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たばこの吸殻

2007-02-13 | 心の体験的日記
我が家の垣根の外に、いつもたばこの吸殻が落ちている。
不思議といつも3個くらい。
家を出るとき、駅に着いたとき、一服つけて
我が家の前ですい終えて、ポイ捨てではないかと思う。
抗議の意味もこめて、吸殻を拾わないのだが、
不思議といつも3個か4個。
どうなっているのでろう。

情動知 実体験欠乏症 用語解説

2007-02-13 | 認知心理学

テーマ:認知心理学キーワード 「現代用語の基礎知識」心理学  海保博之
◆情動知(emotional insight)〔1991年版 心理学〕
野田正彰は、身体全体でしかも感情的な興奮のなかで自己や共同体の運命を直感的に悟る情動知の世界を、コンピュータが扱う情報の世界に対置させ、その間に、知恵、知識を置く知の階層モデルを提案している。そして、最近の知をめぐる状況を、アトム化し冷え切った情報知の世界(冷たい認知)の肥大ととらえ、情動知(暖かい認知)の復権を訴える。実体験欠乏症に、情動知の欠如がもたらす破局的な姿がかいま見える。
◆実体験欠乏症〔1991年版 心理学〕
情報伝達のメディアの目覚しい発展ぶりが、間接体験による学習の領域を異常なまでに拡大してしまい、自らの手足を使っての実体験による学習の領分が極端に縮小してしまった。杉原一昭は、「物理学の高度な知識を振り回す子供」「実物の牛の大きさの感覚のない子供」「みたて遊びのできない子供」などを紹介し、彼らにおけるモノと接続しないことばの世界の肥大が、実体験欠乏症の一つの特徴であるとしている。
一方、大平健は、軽い精神的不調を訴える患者に特徴的に見られる、一流のモノへの異常なまでのこだわり(モノについて語らせると、とめどないので「モノ語り」と呼ぶ)に注目している。子供の極端なことばへの傾斜と、青年のこれまた、極端なモノへの傾斜とは、実体験欠乏という盾の両面にある現象のように見える。
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2006-03-12 08:06:14

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絵表示のわかりやすさ

2007-02-13 | わかりやすい表現

04/8/5海保
朝倉心理学講座「認知心理学」

「認知工学」
8ー5 一目でわかる絵表示を作る 

●絵表示によるコミュニケーション
 日本では、1964年の東京オリンピックを機会に、絵表示による案内が一気に充実したらしい。言うまでもなく、そのねらいは、言語に依存しないコミュニケーションである。
 絵表示の利点は、これ以外にも、「見やすい」「目立つ」「美しい」「一目でわかる」といったことがある。ただし、いずれも、それなりにデザインされていればの話である。
 本節では、「わかりやすさ」について「それなりのデザイン」とはどんなものであるべきかを考えてみる。

●良い絵表示が具備すべき4つの要件
 一つの絵表示が良い絵表示である、というとき,その良さを構成しているものには4つある。
 1つは、よく見えること(視認性)。
 絵表示は、狭い領域に描かれることが多い。絵の細部が見えないことがある。しかも、絵表示は、文字を読む時より遠くから見られる。したがって、細部の表示を捨てて、マクロな表示をすることになる。
 2つは、目を引き付けること(誘目性)。
 とりわけ、道路などでは、周囲の雑多な情報環境の中でも目につくようにする必要がある。色や大きさや掲載場所などを工夫して黙っていても注意を引き付けられるようにする。
 3つは、美しいこと(審美性)。
 目立つものが不快な感情を与えてしまうようでは困る。見る人の気持ちを豊かにするような芸術性のある絵表示であることも大事である。
 この3つは、人の知覚、感性レベルでの絵表示の良さの要件である。これに加えて、絵表示は、一目でわかること(理解容易性)も大事な要件になる。これが、4つ目の認知レベルの要件になる。以下、項を改めて、考えてみる。

●絵表示のわかりやすさ
 定義的に言うなら、絵表示のわかりやすさとは、まずは、符号化(頭の中への表示情報の取り込み)が容易であること、ついで、制作者の意図した意味を、容易に思い浮かべること(表象化)ができることである。

図8.? 絵表示がデザインされ、理解される過程  ppt添付

 これを実現するためのデザイン上の基本的な観点としては、内容の充足性、適度の具体性、同型性の3つがある。

●内容の充足性
 ものやことを絵表示として表示するとき、その表示内容がものやことの本質的な情報を十分に描き出しているかどうかである。絵表示そのものが、どれほど見やすくて、目だっていて、しかも、美しくても、絵表示が指示するものやことが誤解されるようでは、十分な機能を果たしていないことになる。
 安全標識を例にとれば、表示内容の充足性には、「What」と「Why」と「How to」の3つが描かれているかどうかである。例1で言うなら
「What」は、「危険、警告、注意」、
「Why」は、「感電、転倒、巻き込まれ」
「How to」は、「近づくな、乗るな」である。

例1 安全表示 コピー済み

 なお、この例では、言葉も使って表示されているが、絵だけでは伝達効果が不安な場合には、言葉による補助も使うことになる。

●適度の具体性
 わかりやすさを構成する要件には、あと3つある。ただし、それらの重要性は、前項の内容充足性とは同じではない。内容充足性を満たした上で、さらに、以下3つの要件を満たせば、よりわかりやすくなるというように考えることになる。
 さて、その3つの要件のうちの一つである、適度の具体性について考えてみる。
 例2は、電気回路を3段階の抽象度(具体度)で表現したものである。

例2 抽象度を変えた電気回路の表示

 実際の回路の写真では、あまりに具体過ぎて、情報ノイズが多くなる。逆に一番右のようなシンボル表示では、シンボルの約束事についての知識がないと、わからない。真ん中のような適度の具体性のある表示だと、誰にもわかってもらえる。この表示では、ものやことの特徴(示差的特徴)を際立たせて描かれていることに注目されたい。
 なお、見る人がシンボルの意味を知識として持っていれば、抽象的なシンボル表示は、表示が簡潔になるので、視認性が高くなるし、わかりやすくなる。このように、わかりやすさは、見る人の知識に依存しているのである。

●同型性
 絵表示には空間的な広がりがあるので、そのイメージ表象にも空間的な広がりがある。空間的な広がりのあるものどうしの照合をするとき、とりわけ大事なのが、空間的な同型性である。絵表示が表す状況の空間的な位置関係は、イメージ表象のそれと一致している必要がある。
 さらに、大きさの同型性もある。大きいものは大きく描かないと、イメージ表象との照合がすんなりとはいかない。例2のような表示は、認知的な葛藤を起こすことになる。

例2 どちらが大きい?