CAIのアートスクールで1年間現代美術をまなんだ人々による制作展。
経塚真代、澤 優子、鹿野綾子、高橋定大、奈良知佳、本間康恵、森嶋 拓、優厳、山下敦子、saliの10氏が出品しています。
冒頭の画像は、Saliさんのドローイング「17」。
精緻なタッチで、蝶、鳥、蜘蛛、鳥かご、菊などを描いています。
中心のない構図、すみずみまでゆるがせにしない写実性は、いわば「モノクロの伊藤若冲」とい . . . 本文を読む
道立近代美術館が開館(1977年)以来の収集のテーマとしているガラス美術。そのうち、日本のガラスの流れに焦点を当てた展覧会だ。
全体を
1.江戸-大正期のガラス
2.岩田藤七
3.各務鑛三(かがみこうぞう)
4.岩田久利
5.デザイナーたちの活躍
6.藤田喬平
7.多様な展開
の7つのセクションに分けている。
冒頭の画像は、「江戸-大正期のガラス」の一角(作品の著作権は失効)。
展示 . . . 本文を読む
(承前)
筆者が会場をおとずれたのは会期末だったので、どの作品の写真にも、鑑賞者の書いたかるたが何枚かずつ添えられていました。
意外と? 人気だったのが、百瀬寿「Square-five stripes by silver」。色彩の純粋さが支持されたのでしょうか。
このほか、楢原武正、国松登、栃内忠男、寺崎広業、田中針水「子供之図」(この絵もはじめて見たなあ)といったあたりにも10枚以上が貼 . . . 本文を読む
(承前)
前回はちょっとむずかしいことを書きました。
まとめると、
1.美術館ではもともと、美術の歴史に沿った所蔵品展をしているところが多い。
2.しかし最近は、美術史の文脈からはなれて、作品をならべるのがはやっている。
3.もっとも、一見歴史をはなれた展示に見えても、じっさいには、その美術館(の担当者)の歴史観が反映しているのである。
ってことです。
だからこそ「朝の祈り」が、展覧会の . . . 本文を読む
古い話題ですいません。
なにせ札幌は、全国で唯一、4つの投開票があったもんで…(道知事選、道議選、札幌市長選、札幌市議選)。
選挙期間中からずっと気になっていたことがある。
道知事候補の荒井氏と、札幌市長選候補の清治氏って、似てないか…?
どちらもねずみ男みたいだ。
今回は、ねずみ男顔は選挙に弱い という法則が立証されたと思う(←法則かよ)。
選挙 . . . 本文を読む
守分さんは前回まで、南国の海を思わせる、曲線が主体の明るいポップな絵を、ギャラリーミヤシタで発表していました。
ところが、今回はがらりと作風が変わっています。
さまざまな生活上の影響で、これまでのような絵が描けなくなってしまったというのです。
しかし、試行錯誤の結果、やはりじぶんの表現手段は色だ、と思いなおして、絵筆を執ったということです。
冒頭の画像では、オレンジと青がせめぎあって . . . 本文を読む
当blogのコメント欄常連のSHさんが
「必見!」
と、この写真展のグランプリ作品のことを、めずらしく手放しで絶賛していたので、見てきました。
あれれ、ネイチャーフォト部門と自由写真部門が、同時に展示されているぞ。
たしか以前は、1週間ずつ展示していたのに。
SHさんが感服していたのは、ネイチャーフォトのグランプリ、五高光義さん(愛知)「天空からの聲(こえ)」。
富士山とおぼしき山影の . . . 本文を読む
亀井さん(札幌)の今回の個展のテーマは「無辜(むこ)の民」。
「本郷新じゃないですけど、現代の社会で淘汰されていく罪のない無辜の民がテーマです」
と言います。
つぎの画像で、緑色の絵の上にならんでいるくぎの列は、たしかに人の群れを思わせます。
亀井さんというと、新道展では、黒の地に白で裸婦を(しかも、全体像ではなく、体の部分だけを)描く-というイメージがありますが、以 . . . 本文を読む
ソル・ルウィット氏=米前衛芸術家(読売新聞) - goo ニュース
ソル・ルウィット氏(米前衛芸術家)8日、がんによる合併症のためニューヨークで死去。78歳。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)が伝えた。芸術家の発想や制作の過程に重点を置いた「コンセプチュアル・アート」を1960年代後半に提唱。基本的な形や色彩によって構成された金属製の巨大彫刻などで知られた。(時事)
artscapeの現代 . . . 本文を読む
武田浩志さんデザインのDMを見たとき、うかつなことに、NANA iwamoto さんが、岩本奈々さんであることに気がつかなかった。
下のリンク先を見ていただければ-と思うが、05年暮れの道都大中島ゼミ展で見た岩本さんの作品は、すばらしいものだった。
ちなみに岩本さんは、道教大の卒業で、シルクスクリーンなどを学ぶために中島ゼミの門をたたいたのだ。
今回の作品も、中島ゼミ展の「嘘」と同 . . . 本文を読む
04年に、都心部の学校統合にともない閉校となった札幌市立曙小学校。
その校舎は「あけぼの開明舎」として、アトリエや、劇団の稽古(けいこ)場などとしてつかわれてきましたが、老朽化ということで、07年3月いっぱいで、その短い歴史に幕を閉じることになりました。
24日の夜に、あけぼの開明舎(旧曙小学校)閉館感謝祭が行われました。
筆者も顔を出してきたのですが、プログラムを記した紙が見当たら . . . 本文を読む
会期が2日間だけなので、最終日に行きました。
「学生STEP」は、学生による学生のための展覧会。札幌圏の大学、専門学校が、学校の枠を越え、じぶんたちで実行委員会を組織して、2004年以来毎年ひらいています。
芸術系の学生だけではないのですが、それでかえって、ごった煮のようなパワーが感じられます。
今回は、STEPの歴史でははじめて、卒業する学生だけが発表するイベントです。
まあ、見る側 . . . 本文を読む
ところで、夕張から自宅に買ってきた物が、これです。
たぬきちゃん
清水沢の「お菓子のふじ」で買いました。
昔風のバタークリームがふんだんにつかわれ、なつかしい、しっとりした味です。
お菓子のふじは「黒ダイヤカステラ」が有名ですが、たぬきちゃんもおいしいですよ。
お店は、JR清水沢駅前の商店街にあり、すぐわかると思います。
マップファンにリンクをはりました。
http:/ . . . 本文を読む
先のエントリで、夕張の会社にお金を落とす-と、えらそうに語っていた筆者だが、帰りは中央バスで帰った。
ほんとのことを言うと、この路線は1日3便しかないが、札幌から夕張市本町まで乗りかえなしで行けるので、美術館に行くときには、夕鉄バスより便利なのだ。
じつは、この日、何カ所まわったのか、もうわすれてしまった。
冒頭の画像は、北海道銀行札幌駅前支店(中央区北4西3 地図A)でひらかれていた、 . . . 本文を読む
旭川を拠点に、全国のデパートや画廊で染色展をひらいている大谷泰久・岬子(こうこ)夫妻による、工芸ギャラリー愛海詩(えみし)では6度目となる展覧会です。
プロならではの丁寧な仕事ですが、奇をてらわない平明さが持ち味だと、筆者は思っています。
冒頭の画像は、左側が「sya sya ストール」。
泰久さんいわく
「ことしは斜めに染めるのがテーマなので、『sya』です。斜めは、作業がタイヘンだし . . . 本文を読む