KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

猛暑日の夕焼け

2023年07月30日 | 俳句
天気 晴 36℃

最近は夕焼けらしく染まる雲も殆どなくて、「夕焼け」は夏の季語なのだが季語と言えるような夕焼けは最近見ないような・・梅雨明け後、東京では真夏の名物のような夕立が全くない。猛暑極まれり、なのに、近くの市では高齢者夫婦がエアコン付けず、二人で仲良く永久の眠りについていたそうだ。テレビで見ると立派な一戸建て、訪問介護士が発見したそうだ。きっと、眠る時間帯に冷房付けっぱなしなんて・・という高齢者特有の考えだったのだろう。
私は、冷風機はほぼ一日中付けっぱなし。時々エアコンも付けるが、室温が29℃以上にはならないように注意している。最近は、寝る前にも水を飲む。以前はトイレに起きたくなくてなるべく飲まないように・・などと考えていたけれど。トイレを面倒がって命を落とすのもおかしな話。でも、汗になってしまうのか、猛暑になってから夜、トイレには殆ど起きたことがない。

昨夜の隅田川の花火大会のニュース映像をテレビで見たら、なんとまあ・・あんな思いをして、なぜ隅田川でなくてはならないの? と。行く人にはそれぞれ行くことに思いがあるのだろう。人混みでパニックを起こしそうな私には、見ているだけで胸が苦しくなってきた。
中継もしているが、なぜか、花火の中継はいつも、見たことがない。夫が「中継でまで見るかねえ」と言ったのがきっかけかもしれない。

さて、今日は土用の丑の日。昼食のメニュー表の写真に「今月のいち押しメニュー」と書かれている。「うなめし」だそうだ。鰻だけはど~~~~しても食べられない。食べられないだけならいい、でも、匂いもダメなら見るのもダメ。異常だとは思うけれど、仕方がない。
私は前日に昼食を断り、ちょうどドラッグストアへ買い物があったので駅前で何か食べれば・・と思っていた。が、危険な暑さの1週間続いている東京・・暑さの盛りの真昼に食べに出るのも面倒だ。と思い、ドラッグストアの開店時刻に買い物に行き、帰りはスーパーの惣菜売り場へ寄った。実は、短い一人暮らしをしていた時に買ったこの売場の惣菜で、唯一「美味しい」と思ったのが、自家製焼豚(チャーシュー)だった。厚切りにして容器に入れて計り売りしている。焼豚なんて一人暮らしでは作らないし、さすがにプロの味、と思ったのを思い出した。
ここでは、豚肉は薄切りのこま切れ肉を使った料理しか出ない。厚みのある豚肉なぞ、お目にかかれない。こま切れでも豚しゃぶは美味しいけれど。

ということで、厚切り焼豚と野沢菜びおにぎりを買い、いつも買いおいている胡瓜を薄切りにして塩揉み、梅干しと新生姜を足して・・デザートはシャインマスカットの残りがあったので。


厚みのある豚肉を食べたのは、確か今年、とんカツが出たような・・とんカツは重度介護の人用に、揚げてから切り刻んだりミキサーにかけたり面倒なので、あまり作らないようだ。揚げ物は、コロッケなど出るので、やはり焼豚は食べ応えあがある。
久々に厚みのある肉を齧った。こんなに味が濃かったっけ?と思ったけれど、それは、私が薄味の老人食に慣れてしまったからだろう。厚い肉の感触に感激。
家から持参していた小皿に、やっと乗せた焼豚。2年以上も生きるつもりはなかったので、食器は全くといってよい程持って来なかった。これもまた、今は反省している。

「うなめし」の感想を聞いたら、いつも「美味しくないものばかり」と不平の多い同じ階の人が「まあまあ、だったわ」とのこと。昼食に居なかった私に
「何か美味しいものでも食べに行ったの?」と訊くので、
「いいえ、スーパーで厚切りの焼豚買ってきて食べただけ。美味しかったわよ」と答えたらキョトンとしていた。
世間の普通の人にとってはこの時期、鰻以上に美味しいものはないようだ。

眼を凝らす飴玉ほどの遠花火  KUMI (2013年)
コメント (2)
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