健忘症(amnesia)〔1991年版 心理学〕
誰でも物忘れ、思い違いはする。こうした忘却現象は、人間にとってごく日常的なことである。しかし、健忘症は、治療を必要とする忘却である。過去を思い出せなくなってしまう逆行性健忘、新しいことを覚えこむことができない前向性健忘、ある特定の内容、一定期間の出来事を選択的に忘れる部分的健忘などが知られている。
逆行性健忘は、長期記憶から短期記憶への情報転送の障害、前向性健忘は、短期記憶から長期記憶への情報転送の障害、部分的健忘は、長期記憶での適切な知識カテゴリーへの接近の失敗である。
健忘症に似た症状は、50代あたりから加齢とともに誰にも見られる。多くは神経系の機能低下に起因するとされているが、医学的な治療はまだ完全ではない。
誰でも物忘れ、思い違いはする。こうした忘却現象は、人間にとってごく日常的なことである。しかし、健忘症は、治療を必要とする忘却である。過去を思い出せなくなってしまう逆行性健忘、新しいことを覚えこむことができない前向性健忘、ある特定の内容、一定期間の出来事を選択的に忘れる部分的健忘などが知られている。
逆行性健忘は、長期記憶から短期記憶への情報転送の障害、前向性健忘は、短期記憶から長期記憶への情報転送の障害、部分的健忘は、長期記憶での適切な知識カテゴリーへの接近の失敗である。
健忘症に似た症状は、50代あたりから加齢とともに誰にも見られる。多くは神経系の機能低下に起因するとされているが、医学的な治療はまだ完全ではない。