2016.3.19(土)雨、曇り
3月17日ドクターGという人気番組で腰痛をやっていた。隠岐の島のドクターである。ぎっくり腰のような急性の腰痛で発症3日目に受診し、左腰とその上部肩胛骨の下辺りが痛点、反っても屈んでも痛みがあり、血圧は高め、脈は多めという状況で、血液検査、CTなどでは異常は認められない、というような患者であった。研修生は最初大動脈破裂とか色々言っていたが、どうやら筋膜性疼痛症ということになった。そこでドクターが今注目の筋膜リリースを実施、エコーの映像を見ながら筋膜と筋膜の間に生理的食塩水を注射するものだ。このあたりはわたしも研究済みでよく知っていたのだが、その後が本題である。筋膜リリースは一瞬にして腰痛が消える優れものだが、筋膜の癒着、捻れだけが原因の場合はそれで解決なんだが、他に原因がある場合はすぐに再発するということだ。番組でも数日後に再発し、ドクターは再診の際に患者が手を頭の後ろにやる癖を見抜く、そうすると痛みがやわらぐという。その仕草で原因が頸椎にあると気付かれ、神経ブロック注射で改善していったというストーリーである。病名は頸椎椎間板ヘルニアで痛みの起こる位置によって頸椎の何番かが分かるのである。
ここで信愛会脊椎脊髄センターの寶子丸先生のことばを思いだす。「40歳から60歳の4割が腰痛に悩んでいるそうです。安静よりも運動と言われるように運動不足による腰痛が多いのですが、大変な腰痛もあります。歩けないほどの腰痛でお悩みの83歳男性が、原因が頸椎であった例もあります。私は頸の手術で腰痛が治ることに確信を持っています。」
寶子丸先生の記事を見つけたパンフレット
寶子丸先生ならともかく、普通の整形外科の先生なら、腰のレントゲン写真を見て「特に異常は見当たりませんね、電気でも当てて様子見ましょう」ということになるのだろう。MRIのあるところだって腰部しか撮らないでしょうからね。
【今日のじょん】
一晩にして鹿ネットに大きな穴をあけられた。村では鹿がネットを食い千切るんやでとささやかれている。しかし鹿ならこんなネット飛び越えて侵入するだろう。丸い穴をあけて飛び込むなんて想像できない。畑の作物は被害は無いのだが、何者か気になる。
畑の下で発見した足跡は鹿のものでなく、猫の足跡を大きくしたような妙なものであった。じょんがしゃべれたらなんだか解るんだけど、、。