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●説明志向の認知心理学の危険性

2009-08-22 | 認知心理学
●説明志向の認知心理学の危険性  

認知科学は、一方では人工知能という技術をにらみながら、他方では人の認知現象の説明を試みる。技術と説明がバランスよく研究されていれば、それほど問題は起こらないが、バランスが崩れると、科学としておかしなことになる。とりわけ、技術を忘れて、説明にのみ重点を移してしまう形でのバランスの崩れは要注意である。認知心理学は、ときおり、そのバランスの崩れをおこしやすい。

コンテキスト思考 

2009-08-22 | 教育

・複数のモノゴトの間の関わり合いを分析する中で「相関関係」が
 見つかったら、その「相関関係」の裏側に「因果の関係性」がな
 いかと仮説を立てる
・複数のモノゴトの間の関わり合いを分析する中で「対立関係」が
 見つかったら、その「対立関係」の裏側に「補完の関係性」がな
 いかと仮説を持つ
(「コンテキスト思考」の紹介 土井ブログより)

笑う 「心を元気にする

2009-08-22 | ポジティブ心理学

●効果的に笑う、笑わせる
①気持ちがポジティブであること
②相手が笑わせようとしているときには笑う
③ともかく笑う
④相手を効果的に笑わせるには、結局はここでも、あなたが笑えば良いのです。

自由意志問題

2009-08-22 | 認知心理学
自由意志の問題は、心理学にとって最もやっかいな問題であり続けてきましたし、これからもそうだと思います。  

結論から言うと、心理学では、自由意志は研究の対象から巧妙にはずしてきました。なぜなら、心理学を科学にするためには、どうしても、自由意志の介入は邪魔になるからです。  

たとえば、心理実験の場面でも、被験者は、実験者に「自由に」逆らうことができます。本当は見えたものも見えないと報告する自由があります。  

19**年頃に盛んに行なわれた力動的知覚の実験で、実際にこんなことが起こっているのではないかと疑われる現象がみられました。口に出すことがはばかれるタブー語を瞬間的に呈示して見えたか見えないかを問う実験です。被験者は見えないと報告するときでも、実は、皮膚電気反射(GSR;galvanic skin response)には、見えていることをうかがわせる生理的な反応が起こったのです。被験者は、恥ずかしいので、「嘘」をついているのではないかと疑われました。

結局、無意識の世界で起こる、心と身体の乖離現象の一つということになりましたが、こんなところに、自由意志の「心理実験上の」困った問題の一端をみることができます。