研究倫理
●こんな研究は許される?
まず、心理学界のみならず、一般にも知られている2つの研究を紹介してみる。
ひとつは、行動主義の旗振り役だったワトソン(Watson, J.B. ; ,1878-1953)が行なった、恐怖条件づけの実験である(1920)。
この実験では、生後11ケ月のアルバートを被験者に使って、白ネズミに対する恐怖反応を条件づけようとした。アルバートが白ネズミに近づこうとすると大音響を出し、恐怖を喚起する手順を繰り返すのである。
ほどなくして、白ネズミを見るだけで、アルバートは、泣いたり逃げたりの恐怖反応をするようになる。*2
この実験には、どんな倫理上の問題があるのであろうか。
写真 近隣のお寺 静かでなんとなくほっとする
隣のお墓に近くなってきたからか??