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最近、理解に苦しむような事件や犯罪などが多すぎるように思います]心理学ってどんなもの

2014-01-10 | 認知心理学
Q1・2「最近、理解に苦しむような事件や犯罪などが多すぎるように思いますが、どうしてでしょうか」---心の理解  

最近になって多くなったかどうかは、時系列データによる統計的な吟味が必要ですが、実感としては、そうかもしれません。  

そうした実感の背景には、理解できない特異なものほど、マスコミ報道が激しくなり、結果として記憶に残りやすく、また、記憶から引き出されやすいという心理的なメカニズム--利用可能性ヒューリスティックと呼ばれています--が働いているからです。  

このあたりは、社会心理学の一つの研究課題になっています。なお、ヒューリスティックとは、直感的に行なうその場にあった便宜的な思考のことです。  

閑話休題。なぜ、こうしたことを言うかというと、たとえば、最近、青少年犯罪が多発しているようにみえます。確かに「増えたなー」という実感を自分でも持ちます。ところが、東京工業大学・影山任佐氏(犯罪精神医学)の分析では、時系列データをとってみますと、平成に入ってからは、昭和の終わりよりも減っているのです。  

犯罪の特異さが、記憶に焼きついて、それが「増えた」という実感とつながっているようなところがあるように思います。  また、人の記憶の限界もあります。それほど昔にまでさかのぼって思い出すこともできません。  

それはさておくとして、特異な事件や事例に出会うと、それがなぜ起こったのかが知りたくなります。その「なぜ」は、事件や事例を引き起こした犯人や当事者の動機に向けられます。なぜ殺したのか、なぜいじめたのか、というわけです。「理解できない」というとき、この動機が自分には共感できない、了解できないということです。  

共感や了解を支えているのは、その人の持っている「素朴心理学」です。「山田君が殴ったのは、田中君が悪口をいったことに腹を立てたからだ」とか「青少年犯罪が多いのは、家庭でのしつけに問題があるからだ」とかいった自分なりの解釈の背景にあるのが、あなたの「素朴心理学」です。  なお、アカデミック心理学の一部として、「普通の」人が持っている素朴心理学を「科学的に」研究するという領域があります。  たとえば、98年1月に栃木県で中学1年生が女性教諭をナイフで殺傷する事件がありました。  

アカデミック心理学の研究課題としては、「その少年の殺傷行為の動機や背景の分析」が一つありますが、もう一つ、その事件について、人々(あなた)はどう考えているかについて、アンケート調査やインタビューをしてみるということもあります。これが、素朴心理学についてのアカデミック心理学になります。社会心理学では、こうした研究が盛んです。  

少しややこしい余談が長くなりました。心理学を知ってもらうための寄り道です。話を元に戻します。  

あなたの素朴心理学が豊かで有効であれば、心が「理解できる」ことになります。「理解に苦しむ」のは、あなたの素朴心理学が世の中の動きや人々の心の変化に十分に対応できるほどに豊かでも有効でもなくなっているということになります。  

素朴心理学をより豊かで有効なものにするのは、一つには、心の修羅場をくぐり抜けた体験を知恵としてどれほど蓄積しているかということがあります。  

やや恥ずかしいところもありますが、個人的な体験を少々。  
小学高学年の頃、夜驚症(夜中に飛び起きて騒ぐ)に悩まされたことがあります。また、大学生の頃は、赤面恐怖症に悩まされました。40歳の頃はやや欝(うつ)っぽくなりました。私もそれなりに苦労してきました。そこでの苦労が多分、みずからの心をコントロールしたり、人を理解したりするのに役立っているのではないかと思っています。  あなたの素朴心理学を豊かで有効なものにするもう一つは、言うまでもなく、アカデミック心理学です。  

またまた個人的な体験で恐縮ですが、大学に入ってすぐに学園祭の出し物の準備のためにフロイトの精神分析(Q2ー12参照)の勉強をしました。  これが、かわいた土に水が染み込むかのごとく頭に入ってきました。昔の、そしてその時の自分の心の動きがものの見事に説明されてしまいました。  

個人的な体験に基づいた素朴心理学が、ここで、アカデミック心理学と融合したわけです。  

なお、理解に苦しむことは悪いことではありません。簡単に理解してしまう/わかってしまうほうが、むしろ問題です。疑問を頭の中に飼っておくくらいの気持ちがあるほうが、知的環境としては、好ましいと思います。

大学にコンビニがオープン

2014-01-10 | 教育

今時の大学生は、コンビニ世代
うまれたときからコンビニがあった(はず)
だからそれがないところでは生きにくい
学生からの要望で一番は、コンビニ
それがオープンしたのだ
よかったよかった
大いに活用してほしい

年始ミス

2014-01-10 | 心の体験的日記
11月ころから新しい手帳も鞄にいれて
新しいスケを書き込む
しかし、古いほうにも、新しい年の3月くらいまでは
書き込める

両方にスケを書いておけば問題は起こらない
昨日は、新しいほうに入試のスケを書き込むのを忘れていた
ダブルブッキングをしてしまった

入試のスケは、ほぼ1年前から決まっている
したがって、かなりはやく手帳に書き込む
しかし、年末に手帳が新しくなったとき、それを転機するのを
忘れると、ミスが起こる



教育における不易と流行

2014-01-10 | 教育
教育における不易と流行
 教育は制度として、あるいは文化として社会のなかに強くうめこまれている。したがって、社会が変われば教育も変わる、変わらざるをえない。しかし、変わらないもの、変えてはいけないものもある。
 教育の不易と流行。激しくて速い社会変化にさらされるほど気になる。

●●創造」頭を元気にするキーワード」長期連載

2014-01-10 | ポジティブ心理学
2部 頭を元気にするキーワード
ふつふつと思いが湧いてくる
  楽しい思い出  あかるい未来  空想の世界に遊ぶ
時間を忘れる どんどんうまくなる          
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あるがまま 8-4


いいかげん 8-8


オープンマインド8-13
おもしろさ 8-18


改善マインド 8-23
回想 8-26


希望 9-1
逆境  9-9


クイズ9-14

空想
クリティカル・シンキング 9-20


計画PDCA 9-24
元気づけ本 9-28


研究心 10-3

向学心10-9
好奇心10-14
根気10-17


資格10-30
思考習慣 11-6
思考転換 11-11
自己主張11-17
質問11-21
使命感 
常識12-5
上達12-9
趣味12-11
賞 12-15
真善美12-18
信念12-20
新聞12-27


素直1-4


創造
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創造「頭を元気に

「誰でもがそれならりに発揮できる最高の知性」

●創造は誰でもできる
創造性というと、すぐに学術研究での創造性を連想してしまいますが、心理学では、「普通の」創造性についても研究してきました。創造性検査まであります。
・紙の用途をできるだけたくさん挙げよ(柔軟性)
・消しゴムの用途を工夫せよ(独創性)
・新しいスポーツを創案せよ(綿密性)
こんな問題に答えることで、あなたの創造性の程度を測ろうとするものです。
創造性検査のねらいは、細かくはいくつかありますが、煎じ詰めれば、アイディアの質と量をみるところにあります。たとえば、ボールペンの改善点の問題に、すぐにでも商品化できそうなものが挙げられていればアイディアの質がよいことに、また、質はともかくどんどんアイディアが浮かんでくればアイディアの量が豊富ということで、創造性が高いと判定されます。
学校時代に苦しめられた学力テストと比較してみてください。ずっと楽しいテストだと思いませんか。
余談になりますが、創造性が注目されたのは、学校には、学力はあまり高くはないのですが創造性が高い子どもがいることがわかってきたからです。そして、えてして、そういう子どもが学校教育からはみ出てしまう、いや、はみ出されてしまうことがあることがわかってきたからです。
こうした子どもをどれだけおおらかに育てられるかが、その国の教育の質を決めるような気がします。その結果がノーベル賞です。ノーベル賞なんて自分には縁がないなんて言ってはだめです。国民全体の創造性の高さが基盤にあってのノーベル賞なのですから。

●創造活動は頭を最高に元気にする
さて、創造活動が頭を最高に元気にする話です。
頭の働きには、積み上げ(ボトムアップ)処理と、天下り(トップダウン)処理があります。積み上げ処理には、見たり聞いたりといった活動、天下り処理には、考えたり判断したりといった活動が中心になります。
いずれも、頭を元気にしてくれますが、創造活動では、この2つの処理が頻繁に行われますので、頭の元気は最高レベルになります。
たとえば、本を読む(積み上げ処理)、随所で考える(天下り処理)、また読む、考えるーーーを繰り返すのが、創造的読書です。頭がフル回転していますね。
創造は無から生まれません。何から生まれるかというと知識からです。それもあなたの頭の中にある知識からです。知識なくして創造はありえません。
だからといって、外にある知識を吸収するボトムアップ処理だけに傾注していては、これまた創造は生まれません。頭の中の知識をフルに活用するトップダウン処理も絶対に必要です。

●創造的に生きるコツ
①知識に流されない
 創造に知識は不可欠ですが、知識の頼り過ぎてもだめなのです。このバランスが実に難しいのですが、創造の過程のどこにおいても、既有の知識の束縛から折に触れて自由になる、くらいの気持ちが必要です。
それを「知識に流されない」と表現してみました。
日本の教育でいうと、高校までの徹底した知識の習得が大学受験で集大成を迎えます。それはそれで極めて大事な知的活動なのですが、非常に残念なのは、その過程で、「余計なことを考えさせない」習慣をつけさせてしまうことです。
疑ったり、自分の考えを述べたりさせるチャンスを極端なまでに奪ってしまっています。これは創造性の育成には、極めて憂慮すべきことです。
②制約条件を疑う習慣をつける
 制約条件とは、ここでは、何らかの解を見つけるときに、その範囲を指定するようなものです。数学で言うなら、xが正の範囲で(制約条件)、関数の最大値はいくつかといったように使います。
日常的な問題解決でも、陰に陽に、さまざまな制約条件のもとで、解決を探します。その制約が厳しいために、最適な解であることがわかっていても、採用できないことがしばしばあります。
ですから、物事を考えるときには、どうしても制約の範囲内で解決を探すことに慣れてしまいます。これは創造には大敵です。
ノーベル賞の受賞者に米国への頭脳流出組が多いのも、日本人的思考習慣というある暗黙の制約から解き放たれて、自由に思考できたことが大いに貢献しているように思います。
③思考のおもむくままに
創造活動は、全体としては頭の至高活動状態ですが、ときおり、エアーポッケットに落ち込んだように、頭の活動があたかも止まるような瞬間があることが知られています。そしてそんなとき、大発見につながる解がひらめきます。啓示期と呼ばれています。
ゆったりと湯船につかっているとき、寝入りばな、ぼんやり景色を眺めているときなどに起こります。
「知識に流されない」と書きましたが、ここでは、「思考の流れのままにまかせる」ことのすすめになります。もちろん、そのためには、知識の川の水量が堤防を溢れんばかりになっている必要がありますが。




認知と行為のズレがミスを誘う」講義録より

2014-01-10 | ヒューマンエラー
認知と行為のズレがミスを誘う」
●行為能力が急速に変化する時に発生
 例 青年期 からだが先に
    老年期 心が先 
●認知、行為、状況の時間特性のギャップ
①速度のギャップ
 例 1時間に、人は4キロ、自動車は100キロ
    コンピュータ検索の速度
 ②変化(時定数)ギャップ
 ・タイミングミス  
    例 カーブで早くハンドルを切り過ぎて
       縁石へ
  ・手遅れミス 
    例 飛び出しに急ブレーキが間に合わな
       かった