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肩掛けかばんの持ち方

2013-06-27 | 心の体験的日記
肩掛けかばんの持ち方

手提げのかばんもあるが、最近はほとんど使わない
片手しかつかえないのは不自由だから
というわけで、肩掛けかばんを常用
最近、縦長のものを買った
さて、そのかけ方
どうかけるのが恰好いいかである
3つある。
片方の肩にかけるやりかた
これだと、かばんが肩からずれやすいが
一番、若者っぽいしかっこういい(と思う)
もう一つはたすき掛け
これにもかばんを体の前にもってくるのと
後ろにもってくるのとがある
後ろにかばんをもってくるかけ方のほうが
人数的にはやや多いとおもうが、どうも田舎っぽい
昔の中学生のころを思い出す 
でも楽
自分は前にもってくるほうが多い
理由はちょっぴり恰好いいかなーが一つ
もう一つは、ものを出し入れしやすい。
恰好はもうどうでもよいという決断がつけば
悩む必要はないのですが 笑い

「実験法の基本用語

2013-06-27 | 認知心理学

「実験法の基本用語」
① 独立変数、従属変数
② 剰余変数、交絡変数
③ 統制(条件、群)
④ 因果関係

「実験内容」
① 錯視
② クレペリン作業検査法
③ 要求水準
④ 漢字ストループ現象
⑤ 認知的葛藤
⑥ 心理的時間


わかりにくさに耐える

2013-06-27 | わかりやすい表現
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「わかりにくさに耐える」 20文字x140行

1 「わかりやすい」ってどんなこと?
30年前になるが、マニュアル(操作手順書)のわかりやすさの研究をしていたことがある。いくつかの研究テーマの遍歴があるが、このテーマが一番おもしろかった。研究としても、基礎と応用とのバランスがとれていてなかなかのものだったと自負している。
どんなことをしたかというと、「ユーザ(機器の使用者)は、マニュアルを読む時に、こんなふうに頭を働かせて読むのだから(心理法則)、制作者は、こんな指針(デザイン原理に従ってマニュアルを制作すべし」ということを網羅的に提案したのである。
たとえば、(「――」がデザイン原理。<<――― が心理法則)
○指針1「操作の結果を示す」<<やったことは即刻確認したい
例 BFキーを押します(操作)ー>XP画面が出ます(結果)
○指針2「操作の全体像を先に示す」<<認知地図を早くもちたい
例 次の5つのステップを踏むと、入力画面が表示されます。
○指針3「操作の目的、意味を先に示す」<<なぜそうするのかを知りたい
例 不要な文字を削除します。
KHキーを押してください。
○指針4「具体例を入れる」<<現実との対応をとりたい
例 カタカナのアを入力してみましょう。
○指針5「メリハリをつける」<<大事なものが何かを知りたい
例 さくくじょの「く」を削除します。

 製作者(テクニカルライター)が、文章技法や視覚化のリテラシーを踏まえた上で、さらに、こうした心理法則から派生する指針に従って制作することで、ユーザにわかりやすいマニュアルが提供できることになった(と思っている)。
 当時は、マニュアルは機器の設計者が一番情報を持っているので、その人に書かせればよいという考えで、技術的には正確無比、しかし、ユーザにはちんぷんかんぷんのマニュアルが出回っていた中で、この提案はかなりインパクトがあった(と思っている)。
 いくつかの企業からの依頼で、その企業のマニュアルの評価をしたり、制作のガイドラインを作ったりもした。それらをまとめる形で上梓した「ユーザー・読み手の心をつかむマニュアルの書き方」(共立出版)は版を重ねて20刷までになった。

2 「わかりやすさ」は至る所で
マニュアルでのわかりやすさの研究をしている中で、さまざまな領域での「わかりやすさ」も気になりだして、文書設計、デジタル機器のインターフェース設計、さらに、授業やプレゼンなどでのわかりやすさにも手を出してみた。そして、それぞれの領域に固有のわかりやすさの問題もあることを知り、数冊の関連書籍も上梓できた。最新刊は「わかりやすさとコミュニケーションの心理学」(朝倉実践心理学講座)である。
さらに、「わかりやすさ」も、一筋縄ではいかない面も、とりわけ、教育の世界にはあることも気がついた。この点について、項を改めて、どういうことかを述べてみたい。

3 TV番組のわかりやすさ
 元NHK[子ども週間ニュース]のキャスターで、いまやわかりやすいニュースなどの解説者とし引っ張りだこの池上彰氏――東京工業大学教授に就任したのも驚き!ーーのTV番組は映像をまじえての解説で実に見事である。
 池上氏の番組に限らず、TVの世界での表現のわかりやすさは、前述のマニュアルのわかりやすさとはまた違った趣向が取り入れられておりとても参考になる。そのいくつか。(<<―――が心理法則)
①言葉と連動した映像を同時にみせる<<複数の感覚に訴える
例 「技術の世界に大波が押し寄せている」という解説に、大波の映像をかぶせる。
②言葉だけの連続した語りは、高々1分以内で、区切って場面転回をする<<区切って、状況を変えて、集中させる
③解説に対する反応を見せる<<同調させる
例 タレントや聴衆のうなずき映像や突っ込みを画面の一部に入れる
 こうした趣向を映像の編集技術を駆使して
導入することで、わかりやすい番組が提供さ
れることになる。
このこと自体は結構なことで何も問題ない
のだが、さて、こうしたTV番組を見て育った子どもたちが、教室での教師の説明をどう受け止めるかが気になるのである。
 たとえば、大学での授業評価にも、「わかり
やすかったですか」の1項目が入る。わかり
やすさ研究者であった自分の授業も、おはず
かしい限りであるが、平均以上の評価となる
ことは、ほとんどない(授業形態や内容によ
って異なりますが。言い訳です。笑い)。
でも、それはそれでいのだという理屈ーー
心理学では、こういう心理方略を「合理化」
という(笑い)――を考えみた。それが、今回の述べたいことである。

4 わかりにくさ耐性も大事
 わかりやすさをコミュニケーションのなか
に作り込めば、受け手が情報を取り込むため
に使う頭の努力は軽減される。寝転んで聞い
ていて/みていても、わかるように作るという
わけである。
しかし、そういうわかりやすいコミュニケ
ーション状況に慣れてしまうことがいかに教育的でないかにも思いをはせなければならない。とりわけ、子どもにとって、わからないことは受け付けないという学びの習慣ができてしまうのは好ましくない。わからないままほっておける力、さらに、それ自力で解決しようとする力をつけさせたい。
 では、どうしたらよいか。次の3つのこころがけが必要だと思う。
まずは、なんとしても、わからせたいとの強い思いが必要。そこには、それが子どもにとって大事なことという暗黙のメッセージも含まれるからである。
 2つには、子どもの頭の働きと知識への配慮が必要。子どものもっている既有の知識を活用できる情報を手がかりに新しいことを教えるのである。たとえや具体例が大事になる。
 3つ目は、教えすぎない、与えすぎない抑制が必要。知っていることすべてを教えたい、与えたいとの気持ちは、子どもにとっては重荷になる。少しずつ小出しにして、子どものほうから教えて欲しいとよってくるくらいがちょうど良い。