2015.6.25(木)晴れ
楽しい休憩のひとときが終わり山頂を後にする。必死で持ち上がったサンドラ岩の剥離片はすんでの所でザックに収まらない。やむなく持ち上がったと同様に片手につかんで下ることにする。登りより楽だろうと考えたのが間違いであって、山頂からの下りは急なガレの斜面で、灌木から次の灌木へ伝いながら下っていくものである。片手は灌木、片手は大きな石をぶら下げているのだからたまらない。腕がバンバンに張ってきて握力も低下していく。その瞬間石がぽとりと落ちてしまった。板状の石だからずるずるとガレの斜面を滑っていたが、段々スピードが加わって、遂に垂直に立って転がり始めた。バキンバキンと木々をなぎ倒しながら丹波側の谷底に消えてしまった。サンドラ岩の核心部から山頂を越えてここまで持ち帰ってきた貴重な標本が、あっという間に消えてしまった。谷を下って探すと似たような剥離片は幾つかある、しかしあそこまで六角形と節理のはっきりしたものは見当たらない。
このように剥がれて転がっているが、六角形のはっきりしたものは少ない。
山頂で撮った写真にちらりと見えているのがそれである。実はこの斜面で小滝先生も愛用のハンマーを無くしておられるのである、最初の登山の時のことである。
大切な物を無くすのは残念なことだけれど、今回はもっと得るものがあった。サンドラ岩が柱状節理であることがはっきりしたことだ。
「枕状溶岩だった方が良かったんですけどねえ」小滝先生の奇妙な発言である。「どうしてですか?」「海底で噴出したと言えるからですよ」「サンドラ岩が元は海底であったとしたらロマンですものね」 おわり
【作業日誌 6/25】何鹿郡の橋完成、階段苦手のワンちゃんもこれで安心。
【今日のじょん】23日のことだけど、左手の具合がよろしくないので小川さんに行く。レントゲンでは異常なく、筋肉、関節も良好という結果だ。病院に行くと症状を見せないのでUSBに動画を撮って見てもらう。神経系統の病気かと思われ、腕神経叢神経炎?とか一応診断された。人間で言う五十肩みたいなものと言われると何となく納得。他の基礎疾患がなければ数ヶ月で自然治癒するものらしい。とりあえず血行促進剤とビタミン療法を1か月ということになった。五十肩の辛さは充分分かっているので、同情するぜ。犬だけにワン神経、猫だったらニャン神経なんちゃって、、、しゃれてる場合ではないのだ。
歩けなくなったらああゆうのに乗るんかなあ?