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心理学総合事典

2013-03-27 | 認知心理学

心の科学とも呼ばれる心理学であるが、人が心に従って行動する以上、心理学もまた人の行動全般を研究対象としていると言える。それ故にこの事典にしても、人の行動の原理について纏められた書となっている。従って、心理学そのものには疎くとも、行動学や認知学、或いは人体の不思議について興味をもっているならば、一度は目次を開いてみる価値がある。また、社会に於ける人との係わりについて研究をしているのであれば、心理学は避けて通れないであろうことを宣言しておく。
大学の講義で使用する教材は恰も世界史の教科書の如く単語に埋め尽くされている感があり、一題材に特化した心理学の書は却って数多の研究過程を冗長的に載せているものばかりであるが、この事典の文章は適量であり、物足りなさも、退屈もしない。事典と銘打ってはいるが、あいうえお順に項目が並んでいる形式を採用しておらず、内容順に整然と書かれている為、こうした分野に関心をもってさえいれば、最初から通して読むのも楽しいに違いない。
個人的には人工知能に触れている点を評価したい。赤児や動物を通じての実験よりも、今後益々多くの研究が為され、伸びてくる分野であろうと思う。
(amazonコメより;ありがとうございました)

テレカ

2013-03-27 | 心の体験的日記
まったく使わなくなったテレカが数枚でてきた
お店にもっていって買ってもらった
500円カードが100円
うーん、使わないからいいのだが、相場、こんなものかなー
テレカ寄付なんてやれば、相当集まるのではないかなー
一枚だけ、額にいれてある葛飾北斎のテレカ
これは、価値もの 笑い
いずれ、TVの鑑定番組にでもと思ってとってある わらい


ワープロ---情報をみて動かして豊かな発想を

2013-03-27 | わかりやすい表現
発想王(15回目) 3ー1)

ワープロ---情報をみて動かして豊かな発想を

ポイント*************************************
1)ワープロは、情報を「見て、動かして、  新たな発想」をする支援に使う
2)手による思惟支援も活用する
3)頭の中だけで情報を動かすことも必要
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●ワープロを前にしないと考えられない  
いつ頃からかはわからないが、ワープロを前にしてキーボードに文字を打ち込まないと考えない、あるいは、考えがまとまらないようになってきている。   それに気がついて、携帯用端末を持ち歩いたこともあるが、結局、あまり使いこなせないまま、今は、一枚の紙をポケットに入れて、何か思いついたらメモするようにしているが、白紙のままごみ箱という日が多い。  いずれにしても、たかが文具に過ぎない---と言いきるにはやや抵抗はあるのだが---ワープロが思いの外、思惟に強い影響を与えているらしい。

●ワープロは発想支援の道具  
ワープロを前にしないと考えないのは、ワープロが考えることを支援してくれているからであろう。  たとえば、この原稿を書き上げるために、ワープロは次のように活用された。  ・思い付きを打ち込む  ・すでに打ち込んだものを見る  ・関係の深いものをまとめる  ・言葉を文章にする  ・当面不要なものを脇にどけておく  こうした作業をしているうちに、だんだん思惟が整理されて、思惟の方向がみえてくる。それに加えて、出来上がりイメージで思惟が固定化されてくるのが、心地よい。  この醍醐味にすっかり慣れてしまったらしい。ワープロを前にしないと考えなくなってしまった。   

●情報を見て動かして発想を豊かに  
「手は脳の出店」というくらい、さまざまな働きをしている。その手に、キーボード打ちという日本人にとってまったく未経験の仕事が加わった。  クイズで体験するような「手の記憶」も、将来は変わってくるかもしれない。すでに、漢字が書けなくなってきている。  これはやや困ったことではあるが、それを補ってあまりあるものを、ワープロはもたらしてくれている。  それは、つまるところ、指先での思惟活動支援の制約を取り払ってくれたところにある。  紙も鉛筆も消しゴムもいらない。思いつくことは何でもキーボードから打ち込んで、見ることができる。さらに、それを動かすことで、思惟活動が刺激されて、新たな発想が生まれる。  そうはいっても、過度にワープロに依存するのも危ない。  ワープロがないと作文一つ書けないのでは、たとえば、試験のときに困る。  さらに、思惟活動の後半の段階では、「見てー動かしてー発想して」のサイクルをあえて中止して、頭の中だけで思惟をめぐらして一段高いところに思惟活動を導く必要もある。  そんなときは、ワープロからあえて自分を引き離してみることも必要である。







***本文62行   クイズ「手で思い出すのを助ける」********** 次の要素からなる漢字を思い出してください。 例 「にんべん」とカタカナの「ひ」から出   来ている漢字-->「化」 1)カタカナの「ね」と漢字の「つち」で出  来ている漢字は? 2)カタカナの「い」と「ろ」と「ほ」で出  来ている漢字は? 3)カタカナの「ろ」2つと漢数字の「じゅ  う」で出来ている漢字は? 解説  やさしい漢字のときには、ただちに頭に漢字が思いついたはずである。しかし、3)あたりの漢字になると、つい指を動かして候補漢字を書いてみたはずである。これを空書行動という。指の記憶に頼って思い出そうとしているのである。日本人に特有の行動である。漢字を書くことで覚えてきた経験が、この行動に現れている。 解答 1)社 2)保  3)固 *********************************************** 実習「情報を頭の中で動かす」*************  次の5つの言葉を使った100字作文を、頭の中だけで構想を練ってから、一気に書き上げてみよ。 グラフ プレゼンテーション わかりやすさ 視覚表現  聴衆 「解説」  この課題がいかに難しいかが実感できるはずである。通常は何回かの下書きをしてやっと完成原稿を作ることができる。ワープロが使えれば、なんの苦労もなく短時間のうちに、より完成度の高い良質の作文ができる。解答例は、何回かの編集作業の後に完成した作文である。 解答例 「グラフなどの視覚表現は、プレゼンテーションをわかりやすくするためには必須であるが、ただ視覚表現をすればよいというものでもない。きちんとした聴衆分析をして、聴衆に歩み寄る姿勢が、基本になければならない。」(99字) *************************************** 図 「文具を考える4つの視点」*********** (いつでも、   どこでも、すぐに) (使いやすさ)   機能性       使用性         文具 デザイン性       思惟駆動性 (持っているだけ/    (思惟を駆動) あるだけで楽しい)      「解説」  文具を考えるときの4つの基本視点である。 ワープロには、鉛筆のような機能性はないが、思惟駆動性は高い。しかし、使用性が大いに問題。最近は、女子高校生の文具のデザイン性への関心が、文具開発の際に重視されているのは周知の通りである。 ******************************************