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NY円、一時1ドル120円台に下落 7年4カ月ぶり

2014年12月05日 07時22分53秒 | 為替
 4日のニューヨーク外国為替市場は円安ドル高が加速し、円相場は一時、1ドル=120円台前半に値下がりした。1ドル=120円台をつけるのは、2007年7月下旬以来、約7年4カ月ぶり。


 最近の米国の経済指標は好調な内容が多く、5日に発表される米雇用統計も引き続き改善するとの見方が高まっている。米景気回復への期待感からドルを買って円を売る流れが強まった。追加の量的金融緩和に踏み出した日本と、政策金利引き上げに向かう米国の金融政策の違いも、円売りにつながっている。日本の衆院選で自民党が勝ち、大規模な金融緩和を柱の一つとする「アベノミクス」が続くという見方も、この流れに拍車をかけた。

 前日のニューヨーク市場や4日の東京市場では、1ドル=120円の節目に近づくと、値上がりしたドルを売って目先の利益を確保しようとする動きが広がり、119円台後半の値動きが続いていた。4日のニューヨーク市場に移ると、円売りを仕掛ける動きが強まり、一気に120円を突破した。

 対ドルの円相場は、日本銀行が10月下旬に追加金融緩和に踏み切ってから、一段と値下がりした。緩和が決まる直前の水準と比べ、10円以上の下落となった。(ニューヨーク=畑中徹)

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