■「スポーツ・健康学部新設相次ぐ」(MSN産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/life/education/071222/edc0712221128000-n1.htm
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健康志向の高まりで、全国の大学に「スポーツ」や「健康」と名の付いた学部・学科の新設が相次いでいる。入試に実技はなく、中学・高校の保健体育教員免許がとれる大学がほとんどで、科学的トレーニングや高齢者の予防医学などを学べるのが特徴だ。ここ数年、体育教師やスポーツトレーナーを目指す学生が増え、その動機も「部活指導をしたい」から、「健康のためにスポーツの大切さを教えたい」へと変化しつつあるという。勝利至上主義の典型的体育教師にさようなら?
(略)体育教師人気は、団塊世代教員の大量退職により、ここ数年で採用枠が広がっていることも一因という。中学保健体育の教員採用試験で、大阪市は平成13年度に採用8人で倍率14・8倍だったが、18、19年度は採用が20人、20年度には38人で倍率も5倍前後に落ち着いた。同市教育委員会では今後も受験者は増えるとみている。
神戸市は中高一括採用で、16年度は17倍だった倍率が、20年度は9・8倍に下がり、採用人数も12人と2けたにもどった。
スポーツ科学に詳しい関西学院大社会学部の河鰭(かわばた)一彦教授(43)は、体育教師が実技だけを指導していればよかった時代は終わったと指摘する。「これからは、科学的な根拠に基づいて健康を守る指導が求められる。競技しか教えられない昔ながらの体育教師は駆逐され、知的な教員が増えるだろう」と話している。