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自律神経系と心

2009-08-04 | 健康・スポーツ心理学
自律神経系は、内臓器官を「自律的に」コントロールしている神経系です。「自律」の意味は、本文にも述べたように、意識的なコントロールとは離れて機能しているからです。お陰でこれほどの長生きができるのです。
にもかかわらず、感情とは一体なのですから、不思議といえば不思議です。たとえば、
・ 緊急時には、びっくり仰天すると同時に、交感神経が働いて内臓の活動を活発にさせる
・ リラックス事態では、気分が安定して、副交感神経が働いて内臓の活動も安定する
 
感情と自律神経系との間には生化学的な物質とメカニズムが介在しています。とても複雑なので、ここでは、省略します。
 いずれにしても。交感神経と副交感神経とが拮抗して働くことで、心の世界、からだの世界でのバランスを保っているのです。このバランスが崩れると、いわゆる心身症となります。

長時間労働 「心の元気つくり

2009-08-04 | ポジティブ心理学

● 長時間労働
まずは、日本社会での長時間労働の一端から。
・ 毎日12時間近くの勤務で、時間外の手当ては全くなく代休もないという状況
・ 25歳から35歳では、週60時間以上働く人は3割近くにのぼっている(リクルートワークス研究所HPより)
・ 有給休暇にいたっては、わずかに年に8.5日(厚生労働省による)
・ 新入社員に対して、「10年間はたこ部屋だと思え」と檄が飛ばされる
「労働基準法では、1日8時間、1週間で40時間を労働時間の上限」というれっきとした法律がありながら、この有り様である。
さすがに、自殺者3万人超えが11年も続いたり、子育て中の働く女性から悲鳴があがり、さらに、不況によるワークシェアリングが導入されるなどで、少しは長時間労働の見直し機運が出てきているようではあるが、まだまだである。
働くことは良いことであるが、働きすぎは、それが仮に自発的なものであったとしても好ましいことではない。ましてや、強制されての働きすぎは、あってはならない。
そういうことをさせる雇用者は法律で罰せられるはずであるが、どういうわけか、日本では実にそういうケースが少ない。
にもかかわらず、のこの状況である。事はもはや危機的といってもよい。社会的な取り組みが絶対に必要なところであるが、それを待つわけにはいかない。個人でできる心の対応策についてここではもっぱら考えてみたい。

心理学シラバス

2009-08-04 | 教育
別表
授業進度計画
指定科目名  心理学理論と心理的支援
本校開講科目 一般心理学      

指導要領 本校講義概要
目標
① 心理学理論による人の理解とその技法の基礎について理解する。
前期1から11


② 人の成長・発達と心理との関係について理解する。


③ 日常生活と心の健康との関係について理解する。


④ 心理的支援の方法と実際について理解する。

[授業の目的・ねらい]   
 心理学によって、人の理解を深め、さらに、理解のための概念と支援の技法を習得する。
[授業全体の内容の概要]   
誕生から死までの心身の発達の法則とコントロールの技法を講義する。
心身の健康の回復、維持、増進の心理的な支援技法を知る。
(前期)

1.心理学と現実
2.心と身体
3.心と身体
4.感情
5.感情
6.非言語的コミュニケーション
7.性格
8.性格
9.自我、自己
10.集団、家族
11.人とのかかわり
12.心の病とその対応」
13.適応
14.まとめ
15.試験

(後期)
1.心理アセスメント
2.心理検査
3.発達
4.乳幼児期
5.児童期
6.思春期
7.青年期
8.成人期
9.老人期
10.心のケア
11.心のケア
12.心理療法とカウンセリング
13.心理的支援の必要性と限界
14.まとめ
15.試験


がんばってね

2009-08-04 | ポジティブ心理学

● 「がんばってね」
 死の床に付している人のお見舞いの別れ言葉に「がんばって」はないだろう、といわれくらいに「がんばってね」は相手を励ます言葉としてよく使われます。
 自分でも、実に良く使うことにあらためて気づかされます。
まさに、「人は言葉に励まされ、言葉で鍛えられる動物です(永崎一則)」ね。
 なお、アメリカでは、逆に、「take it easy(無理しないでね)」が別れ言葉の定番だそうです。
ガンバリリズム、日本文化の面目躍如たるところです。
これは、単に言葉の問題のようですが、底には、このように文化が反映されています。

メタ認知力をつける

2009-08-04 | 教育
メタ認知力をつける

 メタ認知力は、心の成熟とともに自然に身についてくる。したがって、それをあえて訓練してまで身につけるほどのことはないとも言える。ただ、せっかく持っているはずのその力を発揮しないままになっていることが多い。そこで、次のようなことを心がけることをすすめたい。
 一つは、内省する習慣を作ること。
 仕事に没頭していたり、順調に頭が働いているときこそ、ちょっと一服、あるいは就寝前などに自分の心を覗いてみるように心がける。そして、心の動きを文章にしてみることである。それも日々の出来事の記録ではなく、そのときの自分の心がどうであったのかに焦点を当てて書いてみる。
 2つには、心理学の知識を豊富にすること
 これによって、内省の質も高度になるからである。