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「口頭で伝える」

2013-03-22 | わかりやすい表現

第7回「口頭で伝える」
● プレゼンテーションとは
 口頭でのコミュニケーションには、たくさんの聴衆を前におこなうプレゼンテーションと、それとはいろいろの点で際立った対照をなす会話とがある。今回は、プレゼン、次回は会話を取り上げる。
 文書によって伝えるのは間接的であるが、プレゼンは、目の前にいる聴衆に向かって直接的に伝えることになる。
 この伝達の直接性が、プレゼンにさまざまな問題を投げかけることになる。


● 聴衆を分析する
 というわけで、聴衆の数がどれくらいかもあらかじめ知っておいたほうが無難であるが、さらに、どんな人が聴衆なのかの分析も大事である。
絵には、聴衆分析の一つの例を示した。
* ***
聴取分析 4つのタイプ
****
この分析の視点は2つ。
一つは、関連知識の有無である。これから話す内容についてどれくらい受け手が知識を持っているかである。学校なら子供の知識レベルや内容はだいたいわかる。しかし、それに配慮しないプレゼンもないわけではない。
もう一つは、プレゼンを聞くことについての動機づけである。
一番楽なのは、会場に自分から望んで来てくれている動機づけの高い聴衆の場合である。
内容勝負のプレゼンでよい。一番困るのは、大学で言うなら必修の授業の受講生。単位取りだけがねらいの聴衆相手のプレゼン(授業)はとても疲れるし、うまくいかなかった後のストレス(PTSDならぬPPSD)に悩まされる。
しかし、動機づけが低く、関連知識の少ない聴衆相手のプレゼンこそ、プレゼンの醍醐味。それにいかに挑戦するか。いくつかの工夫を紹介してみる。

●聴衆の注意を管理する
 人の話を一方的に聞く時の注意の持続は、高々90分程度。その間にも、注意には変動がある。会場全体の注意レベルには、絶えず、意を配る必要がある。
まずは、注意を引きつける工夫である。
「校長先生の話」をする時には、模造紙にへたなイラストを描いて見せたり、ちょっとした実演してみせたり、クイズを出したりと、大学ではあまりしたことのないことをやってみたりした。それなりに効果があった(と思っている)。
次に考えるべきことは、プレゼン全体を通しての注意レベルである。これを一定レベル以上に保っておかないとたちまち聴衆は寝てしまったり、飽きてしまう。
このためには、一つは、マルティメディア提示を心がけることである。口頭だけに頼るプレゼンはなく、スライドと文書、さらには演台でのジェスチャーをフルに使うことである。最近、パワーポイントによるプレゼンが普及してきて、演者が脇の演台のうしろに隠れてしまう形が一般化してきたが、これは、おかしい。演者あってのプレゼンである。
注意レベルを保つために有効なのは、聴衆とのやりとりを入れるのである。お説拝聴モードばかりが続くと注意レベルがどんどん低下する。そこで、対話モードにして注意レベルを上げるのである。随所でこれをやるとよいのだが、聴衆のほうからすると、迷惑。せっかく良い気持ちで聴いていたのに、なんでそんなことするの、というようなところもあるので、対話モードよりやや弱い、問いかけモードを随所に入れることもあってよい。
あとは、一時休憩である。90分を超えるようなプレゼンでは必須である。休憩すればまた注意のレベルは確実に上がるからである。

●わかりやすくする
1)概要を配布する
A4一枚くらいの概要を配布することは必須である。これによって、全体像がつかめるし、どこまで話が進んできたか、今の話は全体とどのように関係するかがわかるからである。
2)スライドや資料は配付しない
これを配布してしまうと、プレゼン会場が講義調になってしまう。聴衆の顔が資料に向いてしまい、資料を逐一読むようなプレゼンになる。最近は、特にこうしたプレゼンが多くなっているが、プレゼンの醍醐味が味わえないのはもったいない。
3)相手の知識に配慮する
聴衆分析のところで出てきた視点である。
これを具体的に実現するには、相手がよく知っている知識世界をうまく使うことである。
「たとえる」「実例を使う」がそれである。

●熱意も大事
 熱意と内容と方法とが三位一体になったとき、素晴らしいプレゼンになる。とりわけ、伝えたい、訴えたいという熱意を生で見せることができるのが、プレゼンである。
 

まだ売れない、近隣住宅

2013-03-22 | 心の体験的日記
すでに3か月くらいたっているのではないか
ずっと売りの看板が門扉に
外観は、傷みはほとんどないきれいなお宅

おりしも、土地価格の公示
この近辺、どうなっているのかなー

そのとなりのお宅は外壁塗りの工事
なにやら新工法らしい
きれいになりつつある

このあたり、あと10年するとどうなるのか
ほぼ半世紀
新興住宅地、日本全国
似たようなところが多いだろうな



iPad騒動

2013-03-22 | 心の体験的日記
今困っていること
①メインスイッチを押さないと画面オフにならないこと
 充電中も、画面がついたまま
 しかも、メインスイッチが押しにくい
 以前は、1分も画面に触れないと真っ暗になった
 下の画面ボタンでオンになった
②これだけでなく、あれこれが、いつの間にか前と変わってしまう
 これはわけのかわないままあれこれいじるからだと思う 反省
③pswdがあちこちでもとめらる
全部、同じにしたつもりだが
メールアドレスをIDにすると、
PCのほうのpswdは使えない?

などなど、あれこれ楽しんでいます
iPadも
人間もできつつあります 笑い

honto
で水戸光圀がどういうわけか読める
なかなか便利
画面固定したので、寝ながら読書の最適
さー、今日は東京、
持っていくべきかそれても 笑い


● 行動経済学(behavioral economics

2013-03-22 | 心理学辞典

● 行動経済学(behavioral economics)
経済活動もまぎれもなく人間が深く関与する社会的な活動である。したがって、そこに人々の心が反映されるのも当然である。しかし、これまでの標準的な経済学では、人々の心は、計算合理的で自己の利益の最大化をはかる存在として仮定されて、モデルに組み込まれていた(実際は排除されていたとうほうがふさわしい扱いであった)。しかし、認知科学、認知心理学の影響もあり、人の心の「非合理的」な面の研究が進み、経済活動もそうした人の心の特性を組み込んだモデル化をしないと現実的なものになりえないことの認識が支配的になり、1978年にノーベル賞を受けたH.サイモン、およびノーベル賞の受賞は2002年と遅れたもののD.カーネマンとA.トヴエルスキーの「プロスペクト理論」(――>)の影響もあり、1980年頃から研究が活発になった。
なお、領域や立場は微妙に異なるが、行動ファイナンス(finance),経済心理学(economic psychology)という言葉も使われる。

頭を柔らかくする(10) 注意集中

2013-03-22 | 認知心理学
文字のみ 頭を柔らかくする(10) 1ー5) 注意集中 できそうでできない

******ポイント
1)自分の注意集中と持続のくせを知る
2)注意の自己管理の方策を用意しておく
3)注意管理を支援する環境作りも大切
******************************

●注意集中と注意持続
 注意を集中することと、それを持続することとは別ものである。となると、図に示したようなタイプ分けができる。筆者は、「気配り型」であるが、あなたはどのタイプであろうか。  どのタイプが良い悪いということではない。自分のタイプ、あるいは部下のタイプを知ってその特質を活かして生きていく、あるいは活用していくのが一番ということになる。

●タイプ別の特徴  
では、タイプ別の特徴を摘記してみる。 ○真剣勝負型   水準以上の仕事を着実にこなすが、一つのことにのめり込んでしまい視野狭窄、思い込みをおかしやすい。 ○一発勝負型   リスク管理、時間管理がへたなので、危なっかしい。きまぐれであるが壷にはまると凄い仕事をする。 ○気配り型   状況に即応できるし、対人関係も良好。しかし、浅い仕事しかできない。 ○じっくり型   マイペースで長期目標に向かって努力できるが、適切な状況認識ができないので、ときには邪魔者的な存在になりがち。

●注意管理をする  
注意はある程度は自己管理ができる。ここ一番、注意の集中が必要なところでは、気合いを入れる。注意の持続が危なくなってくると一服する。  しかし、こうした注意の自己管理には限界がある。やっかいなことに注意資源を仕事の方にフルにつかっているときこそ、注意自己管理ができにくくなってしまう。  そこで、2つの方策をあらかじめ立てておくことを勧める。  

●注意の自己管理を儀式化する  
注意は仕事に7割、自己管理に3割くらいが、適性配分であるが、3割確保が意外に難しい。  そこで、それを保証できるような方策を生活の中に組み込んでおいて(儀式化しておいて)、否が応でも注意の自己管理に思いがいくようにしておくのである。スポーツ選手がやる集中儀式のようなものを自分なりに工夫してみるのである。たとえば、 ・パソコンをたち挙げたら、ともかく何か書 き出してみる。 ・身体のちょっとした不具合を感じたらとも かく仕事を中断してみる

●注意の自己管理を支援する環境を作る  
注意の自己管理には限界があるとすると、もう一つの方策は、自分の周囲に注意管理を助けてくれる環境を作り出しておくことである。  強制的な休憩・休暇もその一つだし、周囲からの忠告をもらえるようにしておくのも有効である。




****63行 本文のみ ***** 図 注意の集中と持続からみた人のタイプ 別添 「解説」  数値は、ある授業で調査して得られた人数比である。最も簡便なタイプ分けの仕方として、何が好きかを考えてみるとよさそうである。もう一つは、次のようなリストで自己チェックしてみることである。 ********* チェック 「集中力と持続力をチェックする」 別添 「解説」  チェックが多いほど、集中力がある、持続力があることになる。この結果をみて、今一度、自分のタイプがどれかを確認してほしい。 ***************************************** 図 注意量と仕事のパフォーマンス 別添 「解説」  注意はたくさん注げばいいというものではない。仕事の内容に応じた、最適な注意量の水準がある。それを越えると、かえって仕事量が低下してくる。 著書には「パワーアップ集中術」を