2009.10.7(水)雨
台風の接近が伝えられている。何年かぶりの大型台風ということで、家の周りの花木や諸道具を倉庫などにしまい込む。春秋の強風でもひどいことになるのに台風となると想像を絶する。上林の府道一号線沿いは遮るものがなくて完全に風の通り道となっている。直撃は避けられそうだが、備えあれば憂い無しというところか。
一日中の雨ではかどったというわけでもないが、一冊の本を読了した。従前は私リストの雨読で紹介をしていたが、簡単にしか紹介できないのでブログ、カテゴリー雨読で詳しく御紹介をしていきたい。
今回は「古代の鉄と神々」真弓常忠著である。昭和62年発行でおそらく古書でしか買えないだろう。いつもの「日本の古本屋」で古本を購入し1,200円である。
古代の製鉄にかかる地名は数多くある。多々良や金山、丹生などは解りやすいが、シナ(蓼科、更級)、サム(寒河江、祖父江)、昨日紹介したスガなどなぜ製鉄に関係するのか解らない。それと天目一箇神や大穴持命、火明命など金属に関する神々についても系統的に知りたいと思っていたところだが、この本に出合って概ね理解できそうな気がする。というのは地名については十分理解できるのだが、神々の系譜については一度や二度読んだぐらいでは理解できない。
この本の主題は「鈴と鐸(さなぎ)」であり、古代の最も初期の製鉄は水辺の葦や茅などの根に付着した褐鉄鉱の固まりから作ったものだという説である。私はなるほどと理解したのだが、専門家の間でどのように評価されているかは解らない。
この本はあと数回読まなければならないと思っているが、今は他に読まなければならない本がごまんとあるのですぐには読み直せない。この本を読んだだけでもその内容から3冊の本を買ってしまった。「和鉄の文化」(井塚政義)「知られざる古代」 正続2冊(水谷慶一)である。読書の秋といっても限度がある。
【作業日誌 10/7】
台風の備え
今日のじょん:台風のため早じまいしてしっかり遊んでもらっている。ゴジラ遊びはお久しぶりだ。大切にしているゴジラだが、脳みそは引っ張りだされてぺっちゃんこだ。