第1部 気持ちを元気にするキーワード 2013年4月15日
「自尊心」の原稿がない
幸せ一杯 幸運
積極的 うれしい
前向き なるようになる
生き生き ゆったり
1部 気持ちを元気にするポジティブ心理術
あ
愛 すみ4-17
遊び 4-18
運4-19
おおらかさ 4-21
か
から元気 4-22
感動 4-23
がんばる 4-27
き
気晴らし 4-28
義憤4-29
休息 5-2
元気グッズ 5-5
元気づけ習慣 5-7
こ
幸福感 5-9
さ
散歩 5-11
し
自己実現 5-14
自信 5-17
自尊心 ない!
勝負5-20
宗教心 5-21
心身一如 5-23
進歩感 5-26
す
好き 5-30
た
態度変更 6-2
達成感6-5
楽しみ 6-9
に
忍耐 6-11
は
華やかさ 6-15
ひ
美 6-21
表情
表情「周りを元気にする
「お笑いタレントの表情から学ぶ」
●表情は作れる?
冒頭から引用です。
「われわれは自分の顔の美しさを意のままにできない、けれど、その表情を意のままにできる」(岩井俊憲)
ちなみに、岩井氏は「勇気づけの心理学」の著者でもあり、勇気伝道士を名乗って活躍している方です。面識はありませんが、めざすところは同じです。
ついでに、もう一つ。
「三四郎は(野々宮の妹の)この表情のうちにものうい憂鬱と、隠さざる快活との統一を見出した。」
文豪・夏目漱石は、この記述で、どんな表情を描きたかったのでしょうか。
さらに、教養の片鱗を。
忍ぶれど色に出にけりわが恋は
物や思うと人のとふまで(平兼盛)
さて、その表情です。
見るからに、周りを元気にしてくれる顔の表情をしている人があなたの周りにいませんか。
天性のようなところがあるとは思いますが、はっとするくらい良い表情の人がいます。とりたてて人を意識するわけではなく、おだやかで、適度に控えめで、自信が滲み出ているような、それでいてごく自然でやさしい表情を見せてくれる人です。
一方では、お笑いタレントのように、作り笑顔で周りを元気にしてくれる人もいます。
そして、岩井氏の言うように、表情は意のままにできるとまではなかなか言いきれないのですが、それでも、ある程度までは、可能かなーとの思いがこのキーワードを取り上げてみた理由です。
●表情の3つの特性
心の元気との関係で表情の特徴を挙げるとすると3つあります。
一つは、表情は、気持ち(感情)の鏡という特性です。これは、誰もが実感できる特性ですね。
それでも、感情をどの程度までストレートに表情にだすかは、人さまざま、国民さまざま、さらに状況によってもさまざまです。あまり抑制なれしてしまうと、能面のような表情になります。日本人はどちらかというと、感情表現は抑制的、アメリカ人は解放的ではないかと思います。
2つは、表情は、人格を表すという特性です。
これも、完全な対応はありませんが、それでも、表情のベースになっている顔つきにはその人の人格的なものがかなりはっきりとみてとれます。とりわけ、第一印象の形成には大きな影響を与えます。
3つは、表情が気持ちを作り、気持ちが表情を作るという特性です。
実は、これは、心理学で昔から論争の種になっているものにかかわる特性です。泣くから悲しいのか、悲しいから泣くのか、どちらなのかという論争です。
はっきりしているのは、どちらが先かはともかくとして、表情と感情とは、相互フィードバックの関係にあるということです。泣いた(悲しい)ー>悲しい(泣く)―>泣く(悲しい)ー>悲しい(泣く)ーーー というように相互に影響しあう関係は間違いなくあります。どちらが先かはともかくとして。このあたりは、子どもの感情表現を観察すると納得できます。
●気持ちを元気にする表情を作るコツ
①顔の筋肉を鍛える
表情は、表情筋によって作り出されます。実に精細な筋肉から構成されていで、どの表情のときはどこ筋肉が動くかもはっきりとわかっています。おかげで、表情を変えるロボットまで作り出せます。
この事実を踏まえると、表情もその筋肉を鍛える、いや、動かす訓練をすることで、誰でも表情が作り出せることになります。
モデルやタレントが鏡を見ながら、さまざまな表情作りの練習をします。時間と暇のある人は、そうしたトレーニングをすることもありですが、そんな面倒はいやという人でも、大口を開ける、口をつぼめる、目を目一杯開閉するといった程度の表情筋の運動はいつでもできます。筋肉ですから、時折、ピークパフォーマンスをすることが鍛えることになるのです。自分は、通勤の車の運転をしながら時折やっています。
もう一つ簡単にできることは、毎朝、鏡を見てポジティブ表情の王様である笑顔を作る練習です、唇を思い切って両端に広げるのです。最初は笑顔にはほど遠い表情ですが、だんだん自然な笑顔を近づいてきます。
いずれにしても、表情筋運動は、ゆたかな表情つくりのきっかけにはなると思いますし、表情の大切さを意識できますし、周りの人の表情から学ぶ気持ちを持たせてくれます。
②周りも自分も元気になれる表情の伝道士は笑顔
「表情は最悪の密告者である」
という外国のことわざがあるそうですが、むしろ、逆に
「表情は最良の伝道士」と言いたいところです。
その伝道士の王様が笑顔です。
感情と連動するのが表情です。ですから、笑顔もポジティブな気持ちも両方とも大事になります。両方兼ね備えてはじめて、最良の伝道士になります。
なんといっても、笑顔は周りの笑顔をも引き出します。それがさらに、自分の気持ちをポジティブにしてくれます。
関連して「笑い」の項も参照してください。