色である。花は秋に、直径6mm程の黄褐色の実となる。果実の付いたツルはフラワーアレンジメントなどに利用する方もいる。果皮に見える部分は萼の変化したもので、偽果皮と呼ばれる。
 咲いている花は小さく可憐で可愛い。でも名は、ヘクソカズラ(屁糞葛)と酷い。近くに寄って見ない、名前の由来となっている独特の臭気は無い。
 名(屁屎葛)の由来は、葉や茎に悪臭があることからで、古語では”クソカズラ(屎葛)”と、古くから酷い名前のようだ。この臭い(茎・葉を傷付けると揮発性成分が出る)は自己防衛のためだからと言う。花の中心の赤がお灸(ヤイト)に見える事から、別名に”ヤイトバナ(灸花)”がある。花は可憐で可愛いから、”サオトメバナ”の別名もある。
 ヘクソカズラ (屁糞葛)
 別名:灸花(やいとばな)、早乙女花(さおとめばな)、馬食わず(うまくわず)
 学名:Paederia scandens
 アカネ科ヘクソカズラ属
 蔓性の多年草
 開花時期は7月~9月
 秋に丸い茶色の実(球形で径数mm)を付ける


ふるさと納税の寄付額、過去最高の5,127億円

2019-08-04 | 社会・経済
 総務省は、2018年度のふるさと納税による寄付額が5,127億円だったと発表した(8月2日)。
 昨年度(2017年度)の寄付額3,653億円から40%(1,473億円)増え、6年続けて過去最高を更新した。寄付件数も2,322万件と592万件増え、最多を更新した。返礼品を寄付額の3割以下の地場産品に制限する6月からの新制度を控え、豪華な返礼品を目当てにした駆け込みも多かったようだ。
 全国の自治体が2018年度に寄付集めに使った金額は、2,820億円と寄付額の55%に達した。返礼品の調達や送付、事務などの経費がかさむ。
 寄付額が過去最高の5,127億円となったが、過度な返礼品を規制する6月からの新制度で除外された大阪府泉佐野市など4市町が全体の22%(1112億円)を占めた。4市町は、大阪府泉佐野市・静岡県小山町・和歌山県高野町・佐賀県みやき町である。
 2018年の寄付による19年度の住民税控除は東京都内が867億円と最も多い。
 ◆受け入れの多い自治体(2018年度)
 大阪府佐野市 497億円 受入件数250万件
 静岡県小山町 250    29.6万件
 和歌山県高野町 196   14万件
 佐賀県みやき町 168   22.7万件
 宮崎県都農町  96
 宮崎県都城市  95
 大阪府熊取町  76
 茨城県境町   60
 北海道森町   59
 佐賀県上峰町  53
 ◆「流出」の多い自治体(2018年度の寄付による19年度の住民税控除額)
 横浜市   136億円
 名古屋市   80
 大阪市    74
 川崎市    56
 東京都世田谷区 53
 神戸市    44
 東京都港区  42
 さいたま市  41
 福岡市    39
 京都市    39

 朝から曇り、朝はあめが降りそうな曇り空、次第に明るくなる。昼頃から晴れ。最高気温は30℃と昨日よりは暑さが和らぐ・・でも暑い。
 散歩道沿いのお庭で、”ペンタス”に花が咲きだした。花色には、桃・赤 ・紅・白・青紫などがあるが、見つけたの桃色。 別名は”草山丹花(くささんたんか)”。花の形が「山丹花(さんたんか)」に似ているからと言う。でも山丹花は4弁花の木(常緑低木)であり、ペンタスは5弁花の草本である。ギリシャ語で数の5は、penta(ペンタ)、・・花弁数5からかな。アメリカのペンタゴンも5角形の建物だ。
 ◆ギリシャ語の数の数え方
 1:mono(モノ)、2:di(ジ)、3:tri(トリ)、4:tetra(テトラ)、5:penta(ペンタ)、6:hexa(ヘキサ)
  7:hepta 8:octa 9:ennea 10:deca
 ペンタス
 別名:草山丹花(くささんたんか)
 英名:Pentas、 Egyptian star cluster
 学名:Pentas lanceolata
 アカネ科ペンタス属
 非耐寒性の多年草(一年草)
 原産地は熱帯アフリカ~アラビア半島
 日本には明治末期~大正初期に渡来
 開花時期は5月~10月
 花は星型の5弁花
 花径は7cm程、花色は桃・赤 ・紅・白・青紫 など


国際化学五輪、日本代表4名がメダル金2銀2を獲得

2019-08-03 | 学問
 文部科学省と日本化学会などが、第51回国際化学オリンピックで日本代表の高校生4名が金2、銀2のメダルを獲得した(7月30日発表)。
 国際化学オリンピックは、1968年にハンガリーなど東欧3カ国で第1回が開催された。日本は2003年から参加。今年は80の国・地域から309人が参加した。開催地は、フランス(パリ)。開催期間は、令和元年7月21日(日曜日)~30日(火曜日)。2021年は日本で開催される。
 それぞれ5時間の実験問題と理論問題に挑んだ。参加者の上位約1割に金メダル、同約2割に銀メダル、同約3割に銅メダルが授与される。
 受賞者
 金メダル
  末松万宙(すえまつ まひろ):栄光学園高等学校(神奈川県)2年
  西野拓巳(にしの たくみ):東大寺学園高等学校(奈良県)3年
 銀メダル
  大渕将寛(おおふち まさひろ):横浜市立南高等学校(神奈川県)3年
  平嶋瞭一(ひらしま りょういち):灘高等学校(兵庫県)3年
 ◆国際化学五輪における過去3年間の日本代表の成績
 2016年(第48回ジョージア・トビリシ大会)
  金メダル1名、銀メダル3名(参加規模:67ヵ国・地域、264名)
 2017年(第49回 タイ・ナコンパトム大会)
  金メダル1名、銀メダル3名(参加規模:76ヵ国・地域、297名)
 2018年(第50回 スロバキア・ブラチスラバ&チェコ・プラハ大会)
  金メダル1名、銀メダル2名、銅メダル1名(参加規模:76ヵ国・地域、300名)

 今日も朝から晴れ、雲がとても少ない。最高気温は35℃と猛暑日になったのかな。今日の畑作業は、日の前に出かけ、雑草取り、日が昇ってきたら暑い。
 ”ヤマブドウ”に花が付き、実も付いている。花は、淡緑色の花弁が5枚・雄しべ5本、花弁と雄しべは直ぐに脱落する・・花弁の付いた花を見つけるのが難しい。”ヤマブドウ”と良く似た花に”ヤブガラシ”の花がある。”ヤブガラシ”の花は小さな花(径数mm)で、薄緑色の花弁4枚と雌蕊1本と雄蕊4本。実が付けば直ぐに分かるけど。
 ”ヤマブドウ”の小さな実は、しばらくしたら、宝石の様に紫・緑青・黒紫色などになり綺麗になる・・でも食用にはならない。
 ノブドウ(野葡萄)
 別名:蛇葡萄(へびぶどう)
 ブドウ科ノブドウ属
 落葉蔓(つる)性木本、樹木などに絡み付く
 開花時期は7月~8月
 花色は淡緑色、径3mm程の小花が沢山咲く
 実色は綺麗、でも食用にならない


女性の就業者数が初めて3,000万人を突破

2019-08-02 | 社会・経済
 総務省の「2019年6月の労働力調査」によると、女性の就業者数は3,003万人と、比較可能な1953年以降で初めて3,000万人を突破した(7月30日発表)。
 男女合わせた就業者は、6,747万人である。女性の就業者は全体の44.5%で、2009年平均と比べて2.6ポイント上昇した。欧米の主要先進国の大半は40%台後半で、日本もその水準に近づきつつある。就業者全体の伸びの9割近くを女性が占め、前年同月に比べて53万人増えた。専業主婦らが新たに仕事に就くことが増えたからで、6月の完全失業率(季節調整値)は2.3%で前月から0.1ポイント下がった。
 女性の生産年齢人口(15~64歳)の就業率は71.3%で、前年同月に比べて1.9ポイント上昇し過去最高になった。
 年代別では15~24歳は50.5%と、同年代の男性を上回る。25~34歳は78.1%、35~44歳は77.8%と10年前より10ポイント以上高い。
 女性の就業者を年代別にみると、65歳以上が顕著で、2019年6月は359万人と2009年平均と比べて145万人増えた。一方、65歳以上の女性の就業率は17.7%で、男性(34.3%)と比べて低く、引き続き増加が見込まれる。日本の人口全体の減少が続くなか、「女性・高齢者」が働き手の不足を補う意味で存在感を増している。
 女性の就業者数増加は、人手不足を補う性格が根強いため、例えば女性管理職の割合は欧米と比べて低い。独立行政法人の労働政策研究・研修機構によると、日本の管理職に占める女性の比率は2016年時点で12.9%であるが、米国は43.8%、フランスは32.9%である。
 完全失業者数は前年同月比6万人減の162万人だった。厚生労働省が30日発表した6月の有効求人倍率(同)は前月から0.01ポイント低下し1.61倍。役員を除く雇用者の内訳を見ると、男性は76.9%が正社員、23.1%が非正規なのに対し、女性は正社員45.0%、非正規55.0%と、非正規が上回る。だが前年同月比では、非正規が19万人増えたのに対し、正社員は28万人の増加。人手不足などの影響で、フルタイムで働く女性が増えたとみられる。

 朝から快晴。雲が少なく、日差しが強い。
 畑までの散歩道で、春にお庭の”エゴノキ”に白い可憐・清楚な小さな花が沢山咲いていた。2月後には、沢山の灰色の楕円に近い球状の実が付いている。付いている様子は見事だ。花を見て、その後の青い実を、そして赤色などに熟した実を見る・・散歩の楽しみ。
 名(エゴノキ)の由来は果実の味からで、果実には有毒なエゴサポニンを含み、その味が「えぐい」ので”エゴノキ”と言う。別名の”萵苣の木(ちしゃのき)”は、実の付きかたを動物の乳に見立てて、乳成り(チナリ)ノキから転訛したとされる。
 ”エゴノキ”は白く固くて粘りがあり、加工材としても優れ玩具・ステッキなどに使用される。この玩具、独楽(こま)をロクロ細工で作ったから別名:轆轤木(ろくろぎ)、と言う。
 エゴノキ
 別名:萵苣の木(ちしゃのき)、轆轤木(ろくろぎ)
 学名:Styrax japonica
 エゴノキ科エゴノキ属
 両性花
 落葉小高木(丈は10m位)
 開花時期は5月末~6月初め(開花期間は1週間位と短い)
 横枝からの側枝の先に白い花(径2.5cm位)を下向きにつける、良い香りがする
 果期は8月~9月、果実(径1cm程度)は楕円に近い球状で灰色、秋に果皮がめくれて種子が見える
 ”エゴノキ”の果皮は多量のエゴサポニンを含むので水に溶かすと石鹸のように泡立つ、通称「石鹸の木」と呼ばれる。


平均寿命、女性87.32歳、男性81.25歳、いずれも過去最高

2019-08-01 | 社会・経済
 厚生労働省が「簡易生命表」を7月30日に発表した。
 2018年の日本人の平均寿命は、女性が87.32歳、男性が81.25歳で、いずれも過去最高となった。前年(2017年)と比べ、女性は0.05歳、男性は0.16歳延び、女性が6年連続して男性が7年連続した延び、過去最高を更新した。延びは、男女ともに、がん・心疾患・脳血管疾患の「3大疾患」による死亡率が改善した影響だという。3大疾病で死亡する確率は男性50.06%、女性45.52%だった。
 因みに、自立して生活できる年齢を指す「健康寿命」は、2016年時点で女性は74.79歳、男性は72.14歳。平均寿命とは9年から12年と大きな開きがあり、高齢者が健康で暮らせる長寿社会を実現するための課題は多い。
 厚労省が把握する50の国・地域の中で、日本人の平均寿命は女性が2位、男性が3位で、いずれも前年と同じ順位だった。厚労省の担当者は「医療水準や健康意識の向上などの成果とみられる。平均寿命はさらに延びる可能性がある。」
 ◆平均寿命が上位の国・地域(厚生労働省の資料から)
 女性
 香港:87.56歳
 日本:87.32歳
 スペイン:85.73歳
 韓国:85.7歳
 スイス:85.4歳
 男性
 香港:82.17歳
 スイス:81.4歳
 日本:81.25歳
 ノルウェー:81.00歳
 スウェーデン:80.78歳

 朝から晴れ上がった。気温は、最高気温が36℃と猛暑日となった・・暑い。
 4月に散歩道沿いのお庭で、”スグリ”に花が咲いていた。この”スグリ”は、”フサスグリ(房酸塊)”。
 ”スグリ”はスグリ属の総称名として、また果樹として利用されるスグリ類の一般名として使われる。150種ほどが温帯から亜寒帯に分布する。日本には9種が自生し、数種が栽培されている。
 果実の色は赤。果実の色が赤白あり、赤色の系統をアカスグリ(赤すぐり、レッドカーラント)、白色の系統をシロスグリ(白すぐり)と呼ぶ。黒色の”スグリ”・・クロスグリ(カシス)・・は別種である。
 フサスグリ(房酸塊、房須具利)
 別名:アカスグリ
 スグリ科(ユキノシタ科)スグリ属
 落葉低木(高さ1.0m~1.5m)
 原産地はヨーロッパ、明治の始めに渡来
 開花時期は4月~5月
 果実は液果で小さい種子を多数含む
 収穫期は6月~7月(期間は1~2週間程)
 赤い実はルビーの様に透明感があり、とても綺麗