心の風景 認知的体験

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買い物券の配布

2009-08-30 | 心の体験的日記
区会班長の仕事で、買い物券を22枚
配布しなければならない
押印か署名が必要
一回で半分は終わった
2回めで残り5軒
3回目で残り3軒
4回目で残り2軒

結局2軒は、領収書を届けてもらうことに

はからずも、宅急便やさんの苦労を実感した

もう一つ、呼び鈴を押して、家の中に動きがあるのは、
外からでも実によくわかることわかった
空き巣ねらいができるのも、これだなー

あれこれ、学ばせてもらった3日間だった

●事例1「乗客サービスを優先してしまった」

2009-08-30 | 安全、安心、
●事例1「乗客サービスを優先してしまった」

「ブレーキの効きがいつもより良すぎたので点検していた。しかし、お客のイライラ、クレームに耐えきれず、点検を打ち切り発車したが、今度は効きが悪くなり、停止位置をオーバーしてしまった。」

●事例分析
 仕事をするとき「---すべし」という使命(Mission)に基づいて、自分なりの目標をたてます。そのとき、「安全に関する目標」と「運行に関する目標(「時間通りに」「乗客に気持ちよく」など)」とがあります。  

そして、通常は、安全の使命・目標の制約の中で、運行上の使命・目標を達成します。   
しかし、現場で運転している人の頭の中ではいつもこうなっているとは限りません。時には、運行上の使命・目標が安全の使命・目標の制約をはみ出てしまうことがあります。この時起こるのが、目標の取り違えエラーです。  
目標間に葛藤が起こるような状況では、「人に親切にしたい」「乗客や患者を喜ばしたいという優しい気持ち」「自分の力を示したい(自己顕示欲)」「自分の力を確認したい(自己有能感)」「業績を挙げたい」「競争に勝ちたい」と言った気持ちが出てしまい、こうした目標の取り違えエラーによる事故を引き起こします。

●使命の取り違えエラーへの対処  
そこで、使命の取り違えエラーをしないためには、まずは、こうした気持ちを押さえること、さらに、会社の使命に従って、自分の頭の中の目標管理をきちんとすることです。ただし、会社の使命がきちんと明示されていての話ですが。

具体的には、
○目標の階層を明確にして安全目標を運行目標の上におく  
例「手順通りの安全運転」が第一、「サービス」「時間通り」はその次
○具体的な目標を意識する  
例「安全第一」より「安全の法規、手順の遵守」    

休息――心を元気にする習慣づくり②

2009-08-30 | ポジティブ心理学
休息――気持ちを元気にする習慣づくり②

「心の元気は休息から」

● 長時間労働
まずは、日本社会での長時間労働の一端から。
・毎日12時間近くの勤務で、時間外の手当ては全くなく代休もないという状況
・25歳から35歳では、週60時間以上働く人は3割近くにのぼっている(リクルートワークス研究所HPより)
・有給休暇にいたっては、わずかに年に8.5日(厚生労働省による)
 バカンス王国フランスでは、なんと36日
・新入社員に対して、「10年間はたこ部屋だと思え」と檄が飛ばされる

「労働基準法では、1日8時間、1週間で40時間を労働時間の上限」というれっきとした法律がありながら、この有り様です。

さすがに、自殺者3万人超えが11年も続いたり、うつ病患者100万という推計が出されたり、子育て中の働く女性から悲鳴があがり、少しは長時間労働の見直し機運が出てきているようですが、まだまだです。
働くことは良いことですが、働きすぎは、それが仮に自発的なものであったとしても好ましいことではありません。ましてや、強制されての働きすぎは、あってはなりません。
そういうことをさせる雇用者は法律で罰せられるはずなのですが、どういうわけか、日本ではそういうケースがあまりにも少ないように見受けられます。

●心で心のことを知るのは難しい
 働きすぎは、肉体的な疲労と精神的な疲労をもたします。
肉体的な疲労は、比較的自覚しやすいし、生理現象なので自分でもわかりやすいのですが、心の疲労となると、自覚が難しくなります。その理由について、少し長い余談になりますが、考えてみたいと思います。

まずは、構造的に、心の疲労に限りませんが、心で起こっていることを心で知ることは、難しいということがあります。
心理学を内省(みずからの心の中で起こっていることを報告させる)されたデータに基づいて作り出そうとする試みは、心理学の100年の歴史の中でさまざまな工夫のもとで行われてきました。
心のことは、心が一番よく知っているはずとの思いからなのですが、しかし、そのいずれも、限界につきあたってしまい、心理学の研究法の本流にはなりないままです。
しかし、まったく内省ができないわけではないのは、誰しもが知っていますし、内省の限界もまた誰しもがそれになり悩まされているところでもあります。
さらに困った心の現実があります。
それは、心の働きには、
何かをすることを志向する心(仕事志向マインド;task-oriented mind)と、
心が何をしているかをモニターする心(心志向マインドmind-oriented mind)
とがあることに由来します。
普通は、その心の働きの2つが、状況に応じて、一方の心が7なら他方は3というように配分のもとで働いています。
たとえば、今、この原稿をワープロで打ち込んでいますが、その仕事のほうに心は7くらい、残りの3は、あとどれくらいの時間、この仕事ができるかどうかとか、どうも今日は調子に乗れないなーとか考えています。前者が仕事志向、後者が心志向の働きになります。
ところが、心が疲労してくると、この配分がうまくいかなくなり、心志向マインドが機能しなくなってしまうのです。つまり、心の疲労を自覚できなくなってしまうのです。
かくして、心が壊れるまで働いてしまうことになるのです。
だから、法律で規制してでも、働きすぎないようにしているのです。

●休息のさまざま
仕事には、多かれ少なかれ、無理があります。持てる力を目いっぱい使います。アクセル全開で突っ走っているような感じですね。 

そんなときに、休息は、ガソリン補給のような役割を果たします。
その休息には、まず、積極的(アクティブ)なものと、受身的(パッシブ)なものとがあります。
 積極的な休息とは、たとえば、趣味活動のように、仕事とは別の領域で、それなりに楽しいことを一生懸命にやることになります。
 受身的な休息とは、たとえば、ごろ寝のように、心身をリラックスさせることになります。

もう一つ、休息分類軸として、短期の休息か長期の休息かがあります。
短期ー長期の区分けは、ここでは、一日8時間の間の休息を短期、それ以上を長期くらいの区分けでいきます。


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    アクティブ
ラジオ体操   サバティカル
        
短期――――――――――長期

昼寝         病欠
    パッシブ

休息の分類とその例
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さらに、どこを休めるための休息かがあります。
肉体的な休息か心の休息かですね。
いずれの休息もそれなりに大事になります。以下、こうした休息を心の元気という点から効果的にとるための方策を考えてみることにします
 
●心の休息を効果的なものにするには
 心の休息にも、頭の休息と気持ちの休息とがありますが、実際にはそれほどはっきりとは区分けできないので、ここでは、一緒に考えておきます。

①多彩な休息を用意しておく
前にあげた図にあるような休息をできるだけたくさん用意しておいて、TPOに応じて取れるようにしておくのが良いと思います。

②休息をスケジュール化しておく
 前に述べたように、心が疲労してくればくるほど、心の疲労に自分で気がつけなくなってきます。
 そこで、たとえば、10時になったら、コーヒーを飲む、1週間に3回は、ウオーキングをする、というように、休息するTPOを、あらかじめ決めておくのです。これによって、過度の疲労を防ぐことができますし、その時々で、自分なりの心の疲労の自覚ができます。

③仕事を持ち込まない
 私事になりますが、土日に10人くらいの仲間とテニスをしています。たぶん、暗黙のルールだと思いますが、お互いにどんな仕事をしているかは、ほとんど話しをすることはありません。
 ところが、それでもおかしいのは、しばしば、携帯電話がかかってきて、ゲーム中止ということが起こります。だいたい決まった人ですが、こういうのは、上手な休息とはいえませんね。
 もっとも、しょっちゅう、携帯電話している人が1人いますが。

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