KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

小さなお花見

2021年03月24日 | 俳句
天気 晴
 
同じテーブルで食事をするお姉さまが、昼食に桜の小枝を持ってきた。娘さんが、差し入れと一緒に持ってきてくれたそうだ。近くに住んでいるようで、先日は沈丁花の花を。
三人のうちの二人は車椅子なので、桜は見に行けない。桜の咲く場所は多い町なのに、この施設からはなぜか桜が全く見えない。テーブルの上の小さなお花見・・何だか、外へ行ける自分が申し訳ない気もするが、90代の彼女たちが私の年代にはたくさん花見もしたことだろう。
許してください。
 
午後、「買い物に行きます」と断って外出。徒歩2分もかからないスーパーへ行くのに遠回りして、以前の住まいのあたりを一回り。家から見下ろしていた桜、下の方はかなり咲いていた。高い木なので、上の方はまだこれから咲く。家の前に数本ながら桜並木のあって自宅から「お花見」出来たことの贅沢を、あらためて感じた。
写真を撮ると建物が解ってしまうので、枝の一部のみ。

 
スーパーで買い物をしたあと、いつも助けて貰っている友人と会うことが出来た。無論、待ち合わせて。短い時間でも、人の殆ど通らないスーパーの連絡通路のベンチで話をして、とても気が晴れた。これは施設の決まりに違反する。違反したら「14日間の自室隔離」なのだそうだ。はい、そうしてください、と開き直っているからいいでしょ。でもその前に「帰り道で近所の友人に会ってしまった」と言い訳すれば済むこと。
 
感染者はどんどん増えそうだ。一体、どこで何をした人が感染源になっているのだろう。地方のように、どこの店に出入りして、とか、どこの施設のクラスター感染の家族、というようには、なかなか目に見えない東京。何をしなければ大丈夫なのかが本当に解らない。飲食などせず、人と逢うのも気配りして暮らしているのに・・
散歩くらい、許してもらいたい。これからも「遠回りして通院・買い物」を続けるほかはない。
 
この町のここも桜の咲く小道  KUMI
コメント (4)
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