先の五月と六月に大阪であった三池鉱山閉山20周年記念展の実行部隊の鵜飼氏が この展覧会にかかわったことの記録として文集を編みたいという話があった。で、その中に小生も何か書けというご下命があった。展覧会準備のため大牟田に来られた際に数回お会いしたが、そのとき小生の炭鉱に関する経験・見分を色々話をしたことを書くようにという話である。大方の炭鉱記録・記事はまず労働者、労組、会社、職組、職場、社宅に限られ、いわゆる「町方」から見た話はほとんど取り上げられたというのを聞いたことがない。争議の時小生は中学1年生で、自転車に乗って町中をあちこち見て回った中に争議の現場もあったし、全学連のデモが警官隊に追い散らされ頭から血を流して転んで来る場面も目撃している。あれこれ言えばまとまらないのでいっそ一点に絞って「炭鉱の町の古本屋に立ち寄った人々」という方向にした。 有名人である向坂逸郎氏から数人、炭鉱関連というくくりの中でわが店にかかわりのあった方々である。一万字でという申し出にどれほどの量かという実感はなかったけれど、とりあえず書き出してみた。第1稿は9,700字でおさまって意外と短いものだと思った次第。少し整理と訂正をして8月末にメールで送った。 どんな形の「本」になるかはまだ知らないのだけれど、投稿や機関誌、ビラ以外で小生の文が活字になるのはめったにないことで楽しみと心配とない交ぜというところです。 もう一本は「静かな街を考える会」の機関誌「Amenity」の中の小生が書く「九州の片隅から」の原稿。同じく8月末の締め切りで途中で同時進行になってしまって、作家の模擬体験という感じでした。こちらは二千字未満という枠。以前からの防災無線の役立たずについてが主なことで、幼稚園設置反対の件など「音」関する不満不平(見方によっては)満載。書いていたら制限を超えてしまって、うまく整理できずに尻切れトンボの文になったけれど これまでのことを知っている方々にはわかってもらえるだろうと思ってそのまま出稿した。 日々商品として「目を通す」本は当然あるのだけれど、なかなか「本を読む」機会が少なくなった。これまで知ら無かったことが増えるのは当然ながら、作家に関して思いがけなかったことなどを知ると彼の本・作品を読み直す、あるいは読まず嫌いだったのをただす良い機会だと思うのだけれどなかなか・・・。 まれに来店の若い人で文芸作品を手に取ったり、買ってくれたりすると話しかけ、「音読のススメ」をしている。みんな日本語は「声を出して読む」のが基本ということを知らない。「黙読・音読」についてはまたの機会に・・
goo blog お知らせ
goo blog おすすめ
カレンダー
最新記事
最新コメント
- Unknown/ ちょっと驚きの買い物。
- 森 和美/古本屋の存在
- ATSU/記事のタイトルを入力してください(必須)
- nene777ne@yahoo.co.jp/「判らん」「「怪しげ」 という本が結構ある
- G3/産業遺産のこと
- Unknown/文庫 それでいいのかな?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます