閑寂肆独白

ひまでさびしい本屋のひとりごと

大変ご無沙汰しました。

2014-01-13 22:16:27 | 日記

大変ご無沙汰しました。 こんなつもりはなかったのですが、丸善の即売会が終わってほっとしているまもなく、大小。あれこれ取り混ぜて本の処分を頼まれることが続きました。お断りした件もありですが、長年のお付き合いであった方があって「本」自体もそう悪い品ではないとなると「なんとかしましょう」ということになる。ある1件は総量は吾店の店の3倍位はある。取り立て珍品・名品はないけれど、さればとて捨てるわけにはまいらない、という品もの。悪いことにこのところ似たような傾向の本をやはりかなりの量買っていて、しばらくは市場で買う必要なし と思っていたところに重なってしまってありがた味が減ってしまって・・・。

別件で、やはり故人の整理の話で出かけたおうちのこと。昭和30年代からの物が量としてはそれなりに あったのですが、焼けがひどい、箱がないものあり、その他で買うべきものがない!目についたいくつかについて先代、先先代がどういう方であったのか聞いてみるとそれなりにいろいろやっていた方で「もっと本だけでなく寫眞などもあったでしょ?」と聞くと、「寫眞?」と言ってわきの「ゴミ袋」から出して「こんなものがあったけど」と言って出されたものに「びっくり!」 戦前の大牟田のある出来事に関連して行われた催しの記念写真帳でした。小生は初めて見るもので、そんな記念帳を出すような会があったことさえ知らなかった。  またしても「ゴミの中から」ですよ。一歩間違えばまったくわからないままおしまいになるところでした。大牟田市史には記載はなし、図書館にも記録なし。大勢に影響はないとはいっても大牟田の庶民のささやかな記録であり、歴史を膨らませるではないか。  金額は大したことにはならないものだけど、こんなことで歴史が消え去るのは困ったことです。ほかの整理の他の件も 書こうと思えば・・、ことはあります。いずれぼちぼちと感想や結果をを書きましょう。

寒くなって来ました。以前は寒さに強かったのですが、このところまるで意気地がない。本の整理も体が思うように切れなくなっているのを感じます。処分の話があると、まず嵩のことが気になるようになってしまいました。本を捨てることができない「性」ですね。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 福岡での即売会 | トップ | ピート・シーガー氏と大牟田。 »

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事