第12回 ヒヤリハットの心理学
●スポーツとゲームでとっさの行為力を磨く
1 イラスト案です
傾きそうになった鉄板を一人で支えようとして危うく下敷きになりそうになった
4 仲間が助けにきてくれて事なきをえた。鉄板が倒れるとつぶさ5れて高価な製品がおしゃかになる
「解説」33行
作業現場や日常生活の中では、とっさの行為を求められることが時折あります。どんな時かというと、ほっておくと好ましくない事態が急速に進行してしまうときです。
こんなときに、事態に進行にあったとっさの行為をしなければならないのですが、驚きが先行してしまって、なかなかうまくいきません。
逃げたり、屈んだり、飛び退いたりといった、事態に即応して瞬時に起こる反射的・本能的なとっさの行為は、多くの場合、事態(危険)に適切に対処した(自分を守る)ものとなりますが、問題は、その後に続く「とっさの」行為です。
鉄板の倒れるのを見て反射的に逃げる行為はできても、下敷きになりそうな高価な製品をどうするか。倒れないように支えるか、あるいは、あきらめるかを、瞬時に判断し行動しなければなりません。
さらにやっかないことには、その人の使命感や責任感が微妙に絡んできます。とっさの行為ですから、そんなものが介入する余地はないように思われますが、そこが人間です。自分の作った大事な製品が鉄板につぶされそうになっているのを傍観できるでしょうか。
「類似ケース」
○爆発した液体が目に入るのをとっさに避けて助かった。
○飛び出しがあったが、とっさの急ブレーキでことなきをえた。
○子どもの服に火がついたが、母親がとっさに手で火を消した。
****解説だけで 20行
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30字 23行 700字 タイトル抜き、本文のみ
「背景解説」
「とっさの行為力をつけるにはどうしたらよいのですか」
とっさの行為には、大きく2つあります。
一つは、危ないものが飛んできたときに反射的によけるようなタイプのとっさの行為です。これは、人の身体の防御反射として組み込まれたものですから、誰もがそれなりに出来ますが、加齢などの身体的な衰えがあるとうまくいきません。
もう一つは、反復訓練によって練度の高い職人技のようなタイプのとっさの行為です。消防士や警察官などは、危機事態でのさまざまなとっさの行為ができるように訓練を重ねています。
とっさの行為力を付けるとすれば、言うまでもなく、後者のタイプです。しかし、普通の人にとって、万に一つしか起こらないようなとっさの行為を日常的に訓練することは不可能です。となると、できることは限られています。
特定のとっさの行為はできなくとも、その基盤になる一般的な力、たとえば、すばやい状況認知、瞬発力、機敏さ、即決力などは、スポーツやゲームなどで身につけることができます。さらに、「あわててしまってできることもできない」というようなことにならない訓練にもスポーツやゲームは最適ではないかと思います。
「あなたのとっさの行為力をチェックする」**********
自分に「最もあてはまるときを”3”」「まったくあてはまらないときを”1”」として判定してください。
( )雑踏で人とぶつかりそうになることはあまりない
( )からだの動きは敏捷なほうだ
( )即決して失敗したことはない
( )ボールを使ったスポーツが好き
( )テレビゲームをよくするほう