居なくなった・・

天気　晴のち曇

なでしこジャパンの優勝で久しぶりに心晴れた朝・・だった。
なでしこ・・今の若い人は本物の花は見たことがないのでは？子供の頃には山の方へ行けばよく咲いていた。そしてなぜか、なでしこ、と聞くと卒業した高校（入学した高校は別）の校章が、元女学校だったのでなでしこの花だった、と思い出す。

二日続きの句会で少々疲れ気味だったが、台風の来る前に散歩に行きたくて公園まで。今日は公園の北側の林にも足を向けてみた。ここはかつての武蔵野の林がそのまま残してある。ハケ（崖）の上にあり、山百合やもう少し経つとキツネの剃刀などが咲いて、夏はとっても涼しい。すぐ隣に大型マンションが建っているとは思えない。

公園の北側の池のカルガモ、昨日行った夫が「何だかほとんど居なくなった」と言っていたように、産まれたばかりのヒナは、たった1羽しか残っていなかった。無残。

全部が残る、ということはないけれど、せめて半分くらいは育って欲しいと思っていたのに。
仕方なく帰ろうとしたら、池に何か浮いている。葉っぱにしては大きい、と思ったら、風に吹かれて岸に近づいたのは・・カルガモのヒナの骸だった。
子供連れも多い休日の公園、小さな子には見せたくない光景なので、管理事務所へ行き、「処分」を頼んだ。「ありがとうございます」と礼をされた。
管理事務所の人の話では、犯人は鴉だけではなく、大人の鴨が、ヒナを沈めてしまったりするのだそうだ。親の縄張り争いなのか、自分の子を守ろうとするからなのか、それとも、ヒナの居ない大人の鴨の嫉妬なのか・・以前、親同士でバトルを繰り広げているのを見たことがあるけれど、鳥の世界も大変なのだ。
何年か前に10羽を育てた親が居た。凄い、と思ったけれど、それは余程運が良かったのかもしれない。

軽鴨（かる）の子の骸となりて流れゆく　KUMI