ジギングを始めた頃、これほどハマるとは思ってもみなかったので、道具は入門用の非常に安いもので揃えました。
今、人に尋ねられたら、「中級用を買いなさい。安物はすぐに使わなくなる。」と答えるでしょう。
使わなくなった物のひとつに、この社外品のハンドルノブがあります。
これまた安いリールを買って、それに付けていましたが、ジギング用としては外側のRが小さくて、力をいれると痛くなるので、自分の手には合いませんでした。
元々ジギング用ではないようですし。
遊んでいるこのノブを活かしてやろうと、思いついたのがこれ。
イカメタルはPE0.8を200m程巻ければいいので、小型のベイトリールを使います。
この小さいノブが使いにくいのですよ。
つまむように持つのが好きじゃない。
しかし、社外品のノブはLサイズ用で、この小さなリールのノブとはそのままでは交換できません。
オリジナルのノブは樹脂製の本体部をゴムで包んでいます。軸の直径4.6mm。
樹脂の根元部分のみで軸に嵌まっていて、ベアリング無しで滑らす構造。
だから樹脂は多分、摩擦特性が良いPOM。
社外品は本体がアルミ製で、外径8mm、内径5mmのシールド付ベアリングが、ノブのパイプ部の上下に各1個入ります。
なので①軸を5mmにすることと、②軸を延長すること、この2つの課題を解決すればベアリングを介して嵌められそうです。
そこで金属工作。
左が4.6mmの軸の先端にねじ込む、外径5mmの延長軸。
雄ネジは元の軸に合わせてM2.6。
雌ネジは手持ちのネジが使えるようにM3。
材料は海水でも錆びないSUS303。
右は軸の根元でベアリングの孔と軸径の差0.4mmを埋めるブッシュ。
つまりこのブッシュの薄い立ち上がり部の肉厚はt0.2なのね。
ブッシュのフランジ外径は、ベアリングの外輪内径より小さくなるようにしました。
テッテレー。
ハイ。設計通り完成です。
空転させると、かなり滑らかに回り続けます。
カッコいいわけではないですが、使いやすければいいのです。
実際に使わないとわからないですけどね。
さて実釣は来月。
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