最近、展覧会が終わったあとでの紹介ばかりになってしまい、申し訳ありません。
北大植物園の近く、北5条通りの北側の中通りに面したビルの2階に、こんな心地良い空間が広がっていたとはおどろきでした。
家具やユニークな木工のキシモトユキオさんと、モビールなどの造形を矢継ぎ早に発表しているjobin. (じょびん)さんの2人展。2人とゲストの作品が会場のあちこちに散在して、ゆっくりと回遊できるようにな . . . 本文を読む
伊藤若冲の「動植綵絵」の道内初公開が話題になった展覧会。
ただ「動植綵絵」は全30編のうち展示されたのは2編だけ。
『奇想の系譜』で知られ若冲再評価の立役者となった日本美術史の泰斗、辻惟雄氏は、2026年に三の丸尚蔵館が全面リニューアルオープンするあかつきには、「動植綵絵」全編公開が展覧会の目玉になるだろうと大胆に予測していますので、この絵に興味がある人は、そのときを狙ったほうが良いかもしれ . . . 本文を読む
札幌文化団体協議会(札幌文団協)が毎年秋に開いており、舞台部門は10月12、13日に市教育文化会館で、展示部門は25日から27日まで SCARTS で行われていました。
舞台はダンス、日本舞踊、バレエ、能楽など31団体が登場。
展示も、個人で参加している書家や画家もいれば、区の文化団体協議会として参加している書家や、書の社中、川柳や俳句の結社による短冊、さらに切り絵、盤景、生け花の各団体な . . . 本文を読む
(承前)
福原記念美術館から歩いて神田日勝記念美術館へ。
ひさしぶりに入ったら、ロビーにあった什器類が減ってすっきりした感じになっていました。
今回の企画展は、1963年帯広生まれで、群馬県みなかみ町と帯広に拠点を置く半谷はんがい学さんの4点(計8点)と、日勝の絵画24点など。
日勝の絵は、遺作「馬」が定位置から入り口近くに移動し、いつも壁にかかっているスペースには、半谷学さんのイン . . . 本文を読む
(承前)
スーパーマーケット「フクハラ」創業者の福原治平さんが集めた絵画や彫刻を展示している「福原記念美術館」に、実に16年ぶりに行ってきました。
入場料は一般600円で、JAF会員割引などがあります。
個人的にぜひおすすめしたいのは
神田日勝記念美術館との共通入場券700円
です。
以前にも書きましたが、道内の町村で、歩いて行ける範囲に複数の美術館があるのはすごいことだと思います。 . . . 本文を読む
(冒頭画像は道銀文化財団提供)
らいらっく・ぎゃらりい移転を記念し5月から連続して開かれてきた、道銀文化財団主催の企画展も今回で一段落です。
札幌在住で道内を代表する彫刻家の國松明日香さんと米国人作家による絵画・版画の2人展です。
國松さんが展覧会に寄せた文章がとても良いので、引用いたします。
長らく札幌で暮らしていたアメリカ人の友人ジェラルド・ブレットが初 . . . 本文を読む
精力的に制作と発表を続けている札幌の若手、瀬川綺羅さん。
下のリンク先に近年の展示がないのは、単に筆者が書いていないだけで、ペースは変わっていません。
次は「TO OV cafe / gallery ト・オン・カフェ/ギャラリー」のサイトからのコピペ。
家族はいずれいろんな理由で住む家を分つ時が来る。
それはまるで今まで編んできたセーターがほどけていくようだ。
悲しいことだと思ったが . . . 本文を読む
札幌の郊外、長沼町に広がる田園地帯の丘陵のすそにあるスペース「ポエティカ」で、町内在住のガラス作家西山亮さんが、今年9月まで20回にわたって企画してきた工芸・クラフトのグループ展「響き合う感覚空間」。
展覧会が幕を閉じるにあたり、特別企画?として西山さんが「やってみたかった」という2人展を企画しました。
伊達市で、道内の土による、土の味を生かした作品を作る加地学さん。
石狩を拠点に . . . 本文を読む
8年ぶりに石狩美術協会展におじゃましました。
石狩市は札幌の北隣にある人口5万7千人のマチです。
もともとは石狩川河口でサケ漁などで栄えましたが、1960年代以降は札幌のベッドタウンとして発展し、93年には役場(市役所)も川沿いの旧市街から札幌にほど近い住宅街のほうに引っ越してきました。
96年に市制施行。2005年には石狩市、厚田村、浜益村が合併し、日本海に沿って縦に長い市域となりま . . . 本文を読む
現展は現代美術家協会の略称ですが、いわゆる現代アートの団体公募展ではなく、平面、写真、立体、工芸の各部があります。
今回は、東京の国立新美術館で開かれた第80回現展に出品した道内作家をはじめ、本部からの賛助出品、盛岡など在住の道内出品者、現展の岩手・北海道作家を中心とした「AXIS NORTH」の出品者ら、多彩な顔ぶれの18人が参加しています。
冒頭画像、右側は細川久美子さん(札幌)「IR . . . 本文を読む
(承前)
左から
外山麻子さん(札幌)「果報は寝て待て」
佐藤武さん(札幌)「孤獨な筺」
高野理栄子さん(小樽)「Ame」
外山さんは時計付き。
佐藤さんは陶芸。本業は画家ですが、写真や陶芸も玄人はだしです。
「Ame」の拡大画像。いつもの版画と題は同じですが、少し違う雰囲気です。
上から
朝地信介さん(札幌)「彼我の境」
泉修次さん(札幌)「封印が切られた匣」
画 . . . 本文を読む
おもしろかったです。単なる小品展じゃない。
たぶん「はこ(箱、函、匣)」というテーマが、いつも絵画や彫刻を制作している人に
「あれ、じゃ、自分がいつも作っているのは何なんだろう」
と考えさせるきっかけになっているのではないかと思いました。
たくさん画像があるので便宜上、2本にわけて紹介します。
写真を載せていない作品にも、良いものがいくつもありましたので、ご了承ください。
右 . . . 本文を読む
北広島のベテラン陶芸家で読書家でもある松原成樹さんが知り合いの作家5人に声をかけ、自らも出品しているグループ展。画廊の法邑美智子さんから紹介された井越有紀さんを加え7人展になりました。
タイトルは新約聖書「ヨハネの福音書」の有名な書き出し「初めに言葉ありき」をもじったもの。
本をテーマにした、多彩な作品が並びます。
会場の入り口には次のことばが掲げてありました。
人は決して自分とは無関 . . . 本文を読む
カラフルな楽しい廃品アートを作るメタスクラプター、M.BABATCHI(ババッチ)さんが、本名の馬場護として手掛けてきたグラフィックデザインの仕事を振り返る個展を開いています。
1970年代前半、HBC(北海道放送)の事業部から依頼されて制作したジャズなどのコンサートのポスターやチケット、ちらしをはじめ、HBCが主婦の視聴者に配っていたリーフレット、社報(札幌五輪特集!)、樽前ハイランドのポス . . . 本文を読む
ウサギ「遅いっ!」
カエル「ひ~っ、すみません」
ウサギ「会期がもう半分終わっちゃったじゃねーかよ」
カエル「見どころなどは道新(北海道新聞)の日曜ナビに詳しく書きましたし。明恵みょうえ上人の魅力的なお人柄についても紹介しました。だから、まあ、いいかなと思いまして」
ウサギ「でも『仏眼仏母』像など、いろんな絵はもう展示替えになっちゃったじゃないか。目玉の『鳥獣 . . . 本文を読む