KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

桜桃忌

2013年06月19日 | 俳句
天気 曇

太宰治の忌日は、13日と19日と二つある。13日は入水した日、19日は発見された日。歳時記では19日で載っていることが多い。
今も太宰を愛読している訳ではないが、なぜかこの忌日の句だけはよく作る。若い頃に愛読した日々を思い出すのかもしれない。

昨日の続きのように午前のうちに眼科へ。昨日慌てふためいて診察をキャンセルしたので、受付で「大丈夫でしたか」と訊かれた。内容を話していたわけではないが「身内に大変なことが起きたようなので」と言ったので、少し気にかけてくれていたのだろう。来月は大学病院で受診するので、検査結果などの紹介状をまた貰ってきた。
帰路、以前に太極拳の仲間だった人の家の前を通る。道やスーパーで出逢えば近況を話し合うが、家を訪ねるほどの仲ではない。でも、居るかしら、と門を覗いたら、ちょうど玄関の前の椅子に座っていた。
私と同年なのに、彼女は5年ほど前に脳梗塞で入院して体が少し不自由になった。今は太極拳は出来ない。それでもリハビリを懸命にする人だったので、不自由なく暮らしてはいる。
ひとしきり話をして別れた。あちこち傷んでいても太極拳の出来る自分に感謝して。

降りさうで降らぬひと日や桜桃忌  KUMI
コメント (2)
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