天気 晴
以前に住んでいたマンションからの今頃の富士山。無論、ズームで撮っています。ここからも同じ大きさで見えてはいるものの電線が邪魔でごちゃごちゃで、冬になるとすっきり見えた以前の暮らしが懐かしい。
富士山の左に連なるのは神奈川県の丹沢山塊。山脈、というほどではないが1300m前後の峰が連なっていて、ハイキングには絶好で、私も何回か行っている。富士山の右は東京で高尾山などの奥多摩の山並。ここも、ハイキングでよく行ったところ。
月の輪熊は、このどちらにも棲んでいる。丹沢の金時山は、金太郎の童謡の元となった「坂田の金時」の故郷。歌の歌詞に「♪・・・熊にまたがりお馬の稽古♪」とあるから、熊はきっと居るのだろう。
そして、奥多摩にも以前から熊は出てきて、奥多摩湖(多摩川上流のダム湖)周辺に出る話は珍しくはなかった。で、奥多摩も東京都だから首都の外れであり、都内であることは事実。なので、熊の出る首都というのは世界的にも珍しい、と言われているとか。でも、奥多摩町は東京のどんづまり、都会には遠いのであまり怖さは感じなかった。
が・・今年の全国的な熊の異常行動は東京にもやってきて、都会に遠い場所だけではなく、人の密集する八王子市とか、町田市とかの住宅街に近くまでやってくる熊が居るのだそうだ。先日、テレビでくましく・・いえ、詳しくその証拠を報道しているのを見て、怖くなった。無論我が家の方は武蔵野の平坦な地域で山はないから、こちらまでは来ないだろうが、山間部と接している住宅地では恐怖だろうと思う。
札幌市内では、昔も「熊注意」の道路標識は見たことがあって、北海道は怖い、と思ったけれど・・東京も怖い。高尾山だって、熊に遭遇してもおかしくないから、山道以外のハイキングコースでは熊除けの鈴を付けた方が良いよいう。そんなこと、奥多摩へよくハイキングに行っていた頃には考えたことなんかなかった。ハイキングどころか、吟行で歩いたあたりも、熊のテリトリーになりつつあるのかも。鹿やイノシシだけでなく、今年は熊が畑を荒らすこともあるという。
もうすぐ、富士山へ日の沈む頃になる。それが過ぎると年末。
一年は早い、その一年を又生きてしまったなあ、と思う。長生きすると、あの世へ持っていくのは良い話ばかりではなくて、夫も驚くに違いない。
日の沈むあの山熊が出るといふ KUMI