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梶原しげるの「プロのしゃべりのテクニック」

2013-03-01 | ヒューマンエラー
梶原しげるの「プロのしゃべりのテクニック」より

【233】「うっかりミス」を防ぐ実況中継のススメ(5/6ページ目)
2013年1月17日総合RSSコメント(0件)

解決策その1:ヒヤリハット体験を放置せず文字に残せ
「あわや」と言う体験や小さな失敗を日記等で文字にしておけば、忘れてしまいたいから忘れがちな「うっかり体験」を記憶に留める事ができる(効能その1)。

 海保先生はご自分のブログに日々のヒヤリハット体験を堂々と公開されている。「あの大先生が、こんな事をなさっちゃっているの?」潔い自己開示は大いに学ぶべきだ。他者に自分のミス体験を告知してしまう事が、同じミスを繰り返さない抑止力として働く事があるからだ(効能その2)。

 私も今年に入り、今さらながら手帳にちょこちょこっと書いている。自分の事だと思うと情けなくなるが、もう一人の自分が第三者の視点で読めば結構笑える話もある。「ネタ帖」を常に携帯し、自分の「ミス体験・アホ体験」をコツコツ書き込む芸人さんの話を聞いた事があるがそれに似ていなくもない。このように、自分を、自分の中にいるもう一人の自分が観察する状態(メタ認知という)が、安全確保、失敗防止に役に立つこと(効能その3)を先生は強調されている。実感としてまさにその通りだと思う。

解決策その2:ミスが許されない作業を行うときにはその行為を実況中継せよ
 海保先生・共著の「安全・安心の心理学」(新曜社)には、その効能がこんな風に書かれている。

「時間切迫は人を慌てさせる。(略)限界を超えて行為のスピードを上げるのでミスしがちである。慌てないためには、動作の前に一呼吸おく。さらに自分の行為を実況中継するような気持ちで言葉にしてみると良い。言葉が行為を調整してくれるからだ」


何だか変?

2013-03-01 | 心の体験的日記
インフレターゲット2%
これは物価が2%あがるということ?
あれこれの値段があがるのはよいわけね
 この前、ガソリン満タンで7000円 びっくりしたなー 
消費税8%もまもなく、これも物価をあげるからよいわけね

春闘なんてのはもう不要なわけね
だって、政府が経営者に賃上げ要求をしてくれるのだから

政府の口先方針だけで株価があがってもよいわけね
これで個人の貯金が吐き出されるからいいわけね
そして、これで企業も年金基金も黒字になったから
いいわけね

なんだか、世の中があまりに単純に動きすぎる感じがして怖い






◆共感(empathy)

2013-03-01 | 心理学辞典


◆共感(empathy)

「あたかも、花子になったように」花子の気持ちや心理を自分で感じとれること。

不安や悲しみなどの感情的な体験を共感できる情緒的共感性だけでなく、相手の視点から物事をみることができたり(視点取得)、相手の知の世界に思いをはせられる知的共感性もある。

あいさつシーズン

2013-03-01 | 心の体験的日記
いよいよ明日からあいさつシーズンに突入
まずは、付属高校の卒業式から

テーマは「ほンわかあ」に決定

「今日からは、日に十回は周囲の人々を喜ばせるようにしようではないか。
そうすると、自分の魂が治療されるばかりではなく、
周囲の人々の心と状況を、確実に好転していくのだ。」(ニーチェ)

がんばります

ポジティブ・コミュニケーション「周りも自分も元気に」ポジティブ心理学

2013-03-01 | ポジティブ心理学
ポジティブ・コミュニケーション「周りも自分も元気に」

●不機嫌な職場
 不況の影響もあってか、日本の職場、不機嫌に満ち満ちているらしいですね。「不機嫌な職場~なぜ社員同士で協力できないのか」 (講談社現代新書):という本で知りました。
 自分の職場である教室も、不況とは関係なく、実に不機嫌な顔をした学生諸君で満ち満ちています。
 日本の社会、どうしてこれほど不機嫌がまんえんしてしまったのでしょうか。
 忙しすぎる仕事、高度の集中力を要求するIT依存の仕事、厳しい能力主義と競争、リストラ不安、いや、いまやリストラ恐怖が影響していると思います。
 しかし、不機嫌は、不機嫌な本人にとってはもとより、その周りにいる人々にとっても、なんの得にもなりません。お互いにストレスを溜め込むばかりです。
 ドンキホーテになるかもしれませんが、個人的な努力で少しは周りを元気に明るくしてみませんかという話です。
 これまで「周りを元気にするキーワード」のすべてがこれに関係してきますが、「ほンわか」(ほめる、わらう、かんしゃする)が鍵になります。ここでは、それらに共通する話をすることになります。

●ポジティブ・コミュニケーションのコツ
 コミュニケーションの基本は、情報の伝達です。過不足なく正確に、かつわかりやすく情報を相手に伝えることです。
 しかし、コミュニケーションには、時にはそれと同時に、あるいは、別途に、喜怒哀楽を伝える役割もあります。
 ポジティブ・コミュニケーションは、こちらのほう、しかも、「喜」と「楽」の気持ちを伝えるコミュニケーションです。これによって、情報の共有だけでなく、気持ちの共有をはかります。









 図式的には、次のようになります。
  自分                   周り
ポジティブ感情 喜 楽しい         ポジティブ感情 喜 楽しい

ポジティブ表現               ポジティブ表現
  非言語的 笑顔               非言語的 笑顔
  ほンわか(ほめる、わらう、感謝する) 
       挨拶言葉                  挨拶言葉

 ポジティブ・コミュニケーションを効果的にするためには、どういうことに留意したらいいのでしょうか。4つほど、あげておきます。
① 自分が元気になる
これは言うまでもないことですが、一番大事なことです。頭も気持ちも元気に保っていれば、それが周りに自然に伝染するからです。元気の感染源なら、誰も文句は言いません。
② それを体全体で表現する
そして、心の元気はからだに無意識に反映されますから、あまり、これは意識することはないのですが、それでも、顔の緊張をゆるめ、姿勢を正し、顔をあげてゆったりとくらいの気持ちはあったほうがいいですね。
 一番は、笑顔です。笑顔つくりを毎朝、鏡でやってみてください。それだけで、元気になれます。
③ それを言葉で表現する
これは、かなり意識的な努力、そして、習慣化が必要です。
周りを元気にする3つの言葉、「挨拶言葉」「ほめ言葉」「感謝言葉」を豊かにして、TPOに応じて口に出す習慣をつけることです。
さらに、
・ 照れくささ 特に、家族となると、これが邪魔になります。
・ ネガティブ認知優先 特に、出来上がりに高い完成度をもとめる場合は、「まだ」「もっと」のほうについ目がいってしまいがちになります。
の2つを克服ができるようにしておく必要があります。
④ 周りの元気を積極的に受け入れる
いつもいつも元気というわけにはいきません。そんなときこそ、周りの元気に自分が感染するようにしておくのです。周りから元気をもらうのです。
誰かがユーモアを発したら、即座に率先して笑う。ありがとうと感謝されたら即座にありがとうとを返すのです。
自分を周りに敏感に応答できるようにしおいて、周りの喜楽だけでなく、怒哀をさえも共有し、それに巻き込まれてしまうくらいの気持ちがあってもよいと思います。
これは共感性を高めることにつながりなります。
 最後に、あのニーチェの言葉を引用しておきます。味わってみてください。
「今日からは、日に十回は周囲の人々を喜ばせるようにしようではないか。
そうすると、自分の魂が治療されるばかりではなく、
周囲の人々の心と状況を、確実に好転していくのだ。
「ニーチャの言葉」(Discover)
より

ポジティブ心理術トレーニング@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
今日一日を振りかえって、どんな「ほンわか」をしたかをあげてみてください。なお、あの時あの場で「ほンわか」すべきだったというものもあげてみてください。
●ほめる スーパーのレジできれいな梱包をしてくれたとき、ほめるべきだった。

●笑う 予算委員会で、遅刻したことを謝っているシーンをみて爆笑してしまった。

●感謝する 片付けてくれたとき「ありがとう」といった。


クリティカル・シンキング

2013-03-01 | 認知心理学
「自分自身の考えを批判的に吟味するための指針」  

「クリティカル・シンキング(入門編、実践編)」(E.B.Zechmeisterら著、宮元博章ら訳;北大路書房)という本があります。  


クリティカルシンキングとは、「自分の考え方を批判的にみずから吟味することで、より妥当な思考ができるようにしよう」というものです。思考についての自己洞察の具体的な方策の典型です。

 以下に示すのは、その本の中で提案されている90個の原則の中から学習力の向上に役立ちそうなものを拾ってみたものです。一部、表現を変えてあります。  

本当は、もっとたくさん引用したいのですが、いかに訳者許可ずみとはいえ、このあたりが引用してよい限界です。ぜひ、本のほうを一読されることをすすめます。

なお、この本に基づいた同じ訳者のマンガ入り解説本(「クリティカル進化論」北大路書房)も出ています。

原則45「効果的な学習計画を立てるためには、最初に全体を 見通 して、学習が容易な部分と困難な部分とを見分けよ。」

原則49「学習の最中や終了後に、本当に理解しているかどう かを 自分でテストせよ。」

原則51「記憶を過信してはならない。記憶はものごとの正確 なコピーではなく、推論によって再構成されたものなのだ。」

原則52「自分がどのような推論によって答を出したのかをよ く考 えよ。」

原則58「問題を解き始める前に、プランを立てる時間をとる こと。」

原則61「複雑な問題に取り組む時には、下位目標を設定せよ。」

原則62「解決の途中で、プランの再調整、遠回り、後戻りが 必要 なこともある。そのことを念頭において、解決過程を モニタリン グせよ。」