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ぽかぽか春庭「2024年のみそひと歌」

2024-12-12 00:00:01 | エッセイ、コラム
20241212
ぽかぽか春庭ことばのYa!ちまた>2024のことば(2)2024年のみそひと歌

2024年11月
75歳後期高齢者の脳事情
・ポワンポワン枯れ木に積もる初雪は摂動きしむ私の縮退
・シュレジンガー猫を飼ひたる老嬢は隠れた猫を波動で探す
・ひまわりの種子ふぃなぼっちに並ぶとふ廻れよまわれ日はまだ高い
・もっと強い相互作用超ひもでぐるぐる巻きのあなたを捉える
・カミオカンデを見学したけどさっぱりと宇宙もトリノもわからなかった
・剛体の動力慣性モメントの授業は女子高時代も今もわからん 
・女子高の夏休み科学部実験はわからんかったが科学賞受く
・宙わたる教室女子高科学部はあんぐり口開けアポロを追った

・上下の歯みそひと数は保持すれど少々がたつく脳細胞No!
・万緑のグリーン因果関数の八〇二〇噛め歯目はめ歯

11月16日夜は千年前の月齢と同じだったという
・千年の望月見上げる太閤はかぐや探査機見たかったかも(この太閤は道長よ)
・百三十八憶年先の停車場でトシ子とケンジは列車に乗れたか
・玲瓏レンズ輝く空ゆくハッブルは天を掃きつつ地球をめぐる
・ギャラクシー銀河とアンドロメダ星雲五十億年後には合体


はにわ時代の彩色再現
・ 挂甲の武人は赤き剣持ち殯に立ちぬ千年守ると 


パレスチナニュースを東京で聞く
・ハラルハラル雨ふる清浄肉屋前大きな荷を持つヒジャブ少女よ

12月
・六義園の紅葉踏みわけ泣く女白髪も皺も高貴幸齢
・東京の住宅街の人の目も草も枯れ果て寂しいからす
・椋鳥の群れが群れ飛ぶ東京の自由が丘の空の一隅

コメント
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