心の風景 認知的体験

癌闘病記
認知的体験
わかりやすい表現
ヒューマンエラー、安全
ポジティブマインド
大学教育
老人心理

2015年11月02日 に書かれた記事

2016-11-03 | Weblog
2015年11月02日 に書かれた記事をお届けします。


心理学の人気と実力と資格

心理学は、大学での人気講義、いや人気学部、学科の一つである。
心理学徒としてはうれしい限りである。
人気の理由の一つは、自分とは何者かを確認したい青年期のメンタリティに起因する悩みへの回答を心理学に期待してくれるからである。
さらにマスコミに登場する多彩な(ポップ)心理学者と臨床心理学、スクールカウンセラーも、この......
>続きを読む


ドイツってすごいなー

DOHC(年間百冊読書する会)MONTHLY  毎月1日発行[発行責任者:守 一雄] http://www.avis.ne.jp/~uriuri/kaz/dohc/dohchp-j.html より転載<<おすすめメルマガ ドイツで暮らす(「大学院生」の)次男夫婦に10月1日に男の子が生まれました。異国でのお産......
>続きを読む


CDの処分

CDは、車でしか聞かない
居間にはステレオ装置があるがここのところまったく使っていない

ところで、車には一度CDをかけるとそれが録音されるしたがって、CDの原版は不要となるこれって、廃棄物なのだろうか
一枚2、3千円なんてもあるので捨てがたい
そうかー中古屋かブックオフに持ち込めばいいのかなー
それともフリーマーケット......
>続きを読む


名句と映像

大根煮は
ふと頬ばり
霜月や

提供桜氏ありがとうございました

研究の評価規準

2016-11-03 | 認知心理学
研究の評価規準は、さまざまであるが、規準の高低と質が思案のしどころとなる。  

まずは、評価規準の高低。
卒論と博論を同一の規準で評価すれば、誰も大学を卒業できなくなる。さらに、これは明示的に言うのははばかられるところもあるが、学会誌間でも---ということは、学会間でも、ということになる---規準の高低はある。ただし、これは、あくまで主観的で暗黙の規準としてである。

格づけの好きな(?)アメリカあたりでは、あからさまに、これは格が低い(掲載規準が低い)雑誌である、と言う。投稿者も、「この論文なら、この雑誌へ」との配慮をする。  

次は、研究評価の規準の質、換言すれば、評価の観点。  
もっとも大まかなものは、「掲載可能から掲載不能」「優れているから劣っている」まで、2段階から5段階くらいまでの判断をもとめ、あとは、その理由を付すようなものである。

この対極にあるのが、独創性、斬新さ、論理性、方法の完璧性など観点別に点をつけて、それを総合する形式のものである。  
どんな評価規準を採用するかは、学問(学会?)文化や評価する目的によって異なる。そのあたりをつい忘れて「絶対評価」をしてしまうと、評価の「妥当性」が疑われることになる。

知が力なりの時代に 

2016-11-03 | 認知心理学
知が力なりの時代に   
知の時代である。誰しもが知に関心を寄せざるをえない時代でもある。自分の頭の働きへの関心はもとより、自分の周りに多彩な形で遍在する知もひどく気になる時代である。  

A.トフラーの名著「パワーシフト」(徳山二郎訳;扶桑社)に、こんな話がある。  

天照大神の時代の三種の神器とは、剣と勾玉と鏡であった。それぞれが権力(パワー)の源と対応している。すなわち、剣は筋力と、勾玉は金力と、そして、鏡は、自分自身について知り、知を生み出す象徴と考えると、知力と対応している。そして、その権力の源泉が、筋から金へ、そして今、金から知へとシフトしている。  

この知力を機械として具現化したのが、コンピュータである。1938年のABCコンピュータの出現は、金から知へのパワーシフトを強力に押し進め、そして、社会の知の世界も、人のそれをも一変させた。  

時を同じくして、心理学も大きくパラダイム・シフトした。外部の力との関係でのみ人の行動を考えるべしとする行動主義から、内部の知(心)こそ心理学の研究対象とすべしとする認知主義へと、研究パラダイムを大きく転換させた。

●裁判の心理学]心理学基本用語

2016-11-03 | 心理学辞典

●裁判の心理学
3権の一つ司法に門外漢が入り込むことになる。とりたてて、門外漢からの要請があってのことではなく、むしろ、司法のほうからの招きのような趣で実現される。言うまでもなく、平成21年度までに導入される裁判員制度のことである。
  司法の世界ほど、専門家だけで形成されている閉じた集団はない。仕事は、日常世界で起こる事柄を裁くことでありながら、それを法律の世界だけで行ってきた。そこには、閉じた専門家集団に固有の弊害が蓄積されてきたとの認識があっての今回の制度導入なのであろう。「ウエッブサイトって何?」と裁判官が質問したとのニュースは象徴的である。
  さて、裁判の心理学である。司法の世界は法律を中心に営まれているが、それにかかわっているのは人間である。裁く側の裁判官、警察官、検事も人間だし、裁かれる犯罪者も人間である。だとすると、そこに心理学的な研究課題があって当然である。すでに、犯罪心理学は長い歴史と知見の蓄積があるし、日本でも「法と心理学会」が2000年に発足して研究活動をしている。今回、ここにさらに裁判員という門外漢が加わることになる。それも含めて、裁判の心理学は、今新しい展開を遂げようとしている。