KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

線状降水帯

2023年07月01日 | 俳句
天気 曇

今日も蒸し暑さに負けて外へ出ず。夏野菜の塗り絵が出来上がった。美味しそうなトマト。

関東には今日は大雨が来なかったようだが、西日本の線状降水帯の暴れようを見ていると、列島が壊されていくような。毎年、どこかで同じことが起きている。日本の原風景のような田舎の風景がどんどん壊れていくような。
このあたり、なぜか風雨の被害が少ない。いちばん近い最大の河川・多摩川の源流のひとつの湧く地域。山や崖も少なくて、土砂崩れのおそれも殆どない。かなり改修工事など洪水対策をしてきた多摩川にも、近年は洪水警報の出ることがある。隣の市が多摩川に面しているのだ。ここへ入る前の年だったか、うっかりスマホの災害警報の「洪水」にチエックを入れていて、警報のうるさいこと。夜中に鳴りっぱなしの時間帯もあった。それに懲りてそれからは地震以外の災害警報は鳴らないようにしている。
近くの低地になっている交差点あたりは大雨被害も出ることがあるらしいが、ともかく、地震以外の自然災害には殆ど縁のない地域だ。でも、地震は、首都圏の大震災にもなり得ると言われる活断層のひとつの上に暮しているので、覚悟はしている。



海辺で育ったので台風の被害は想像できるが、もう一つ、私は目の前で崖崩れの起きるのを見ている。
小学校高学年の時、家は国鉄の線路際にあり、その線路の向こうに国道、そして国道は山を削って作られていた。つまり、国道は昔の海に沿った街道、明治になり海岸ぎりぎりに鉄道工事をした。その鉄道のために、国道は山の方へずれたのかもしれない。かなり切り立った崖で、その上に祠があり、薄暗い石段は子供にはちょっとした「肝試し」だった。
で、大雨の翌朝の登校前、まだ降っている雨を恨めしく窓から見ていたら、目の前の木々が動き始めた。え?何?と動く木々の幹を見ていて、木が動いているのではなく、地面が動いているのだ、と知った。最初はスローモーションだったが、最後の方は一気に松の大木を道路まで押しやった。大声で母を呼んだ気がするが、すぐに声の出なかったのを覚えている。
結局、土砂は国道を埋めたところで止まったので、線路までは来なかった。
車などトラックとバスくらいしか通らない時代だったから、被害は何もなかった。あとで考えると、線路まで土砂で埋まっていたら、大変なことになったかもしれない。1時間に上下2~3本しか通らない単線だったが、もし列車を直撃したら、わが家が列車の下敷きになったことだろう。
今でも時々、テレビで土砂崩れの現場の映像を見ると、あの時の光景を思い出す。

今日から7月。以前は、梅雨後期に入る時期だったが、この頃は早く梅雨明けになることが多い。今年はどうなるのだろう?梅雨が早く明ければ猛暑の日が多くなるし・・

わが町をわれを消しゆく大夕立  KUMI (2009年)
コメント (4)
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